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2019年9月30日発売

金子書房

CBT-OB 肥満に対する認知行動療法マニュアル

一人ひとりに合わせた治療のために
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内容紹介
治療からの脱落や体重のリバウンドの要因となる認知過程に焦点を当てた、画期的な肥満治療として注目されるCBT-OBの実践ガイド。本治療法は、従来の行動的技法に加え、認知面の評価に基づいた治療介入を行う、心理社会的なアプローチであることを最大の特徴とする。さらに、見通しの立てやすい段階的な課題設定や、患者を積極的に関与させる協同的な治療スタイル、個々人の肥満の要因に対応する個別化医療の視点など、治療効果の向上と再発防止に役立つポイントが押えられている。グループセッションや減量手術との併用、デジタルテクノロジーの活用を含め、多様なニーズを見据えて網羅的に解説する。肥満治療に新展開を拓く待望の翻訳。

原題:Treating Obesity with Personalized Cognitive Behavioral Therapy (ISBN 978-3-319-91496-1)
目次
日本語版への序文
監訳の序
序文

1章 イントロダクション
1.1 現行の肥満治療
1.1.1 生物医学的治療
1.1.2 行動療法
1.1.3 肥満手術
1.1.4 現行の肥満治療に関連した主たる問題のまとめ
1.2 考慮されていない認知過程の役割
1.2.1 認知的要因と治療からの脱落
1.2.2 認知的要因と減量
1.2.3 認知的要因と減量維持
1.2.4 これまでの知見のまとめ
1.3 BT-OBからCBT-OBへ
参考文献
 
2章 治療の概要
2.1 目標
2.2 戦略と手順
2.2.1 全体的な戦略と手順
2.2.2 治療からの脱落を最小化するための戦略と手順
2.2.3 減量を強化するための戦略と治療
2.2.4 減量維持を改善するための戦略と手順
2.3 様々なバージョンのCBT-OB
2.4 患者の役割
2.5 治療者の役割
2.6 治療を行う場の環境
2.7 CBT-OBの効果
参考文献

3章 準備フェーズ
3.1 協同的で信頼できる関係の構築
3.2 肥満の特質と重症度を評価する
3.3 減量への適応と禁忌を評価する
3.4 治療の取り組みに向けて
3.4.1 治療の取り組み方の選択
3.4.2 肥満とCBT-OBの患者教育
3.4.3 変化する決断へと患者を積極的に導く
3.4.4 変化するための準備を評価する
3.4.5 プログラムに対する優先度を評価する
3.4.6 「体重を減らすこと,もしくは体重を減らさないこと」に関する質問票
3.4.7 重要な他者の関与を評価する
3.5 治療に関する懸念や疑問に取り組む
3.6 評価の結果
3.7 身体管理
3.7.1 医療現場以外で働く治療者のためのポイント
3.7.2 推奨される医学的な検査
参考文献
 
4章 モジュール1:食事摂取・身体活動・体重のモニタリング
4.1 治療内容の説明
4.2 カロリー収支についての教育
4.3 食事摂取・身体活動のリアルタイムなモニタリングを開始する
4.3.1 セルフモニタリングに関する懸念や疑問に取り組む
4.4 週に一度の体重測定を確立する
4.5 セッションを終了に導く
参考文献

5章 モジュール2:食行動を変化させる
5.1 セッション内での体重測定
5.2 記録とそのほかのホームワークを吟味する
5.3 食行動に変化を起こさせる
5.3.1 事前にいつ,何を,どこで食べるかを計画する
5.3.2 食事摂取のリアルタイムなモニタリングを継続する
5.3.3 意識的に食事する
5.3.4 食事の計画,リアルタイムなモニタリング,意識的な食事に関する懸念や疑問に取り組む
5.4 セッションを終了に導く
参考文献

6章 モジュール3:活動的な生活様式を確立する
6.1 活動的な生活様式に向けて患者に準備をさせる
6.1.1 運動適性を評価する
6.1.2 機能的な運動耐用能を評価する
6.1.3 運動への動機づけに関する戦略
6.2 身体活動度を上げるためにCBT-OBで推奨される運動の種類
6.2.1 活動的な生活様式を確立するための戦略
6.2.2 体力を改善するための戦略
6.2.3 定型的な運動を始め,継続するための戦略
6.3 運動習慣を維持する意識を高めるための戦略
6.3.1 運動習慣を維持する際の問題
6.3.2 個々の患者に合った身体活動の目標を考える
6.3.3 目標設定
6.3.4 セルフモニタリング
6.3.5 運動習慣を維持することができない場合の対処方法
参考文献

7章 モジュール4:減量に対する障壁に取り組む
7.1 減量に対する認知行動面における障壁に関する患者教育
7.1.1 先行する刺激
7.1.2 肯定的な結果
7.1.3 問題のある思考
7.2 減量への障壁に関する質問票の導入
7.3 ケースフォーミュレーションの作成
7.4 減量に対する障壁に取り組む
7.4.1 環境による刺激を弱める
7.4.2 食行動や身体活動の習慣に影響する出来事に取り組む
7.4.3 食行動や身体活動の習慣に影響する衝動や感情に取り組む
7.4.4 問題のある思考に取り組む
7.4.5 ご褒美として食べ物を用いるという問題に取り組む
7.4.6 活動的な生活様式を取り入れないことへの患者なりの合理的な言い訳に取り組む
7.5 振り返り
参考文献

8章 モジュール5:減量に関する不満に取り組む
8.1 減量に関する不満に気づき,取り組むための一般的な戦略
8.2 減量に関する不満の原因を明らかにする
8.3 減量に関する不満の原因のうち,どれに最初に取り組むか
8.4 非現実的な減量目標に取り組む
8.4.1 体重調節に関して患者教育を行う
8.4.2 希望する体重を問う
8.4.3 過去の試みで減量維持が失敗した理由を振り返る
8.4.4 現在の体重でいる利点を明らかにする
8.4.5 希望する体重を目指すことの良い面と悪い面について評価する
8.4.6 希望する体重を見直し,調整する
8.5 減量を行う理由としての非機能的な主要目的に取り組む
8.5.1 身体的外見を改善する
8.5.2 健康面を改善する
8.5.3 体力面を改善する
8.5.4 人間関係を改善する
8.5.5 自信を改善する
8.5.6 人生に変化を起こす
8.6 ネガティブなボディイメージに取り組む
8.6.1 ボディイメージと身体的外見の違いについて説明する
8.6.2 患者がネガティブなボディイメージに取り組む決断をするのを促す
8.6.3 ネガティブなボディイメージの維持について話し合う
8.6.4 ネガティブなボディイメージに取り組む計画を立てる
8.6.5 社会的プレッシャーに取り組む
8.6.6 自己評価に関わるその他の側面の個人内での重要性を高める
8.6.7 ネガティブなボディイメージのその他の表現型に取り組む
8.7 合理的かつ健康的な体重を受け入れる
参考文献

9章 モジュール6:体重維持に対する障壁に取り組む
9.1 体重維持のために患者に準備をさせる
9.1.1 減量を通して達成した変化を振り返る
9.1.2 体重維持に関して患者教育を行う
9.1.3 体重維持をスタートする決断へと患者を積極的に導く
9.1.4 体重維持をスタートすることに関する懸念や疑問に取り組む
9.2 体重維持の手順
9.2.1 週に一度の自己体重測定と体重維持の範囲を確立する
9.2.2 体重維持に適した食習慣を取り入れる
9.2.3 体重維持に適した身体活動の習慣を取り入れる
9.2.4 体重維持の思考様式を構築する
9.2.5 ハイリスクな状況を明らかにし,取り組む
9.2.6 再発につながるような失敗を予防する
9.2.7 体重の再増加に取り組む
9.3 食事摂取のリアルタイムなモニタリングを中止する
9.4 将来起こりうる減量の試みについて評価する
9.5 体重維持の計画の準備を行う
9.6 治療を終結させる
参考文献

10章 重要な他者に参加してもらう
10.1 家族にセッションへ参加してもらう
10.1.1 重要な他者に参加してもらうことへの患者の抵抗に取り組む
10.2 ソーシャルサポート
10.2.1 支援者になり得る人物を明らかにする
10.2.2 助けてくれそうな人に頼む方法,内容,タイミング
参考文献

11章 CBT-OBのグループへの適用
11.1 グループCBT-OBの長所と短所
11.2 グループCBT-OBのために患者に準備をさせる
11.3 グループCBT-OBの一般的な構成
11.4 グループCBT-OBに関する留意事項
参考文献

12章 CBT-OBの強化治療への適用
12.1 肥満と障害
12.2 リハビリテーション的視点を取り入れることの合理性
12.3 強化リハビリテーション治療の適応
12.4 強化CBT-OBに基づくリハビリテーション治療
12.4.1 リハビリテーション病棟
12.4.2 それぞれが独立した専門分野からなる治療チーム
12.4.3 強化CBT-OBにおける患者の役割
12.4.4 アセスメント
12.4.5 個別のリハビリテーション計画
12.4.6 具体的に介入する領域
12.4.7 強化CBT-OBを終結させる
12.5 強化CBT-OB後の外来治療
参考文献

13章 BEDに対するCBT-OBの適用
13.1 診断基準
13.2 臨床的特徴
13.3 疫学,経過と予後
13.4 併存する心理的・医学的合併症
13.5 過食維持のメカニズム
13.6 治療――減量に関する問題
13.7 BEDに対するCBT-OB
13.7.1 まず過食に取り組む決断へと患者を導く
13.7.2 減量を延期することに関する疑問や懸念に取り組む
13.7.3 CBT-Eステージ1
13.7.4 CBT-Eステージ2
13.7.5 CBT-Eステージ3
13.7.6 CBT-Eステージ4
参考文献

14章 CBT-OBに減量薬と肥満手術を組み合わせる
14.1 CBT-OBと減量薬の組み合わせ
14.1.1 いつ,どのように減量薬をCBT-OBと組み合わせるかの実践的な提案
14.2 CBT-OBと肥満手術の組み合わせ
14.2.1 いつ,どのように肥満手術患者にCBT-OBを導入するかの実践的な提案
参考文献

15章 CBT-OBとデジタルテクノロジー
15.1 治療を提供するためにテクノロジーを利用する
15.1.1 電話による治療
15.1.2 ビデオチャットによる治療
15.1.3 デジタルテクノロジーを用いた方法
15.1.4 デジタルテクノロジーを用いた治療
15.2 治療者をトレーニングするために新しいテクノロジーを利用する
参考文献

付録の使用に関して
付録A:CBT-OBモニタリング記録用紙
付録B:ケースフォーミュレーションのテンプレート
付録C:メニューと食品グループ
付録D:減量への障壁に関する質問票
付録E:体重と主要な目標に関する質問票
付録F:ボディイメージに関する質問票

索引
    略語一覧
        
BED    過食性障害/むちゃ食い症
BMI    体格指数
BT-OB   肥満に対する行動療法
CASCO-R  リハビリテーションにおける肥満治療の包括的妥当性スケール
CBT-E   強化(型)認知行動療法
CBT-OB  肥満に対する認知行動療法
DEXA   二重エネルギーX線吸収測定法
EDE    摂食障害評価法
EDE-Q   摂食障害評価用質問票
MET    活動代謝当量
著者略歴
ダッレ・グラーヴェ(グラーヴェ)
【リッカルド・ダッレ・グラーヴェ】 Villa Garda病院摂食障害科診療部長およびイタリア摂食障害協会による肥満・摂食障害予防認定医。肥満治療に関する論文、著書多数。 国内外で肥満関連の学会誌の編集委員も務める。 【吉内一浩】 東京大学医学部附属病院心療内科准教授、日本心療内科学会理事 【山内敏正】 東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科教授、日本肥満学会理事

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金子書房の既刊から
山内雅惠/監修 船木幸弘/著・編集 木村俊昭/著 森谷一経/著
松村暢隆/著・編集
ダッレ・グラーヴェ/著 吉内一浩/翻訳 山内敏正/翻訳 サルティラーナ/著 エル・ゴッチ/著 ほか
梶田叡一/編集 日本人間教育学会/編集

連載記事

発売してからどうです(仮)

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