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2020年8月18日発売

金子書房

勝つための実践的スポーツ心理学

試合で力を発揮する練習と心のもち方
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内容紹介
心理学の専門家が勝利に必要な技術向上と心得を自身の指導実績から紹介。科学的な視点とスポーツを通した人間形成を重視した基本書。
目次
はじめに

第一章 スポーツにおける技術向上の条件
 第一節 スポーツにまつわる誤解と迷信
  1.精神主義-やる気と根性だけではかぎりがある
  2.合理主義-やる気も大切
  3.練習依存主義-ただ練習だけでは問題
  4.基礎練習の偏重-トップ水準に達することは無理
  5.技術先行主義-最後のがんばりがきかない
  6.素質主義-指導法や練習法も大切
  7.他者依存主義-自主トレーニングも大切
 第二節 技術向上の基本
  1.正しい動作を反復練習によって身につける
   (1) 経験に基づく「正しい動作」は必ずしも正しくはない
   (2) あらゆる物体・生物体の運動は力学に支配される
   (3) バイオメカニクス
   (4) 真の意味での〈正しい動作〉とは
  2.具体的な課題・目標をもって練習すること
   (1) 目標・課題をもつことの大切さ
   (2) 目標・課題もさまざまある
   (3) 目標設定の際の留意点
  3.合理的な方法で練習すること
  4.上手な人・チームの技を見て学ぶこと
   (1) まずはピアモデルから見習う
   (2) 上級者はマスタリー-モデルを見習う
   (3) 上級者は映像モデルも活用したい
   (4) 上級者は象徴モデルからも学び取れる
  5.反省して弱点・欠点を改めること
   (1) 一流選手にも弱点・不足はある!
   (2) 上達するためには弱点・欠点を改めるべし
   (3) 弱点・不足のチェックとその改善法は
  6.創意工夫を心がける
   (1) 練習では体だけではなく頭も使う
   (2) 自主練習ではとりわけ創意工夫が大切
   (3) 創意工夫の具体例
   (4) 創意工夫には副次的効果もある
  7.自主練習も行うこと
   (1) 個人練習の意義
   (2) 個人練習で名を成した事例
   (3) 個人練習の課題・目標と留意点
  8.練習を絶やさず継続すること

第二章 試合に勝つための条件
 第一節 勝敗を決める要因
  1.まずは心・技・体が基本
   (1) 基本的三要素としての心・技・体
   (2) 変動しやすい「心」と「体」
   (3) 心・技・体は個人戦だけではない
  2.外部要因・条件もバカにならない
 第二節 試合に勝つための事前準備
  1.まずは日頃の練習が第一
  2.精神面の問題を克服しておく
   (1) 大会ではさまざまなプレッシャーがかかる
   (2) 問題の克服の方途は
  3.日常生活も練習の場と考えよ
   (1) 日常生活も大会につながっている
   (2) 実生活の中にも練習の場や機会がいろいろとある
   (3) 体を使うだけが練習ではない!
  4.効果的な大会前シフトの体制づくり
   (1) さまざまな大会前シフト体制
   (2) 大会前シフトの練習の中身-到達目標の設定
   (3) 大会前シフトの必要性・有効性
  5.大会に向けての監督・コーチの役割
 第三節 大会当日に配慮すべき事柄
  1.大会会場の特徴を知る
  2.自分のコンディションを知る
   (1) 普段と大会当日とではコンディションは異なる
   (2) チェックの時期と心得
   (3) 体調に変化が生じた場合の対応
   (4) 監督・コーチもひと声かけてやる
  3.対戦相手の癖・意図を見抜く
   (1) 監督やコーチによる情報収集
   (2) 選手本人による対戦中の対戦相手についての理解
  4.審判員の癖を知る
  5.自分を最高に、相手を最悪の状態にもっていく
  6.大会当日の監督・コーチの果たすべき役割

第三章 監督・コーチの役割
 第一節 指導の方法原則
  1.指導の方法原則の必要性
  2.指導の基本原則
   (1) 発達の程度に応じた指導
   (2) 上達可能性を信じての指導
   (3) 独自性を大切にした指導
   (4) 主体性を大切にした指導
   (5) 的確な理解に基づいた指導
   (6) 状況に応じた指導
   (7) 望ましい人間関係を基盤とした指導
 第二節 選手にやる気を持たせるには
  1.やる気の根源は
   (1) まずは本人のやる気が大切
   (2) ただ怒鳴ったり、体罰によったりするのではダメ
   (3) 動機づけには三種類の方略がある
  2.目的意識をもたせる 
   (1) 各自に目標をもたせる
   (2) チームの目標は話し合いで
   (3) 個々人の目標を披露するのは有効である 
   (4) 二種類の目標-方向目標と到達目標
   (5) 目標設定は無理せずほどほどに
  3.よきライバルをもたせる 
   (1) ライバル意識の威力は
   (2) ライバルもいろいろ
   (3) ライバルはチームとしても必要
  4.問題意識・危機感をもたせる 
   (1) 問題意識・危機感は人を動かす
   (2) 問題意識や危機感をもたせる方途は
  5.上手にほめ・上手に叱る-人類社会の普遍的課題
   (1) ほめ方・叱り方の基本的心得 
   (2) 上手なほめ方とは 
   (3) 上手な叱り方とは
  6.やる気をもたせるその他の方途・事柄
   (1) 技術面の指導に優れていること
   (2) 親切で人間味があり、人間として幅があること
   (3) 激励や慰めの言葉がけも心得ていること
   (4) 大会に向けての言葉かけも
   (5) 生活に絡んだ言葉かけをしてみること
 第三節 大会前および大会当日の監督・コーチの役割
  1.大会に向けての役割とは
   (1) 部員・選手理解
   (2) 精神面や生活面の相談にのる 
   (3) チームワークを図るには 
   (4) 大会に向けての準備と作戦を練る 
  2.大会当日の監督・コーチの役割
   (1) 選手たちのコンディションを的確に把握する 
   (2) 選手たちの心理的緊張を和らげる
   (3) 試合開始前に必要な事柄を伝達したり、適切な助言をしたりする
   (4) 試合が始まったら適時助言する
   (5) 選手の起用と交代の判断を的確に行う
   (6) 自チームに有利な試合の流れやペースをつくっていく
   (7) 審判の判定に対する異議申し立てをする
   (8) 試合終了後に選手たちに労いの言葉をかけてやる

第四章 競技中の心のもち方
 第一節 基本は〈平常心で臨む〉
  1. 平常心とは非常時用の心なり
   (1) 日常的な意味での「平常心」
   (2) 『五輪書』における「平常心」
   (3) 「平常心」を分析してみれば
   (4) 「平常心」とは「非常心」なり
  2.心理学的に分析した〈平常心〉とは
   (1) 認識の側面
   (2) 感情の側面
   (3) 意志・行動の側面
  3.平常心を身に付けようとする際の基本心得
  4.平常心を身につけるためには
 第二節 勝負における具体的な心のもち方
  1.勝ち負けを意識しすぎないこと
  2.冷静に燃える!
  3.勝ち急がないこと
  4.慎重になりすぎないこと
  5.油断は禁物!-三つの油断に注意すべし
   (1) 試合前の油断
   (2) 試合最中の油断
   (3) 終了間際の油断
  6.臨機応変を忘れずに
   (1) 試合中のハプニングもさまざま
   (2) ハプニングとて軽視できない
   (3) 格技種目における臨機応変の対処法
  7.最後まで諦めないこと!
   (1) 劣勢な試合でも諦めないこと
   (2) 劣勢な試合は実践的練習の場と受けとめてがんばる
   (3) 判定が下るまでは試合中と心得よ
  8.気持ちで相手を威圧する!
  9.もし緊張が生じたら
 第三節 試合別のメンタルマネジメント
  1.第一試合(予戦)の心得
  2.優勢な試合での心得
  3.劣勢な試合での心得
  4.初めて出場した場合の心得
  5.決勝戦での心得
  6.延長戦やジュースでの心得

第五章 勝利のための五大要素
 第一節 「リズム」
  1.「リズム」の意味
  2.リズムはリラックス、スピード、タイミングのため
  3.心のリズムも大切
 第二節 リラックスの意味と重要性について
  1. 心身の緊張・弛緩
   (1) 「リラックス」の意味
   (2) 心と体の相互影響関係
  2.スポーツにおけるリラックスの重要性
   (1) 肉体レベルの緊張・弛緩
   (2) 精神レベルの緊張・弛緩
   (3) 上達するとはリラックスが上手になっていくこと
   (4) 種目によって〈最適リラックス〉の程度に違いがあるか
 第三節 「ペース」の意味と重要性
  1.ペースとは
  2.ペースは精神的な要因や状況で変化しやすい
  3.状況やコンディションに応じたペース調整
 第四節 タイミングの意味と重要性
  1. タイミングの意味
  2. タイミングが生かされるには
 第五節 スピードに関する科学的基礎知識
  1.スピードを科学する
  2.スピードには意識が大きくかかわっている
  3.スピードに関する心理学的知見
   (1) 反応潜時 
   (2) 反応潜時を短縮する工夫
   (3) 所要時間
   (4) 所要時間を短縮する工夫

第六章 競技中の目配り・気配り
 第一節 目の使い方も技のうち
  1.五輪書に見る〈目の使い方〉
   (1) 「兵法の目つきのこと」
   (2) 「観」と「見」についての新しいとらえ方
  2.競技場の特徴や状況を把握する 
  3.対戦相手の特徴や意図を見抜き、動きをきちんととらえる
   (1) 対戦相手の意図を見抜くための主な手がかり
   (2) 注視点ないし着眼点を変えてみる
   (3) 対戦相手の立場になって見る・考える-立場置換の方略
 第二節 対戦中の目の使い方は
  1. 目つきの基本は
  2. 防御の際の目つきは
  3. 相手を惑わす目の使い方

第七章 競技中の技の工夫
 第一節 自分の弱点をカバーする
  1.悪い癖をもろに出さない心がけ
  2.大会当日のコンディションを把握し整える
  3.コンディションに応じた試合運びを工夫する
 第二節 相手のリズムやペースに巻き込まれないこと
  1.リズムやペースを乱すことの問題性
  2.その対策法は
   (1) 事前の防止対策
   (2) 試合中の対処法
 第三節 攻撃のチャンスを逃すな-相手の弱点・隙をついて攻める
  1.積極的な攻めと堅固な守り
  2.攻撃のチャンスは
   (1) 相手の意図や心の隙を見抜く法は
   (2) 相手の構えや体勢の隙をついて攻める
   (3) 「先の先」について
   (4) 「後の先」について
   (5) 攻撃動作や体の移動をしている最中の攻撃-動中の先
 第四節 フェイント技で勝機をつかむ
  1.フェイントも積極的戦法の一つ
  2.フェイント技の具体例
  3.フェイントにはリラックス効果もある
  4.フェイントに惑わされない工夫は
   (1) まずはリラックスをしっかりと
   (2) 自分のほうもフェイントを使う
   (3) 複数のフェイント-パターンを身に付けておく
  5.相手のフェイントに対する高級な対処法
 第五節 相手の体勢を崩して攻める
  1.攻撃のチャンスを自ら作る積極的戦法
  2.相手の体勢を崩して攻める
 第六節 相手の攻撃心を抑えて攻め勝つ
  1.『五輪書』の教え
  2.戦略・戦法は日頃の研究と練習が大切
 第七節 一つの攻撃パターンに固執しない
  1.技の単調さは敗因の一つ
  2.同じ技を出すことの問題性
  3.技が単調にならないための工夫
   (1) 『五輪書』の教え
   (2) 攻撃パターンもさまざま
  4.できるだけ技のレパートリーを広げるよう稽古すること

第八章 集中力の向上と発揮のための工夫・方法
 第一節 集中力の心理
  1. 集中力とは何か
   (1) 「集中力」の二つの次元
   (2) 意欲の程度について
   (3) 注意の拡大と転換・焦点化のバランス
  2.集中力の効果とは 
  3.集中力の発揮を妨害するもの
  4.集中力には個人差がある
 第二節 集中力を高めるための工夫・方法
  1.日常生活における心の工夫
  2.練習を通して集中力を養う
  3.大会当日の工夫・心のもち方
   (1) 大会当日の基本的心得
   (2) もしミスが生じたら
   (3) 仲間のミスに対しては
   (4) 個々人の工夫によるメンタルマネジメント

第九章 あがりの防止対策・克服法
 第一節 あがりについての基本的理解
  1.あがりとは
   (1) あがりの定義
   (2) あがりの具体的な兆表
  2.あがりの要因とメカニズム
   (1) あがりの生ずるカラクリ
   (2) あがりやすい性格(個人内背景因)
   (3) あがり現象を誘発する環境状況(環境的誘発因)
   (4) あがり現象をもたらす兆候(個人内直接因)
   (5) プレッシャーに強い性格
   (6) あがり発生のメカニズム-促進因子と抑制因子のダイナミズム
   (7) あがり発生後のメカニズム(その1)-間接経験型
   (8) あがり発生後のメカニズム(その二)-直接経験型
 第二節 日頃の工夫による防止・克服の方途
  1.競技に臨む心がまえ
   (1) 勝ち負けを意識しないこと
   (2) 観衆の注目・視線に対しては
   (3) 対戦相手が自分よりも強いとき
   (4) 知人や友人・恋人が見に来たとき
   (5) 競技中にミスをしたとき
   (6) 予期不安が生じたら
   (7) もし身体的変化が生じたら
  2.練習も試合と思え
   (1) 練習と試合を区別してかからないこと
   (2) さまざまなプレッシャー場面を想定した練習を行う
  3.練習試合や交換稽古の効用
   (1) 己を知り相手を知る好機となる
   (2) 心の予防接種効果がある
   (3) 交換稽古・練習試合は国内だけではない
   (4) 外国選手との接触の機会は国内にもある

第十章 イメージトレーニング
 第一節 イメージトレーニングとは
  1.イメージトレーニングの意味と目的
   (1) そもそもイメージのはたらきとは
   (2) イメージトレーニングとは
   (3) イメージトレーニングの目的と効果
  2. イメージトレーニングの実践例
   (1) 空手道における実践例
   (2) テープ使用によるメメージトレーニングの効果とは
 第二節 イメージトレーニングの実施法
  1.イメージトレーニングの一般的な手続き
   (1) 場所・姿勢等の準備
   (2) 実施手続き 
  2.実施の際の留意点
   (1) 目的・テーマを絞って行う
   (2) 実際に自分がプレーしている場面をイメージ化する
   (3) イメージはできるだけ鮮明に
   (4) イメージを思い浮かべた後、頭の中でキーワードを唱える
   (5) 夜間の実施の注意
   (6) 一週間あたり数日間行う
   (7) 継続して行う
  3.より発展的なイメージトレーニング
   (1) テレビ観戦中に観る目・予測力を磨く
   (2) DVD・録画・動画の活用により予測力を磨く
   (3) 練習や競技の際にもイメージを活用

おわりに
引用・参考文献
巻末資料
著者略歴
江川玟成(エガワビンセイ egawabinsei)
江川玟成(えがわ びんせい) 東京学芸大学名誉教授、十文字学園女子大学名誉教授。1942年生まれ。東京教育大学教育学部心理学科卒業後、同大学大学院教育学研究科修士課程修了、同博士課程に進学。東京学芸大学教育学部教授、十文字学園女子大学人間生活学部教授を経て、現在にいたる。前日本理論心理学会理事長、元日本オリンピック委員会強化スタッフスポーツカウンセラー。 主な著書に、『新・五輪書入門――今なぜ武蔵なのか』(北樹出版)、『経験科学における研究方略ガイドブック――論理性と創造性のブラッシュアップ』(ナカニシヤ出版)、『勝利への実践メンタル・トレーニング』(チクマ秀版社)、『子どもの創造的思考力を育てる――16の発問パターン』『クリエイティビティの心理学』(以上、金子書房)、『いじめの乗り越え方・防ぎ方――望ましい支援・指導の方法』(東京学芸大学出版会、編著)ほか多数。
タイトルヨミ
カナ:カツタメノジッセンテキスポーツシンリガク
ローマ字:katsutamenojissentekisupootsushinrigaku

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金子書房の既刊から
レナ・イェリネク/著 マリット・ハウシルト/著 シュテフェン・モリッツ/著 石垣琢麿/監修・翻訳 ほか
西口利文/著 植村善太郎/著 伊藤崇達/著
梶田叡一/編集 日本人間教育学会/編集

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