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2020年10月10日発売

学文社

教育相談

やさしく学ぶ教職課程
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内容紹介
子どもに悩みや困難が生じたとき,近くにいてその様子に気づくことのできる存在の一人である教師。本書では,“どのように子どもを理解するのか”にアプローチしながら、豊富な事例を用いて教師が行う「教育相談」を包括的に学んでいく。

基礎的理論・知識を学習したうえで,心身症や精神疾患を含む小学校と中学校/高等学校の各事例を設定。具体的な理解方法や声かけを多数例示し、問題場面→問い→解説という流れの中で考えながら理解を深めるよう配慮。発達障害の専門的知識,子どもおよび保護者に対する具体的な関わりも紹介し、グループワークによる実践を想定した事例検討も用意。
段階的に実践に役立つ専門的知識を身につけられるよう構成された,学生から現職教員まで広く活用できる入門テキスト。(文部科学省「教職課程コアカリキュラム」に準拠。)


執筆者
角南 なおみ、石本 雄真、上野 まどか、榊原 佐和子、種村 文孝、北風 菜穂子、曽山 いづみ、岡本 悠、 草柳 和之 (執筆順)
目次
まえがき

序論 学校教育における教育相談
1.教育相談とは/ 2.我が国での教育相談のなりたち/ 3.教育相談における教師の役割―指導と受容の関係―/ 4.教育相談における気づきの心理プロセス

第1章 幼児期・児童期から青年期にかけての発達の理解
1.1 幼児期の発達
1.感情の発達 / 2.抑制機能と心の理論の発達
1.2 児童期の発達
1.感情の発達/ 2.道徳性の発達
1.3 青年期の発達
1.身体面の発達/ 2.認知面・心理面の発達/ 3.対人関係面の発達/4.青年期の適応上のリスク
コラム 放課後等デイサービス

第2章 児童期の悩みと理解
2.1 児童期の心理的発達と悩み
1.関係性と自己形成の基盤となる愛着/ 2.関係性の悩み/ 3.自己概念の発達と他者との比較による悩み/ 4.学習や能力に関する悩み/ 5.児童期の心身状態および精神疾患
2.2 児童の自尊感情の状態を理解する
1.自尊感情とは/ 2.児童生徒の自尊感情の状態を理解することから/ 3.自尊感情の土台部分を育てる関わり
コラム エンカウンター・グループ

第3章 青年期の葛藤と理解
3.1 青年期の心理的葛藤
1.青年期危機説と青年期平穏説/ 2.青年期の人間関係/ 3.性的指向,LGBTへの理解
3.2 青年期の精神疾患と危機介入
1.青年期の精神疾患/ 2.自殺への対応:危機介入/ 3.事例―別れた彼氏から脅迫されたAさん/ 4.おわりに
コラム 児童期から青年期までの親友関係の変容過程

第4章 教育相談に関する基礎的知識(心理療法)
4.1 フロイト(精神分析)
1.無意識の発見/ 2.アンナの症例/ 3.心の構造/ 4.防衛(適応)機制
4.2 ユング(分析心理学)
1.分析心理学が創始された背景/ 2.ユングが考えた無意識/ 3.パーソナリティのタイプ
4.3 アドラー(アドラー心理学)
1.アドラー心理学の基本概念/ 2.アドラー心理学と現在の心理支援
4.4 ベック(認知行動療法)
1.認知行動療法のはじまり/ 2.認知行動療法の基本モデルと技法/ 3.第三世代の認知行動療法
コラム フォーカシング

第5章 学校教育におけるカウンセリングの技法と実際
5.1 カウンセリングの考え方─ロジャーズの人間性心理学─
1.ロジャーズのパーソンセンタード・アプローチ/ 2.体験過程理論の展開
5.2 カウンセリングにおける基本的態度―ロジャーズの三条件―
1.一致(あるいは自己一致/純粋性)/ 2.受容(あるいは無条件の積極的関心)/ 3.共感(あるいは共感的理解)
5.3 教育相談におけるカウンセリング技法―関わりの実際―
1.リスニング(傾聴)のスキル/ 2.ミラーリング(伝え返し)のスキル/ 3.多文化コンピテンス
コラム 表現アートセラピー

第6 章 子どもを支える各専門職の役割
6.1 校内における各教師の役割
1.担任/ 2.養護教諭/ 3.管理職/ 4.部活動顧問/ 5.教育相談コーディネーター
6.2 校外専門職の役割
1.スクールカウンセラー/ 2.スクールソーシャルワーカー/ 3.医師/ 4.児童相談所職員
コラム 新任小学校教師の経験過程

第7章 個別対応
7.1 学校における個別対応
1.個別対応が必要な理由/ 2.個別対応としてのカウンセリング/ 3.心理教育,コンサルテーション
7.2 個別対応の実際
1.小学校事例―暴言を吐くAさん/ 2.高等学校事例―自己を意識し過ぎるBさん
7.3 個別対応のポイント
1.生徒との関わりにおける留意点/ 2.保護者との関わりのポイント/ 3.守秘義務と例外事例
コラム トラウマインフォームドケア

第8章 校内連携
8.1 なぜ校内連携が必要なのか
1.校内連携が必要な理由/2.チームとしての学校/3.学校における教育相談の体制
8.2 校内連携の実際
1.小学校事例―緊張の高いAさん/2.中学校事例―まわりを巻き込むBさん
8.3 校内連携のポイント
1.集団守秘義務/2.個別の指導計画/3.校内連携で大切なこと
コラム 小児科臨床

第9章 専門職連携
9.1 なぜ専門職連携が必要なのか
1.専門職との連携が必要な理由/2.関係機関の種類
9.2 専門職連携の実際
1.小学校事例―人前で話せない選択性緘黙のAさん/2.中学校事例―きれやすい反抗挑戦性障害のBさん
9.3 専門職連携のポイント
1.専門職連携において大切にしたい視点/2.家族をみる視点/3.全体を俯瞰した新たな視点
コラム 緊急支援

第10章 内容別に事例を検討する(1)―不登校・非行・家庭環境―
10.1 不登校事例
1.不登校に対する考え方/2.小学校事例―HSC(ひといちばい敏感な子)であるAさん/3.中学校事例―身体症状を訴えるBさん
10.2 非行事例
1.少年非行とは/2.小学校事例―万引をしたC さん/3.中学校事例―窃盗をしたD さん
10.3 家庭環境事例
1.家庭環境が児童生徒に及ぼす影響/2.小学校事例―家庭環境が落ち着かないEさん/3.高等学校事例―気持ちが安定しないFさん
コラム DV と教育相談との関連
コラム 教育支援センター(適応指導教室)

第11章  内容別に事例を検討する(2)―いじめ問題対応を適正化するために―
11.1 いじめとそのメカニズムの理解
1.暴力としての「いじめ」/ 2.いじめの分類/ 3.いじめの有害性といじめ対応の根本的前提/ 4.いじめの構成要素/ 5.二次加害防止の重要性/ 6.中野富士見中いじめ事件における二次加害/ 7.二次加害を防止するために/ 8.不作為の加害者(傍観者)対策の重要性/ 9.被害体験を当事者の立場で理解する/ 10.被害者を孤立させる社会通念/ 11.教育関係者による「いじめに対する否認」/ 12.何ゆえ,いじめによって人は死ぬのか?
11.2 対応のガイドライン
1.被害側に対する方針と関わり/ 2.加害側に対する方針と関わり/3.謝罪の本質と「謝罪のガイドライン」
コラム いじめにおける転校という選択をどう考えるか

第12 章 発達障害傾向のある子どもとその保護者に対する理解と関わり
12.1 発達障害の理解
1.発達障害の特性理解/ 2.発達障害と医療
12.2 専門的対応の基盤となる理論
1.ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)/ 2.応用行動分析学
12.3 発達障害における理解と対応
1.小学校事例―学習に取り組めないADHD 児A さん/ 2.中学校事例―不登校状態のASD児Bさん
12.4 保護者とのよりよい関わりのために
1.保護者の発達特性に対する理解状況を知る/ 2.保護者との関係性を築く
12.5 発達障害における教師の専門性
1.長期的視点/ 2.子どもの居場所感/ 3.保護者連携
コラム 教育支援委員会

第13 章 専門職連携のグループワーク
13.1 グループワークの進め方
1.専門職連携の事例をロールプレイにより検討することの意味/ 2.グループワークの手続き
13.2 各役割による事例検討:小学校
1.事例の提示 157 / 2.各専門職役割の分担/ 3.要保護児童対策地域協議会:ロールプレイの実際/ 4.解説
13.3 各役割による事例検討:高等学校
1.事例概要の提示/ 2.各専門職役割の分担/ 3.要保護児童対策地域協議会:ロールプレイの実際/ 4.解説
13.4 教師にできること・教師にしかできないこと
1.目に見えない心の栄養を意識して関わる/ 2.子どもと直接関わることで新たな対応が生まれる/ 3.関係者をつないで子どもを支える
コラム オープンダイアログとリフレクティング

特論 教師自身のメンタルヘルスケア
1.教師のメンタルヘルスの現状/ 2.教師の働く環境/ 3.学校における働き方改革/ 4.教師のメンタルヘルスケア

引用・参考文献
索引
著者略歴
角南 なおみ(スナミ ナオミ sunami naomi)
編著者:(すなみ なおみ)鳥取大学医学部助教。専門は、教育心理学(学校臨床、発達障害)・臨床心理学。
タイトルヨミ
カナ:キョウイクソウダン
ローマ字:kyouikusoudan

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学文社の既刊から
佐々木幸寿/著・編集 教師のための教育学シリーズ編集委員会/監修
高橋純/著・編集 教師のための教育学シリーズ編集委員会/監修
佐々木幸寿/著・編集 教師のための教育学シリーズ編集委員会/監修
勝野正章/著・編集 山﨑準二/編集 高野和子/編集
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