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内容紹介
本書は、山口県の部落問題にかかわった人物に焦点をあてた部落問題の入門書です。なぜ、こんな不当な差別が始まったのか、なぜ、今日まで続けられてきたのか? こんな不当な差別にさらされながら、昔の人はただ黙って耐えるだけだったのだろうか? 部落差別に怒りを抱く人なら、こんな疑問が当然のように湧いてきます。この疑問への解答は、歴史を究明していくことで見つかってくるはずです。部落差別と向き合った人物から、部落解放の歴史を学びます。
目次
はじめに

「部落問題ってなに?」基本編

山口の部落解放小史
 近世
 近代
 戦後の部落解放運動
 戦後の行政・教育

一 前近代編
 1 医術を支えた部落の医者
  栗山孝庵と「穢子」―日本最初の女性の腑分け(人体解剖)
   コラム 腑分け(人体解剖)・西洋解剖書・被差別民の技術
  舟木の周齊―部落の医者
   コラム 幕末の部落の種痘医
 2 吉田松陰と部落問題
  吉田松陰―『討賊始末』を書いた人
  「烈婦」登波―平民になった「宮番」
  高須久子―部落の芸能に魅了された女性
 3 幕府軍と戦った被差別民軍団
  吉田稔麿―部落民を兵士にすることを建策した人
  部落の人々だけで編成された軍団―維新団

二 近代編
 1 部落解放運動の始まり
  上山満之進―山口県の部落解放史研究の先駆者・民俗学者柳田國男に影響を与えた上司
    コラム 賤民制廃止令(賤民廃止令・「解放令」)―部落は解放されたか
 2 部落改善運動の始まり
  河野諦円―部落改善運動の開拓者
  赤松照幢―部落に飛び込んだ僧侶・与謝野鉄幹の実兄
  河村恵之―山口県の同和教育の先駆者
    コラム 部落改善運動
 3 山口県水平社の結成―県内各地から部落民結集す
  柳井伝一・下枝主税・森岡数雄・中野義登―山口県水平社創立に尽力
  福島勝一―厚東事件・山口県水平社創立直後の冤罪事件
  田村定一―日本国憲法の第一四条に「社会的身分」の文言を入れることに尽力した人
  山本利平―下関を拠点に水平・労働運動を担った人
    コラム 全国水平社の結成
    コラム 熊毛郡佐賀村神社氏子差別事件
 4 融和運動の取組み
  姫井伊介(労堂)―山口県における融和運動の指導者
  河上正雄―全国的融和運動に力を注いだ部落の僧侶
    コラム 融和運動・融和事業

三 現代編
 1 戦後の部落解放運動
  柳井政雄―戦後の山口県の同和会活動のリーダー
  被差別の子どもによりそう教職員―山口県同和教育研究協議会の結成
 2 最近の状況
  特別措置法失効後の山口県内における部落差別の現実
  ネット時代における部落差別

あとがき
執筆担当一覧・執筆者紹介・編集委員
著者略歴
山口県人権啓発センター(ヤマグチケンジンケンケイハツセンター yamaguchikenjinkenkeihatsusentaa)
一般社団法人 山口県人権啓発センター (一社)山口県人権啓発センターは、部落差別をはじめとするあらゆる差別撤廃のための教育・啓発、調査・研究活動を推進することを目的に1996年に設立し、人権教育・啓発に関する講師派遣や調査研究活動等に取組んできました。2017年10月18日より一般社団法人に移行し、さらなる活動の充実に向けて取組んでいます
タイトルヨミ
カナ:ニュウモン ヤマグチノブラクカイホウシ
ローマ字:nyuumon yamaguchinoburakukaihoushi

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