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2020年2月28日発売

北大路書房

音楽知覚認知ハンドブック

音楽の不思議の解明に挑む科学
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内容紹介
実証科学的かつ学際的で多面的なアプローチにより,音楽という経験(行動)とそれを支える仕組みの解明を試みる。認知的側面からは音響,聴覚の心理,知覚,認知を,人間行動および生理的側面からは学習と教育,感情,脳を,そして情報や人間への影響的側面からは演奏,映像メディア,健康・音楽療法,社会・産業を扱う。

【主な目次】
プロローグ
第1章 音楽のための音響学
第2章 聴覚の心理学
第3章 音楽の知覚
第4章 音楽の認知
第5章 音楽学習と教育
第6章 音楽と感情
第7章 音楽と情報
第8章 音楽と脳
第9章 音楽の演奏
第10章 音楽と映像メディア
第11章 音楽と健康・音楽療法
第12章 音楽と社会・産業
エピローグ
目次
プロローグ

第1章 音楽のための音響学
 1節 概 観
 2節 音響学の基礎
  1.音とは何か?
  2.音の3属性
  3.音楽学科のための音響学
 3節 楽器音響
  1.楽器の分類
  2.楽器固有の奏法
 4節 ホール音響
  1.室内音響学の基礎
  2.主観的な音響属性と音響物理量
  3.ホールの形状
  4.コンピュータ・シミュレーションと模型実験
 5節 録音と再生
  1.録音再生の歴史1 ―蓄音機からテープレコーダー―
  2.録音再生の歴史2 ―ディジタル録音とDAW―
  3.録音再生の歴史3 ―携帯音楽プレーヤーから音楽配信―
  4.マイクロフォン
  5.再生装置―スピーカとヘッドフォン―
  6.立体音響
 6節 信号処理
  1.音高の推定
  2.音色の解析
 7節 楽器音の解析と合成
  1.楽器の音の原信号と聞こえ方
  2.楽器音合成のための解析
  3.合成方式の変遷
  4.将来展望

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第2章 聴覚の心理学
 1節 聴覚器官の構造と働き
  1.外耳
  2.中耳
  3.内耳
 2節 音楽知覚認知の基礎としての聴覚
  1.ラウドネス
  2.ピッチ
  3.音色
  4.音源定位
 3節 聴覚の知覚的体制化
  1.聴覚の情景分析
  2.知覚的多義性
 4節 聴覚の錯覚現象
  1.無限音階
  2.聴覚の結合錯誤
  3.知覚的補完

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第3章 音楽の知覚
 1節 音楽と聴覚体制化
  1.ゲシュタルト原理と音楽
  2.音脈の形成
  3.リズムの形成
  4.音の高さの関係形成
 2節 時間知覚
  1.時間間隔の種類とその主観的な長さ
  2.閾の概念と時間知覚の精度
  3.同時・継時,そして,順序の知覚
  4.意識の時間
  5.時間知覚のモデルと神経基盤
  6.音楽の時間知覚
  7.音楽と言語の時間知覚処理に共通する神経基盤
  8.テンポの知覚
 3節 音高組織の知覚
  1.音高と音程の知覚
  2.音階
  3.絶対音感と相対音感
  4.調性の知覚
  5.調性スキーマの獲得過程
  6.調性知覚の神経基盤
 4節 乳児期の音楽知覚の特徴
  1.音高知覚能力の発達
  2.協和音と不協和音の感覚
  3.相対音感
  4.西洋音楽の調性スキーマの学習
  5.旋律の記憶
  6.リズム・テンポ・拍子の知覚

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第4章 音楽の認知
 1節 音楽の認知についての研究概観
  1.1970 ~ 1980 年代
  2.1990 ~ 2010 年代
 2節 音楽的認知の基礎
  1.メロディの認知
  2.音楽リズムの認知
  3.和音の認知
  4.作曲行為における認知
  5.演奏の認知
  6.日本伝統音楽の認知
  7.音楽における普遍性
 3節 音楽の記憶
  1.音楽のワーキングメモリ
  2.音楽の長期記憶
  3.演奏の手続き的記憶
  4.音楽の潜在記憶
 4節 音楽的統語論と認知モデル
  1.認知的音楽理論
  2.音楽の計算的認知モデル
  3.調性認知モデル
  4.音楽リズムの認知モデル
 5節 音楽の進化と意味
  1.音楽の進化
  2.音楽の意味
  3.音楽研究におけるカルチュラル・スタディーズ
 6節 音楽と言語の認知
  1.音楽と言語のリズムの認知
  2.音楽と言語の学習転移
  3.歌の認知
  4.音楽と言語:構造と機能
 7節 音楽が認知や感情の発達に与える影響
  1.乳児への歌いかけの効果―実験室から―
  2.乳児への歌いかけの効果―臨床現場から―
  3.音楽が音楽領域と非音楽領域の認知へ及ぼす効果と向社会性・個人特性

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第5章 音楽学習と教育
 1節 音楽学習と教育に関する研究の概観
  1.はじめに
  2.音楽活動・音楽授業の中で,批判的思考を活性化させることができる(仮説1)
  3.音楽活動を通してソーシャルアイデンティティを確立させることができる(仮説2)
  4.音楽活動によって子どもの創造性を活性化させることができる(仮説3)
  5.音楽嗜好の推移傾向を知ることで,鑑賞活動を深化させることができる(仮説4)
  6.協働学習における学習成果をあげるためには,場面や目的を明確にする必要がある(仮説5)
  7.まとめと今後の課題
 2節 学びの場
  1.幼児がリズムと出会うとき
  2.インフォーマルな学び
  3.音楽教室(ヤマハ音楽教室)における教育
 3節 学習方略・音楽のスキル
  1.模倣による学び
  2.伝えること
  3.鑑賞授業
  4.音楽技能と向かいあう
 4節 音楽性・創造性・社会性
  1.ゆらぎとしての音楽性
  2.音楽と向社会性―利他性の進化―
  3.音楽と向社会性―脳・生化学物質―
 5節 音楽の学びの問い直し
  1.クラスの学びを深めるために
  2.次世代に向けた音楽教育の提案
  3.コンピュータミュージック未来予想図

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第6章 音楽と感情
 1節 音楽における感情研究の概観
 2節 音楽における感情と感情理論
  1.基本感情と感情のカテゴリー的理解
  2.感情の次元的理解
  3.構成的な感情理解
  4.音楽の感情的性格と感情反応
 3節 音楽における感情反応の測定
  1.心理・主観指標
  2.生理・客観指標
  3.感情の連続時間測定
  4.音楽構造と感情
 4節 音楽における感情表現
  1.演奏における感情表出
  2.感情コミュニケーション
  3.感情表現の情報処理
 5節 音楽における感情と生活
  1.日常感情と音楽的感情
  2.日常生活と音楽
  3.環境マスキングとしての音楽
  4.非日常的体験としての音楽

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第7章 音楽と情報
 1節 研究概論
 2節 音楽情報の表現
  1.音楽音響信号
  2.楽譜情報
  3.演奏情報の表現
 3節 自動作編曲
  1.自動作編曲の問題
  2.自動作曲システム
  3.作曲支援システム
  4.リハーモナイゼーションとヴォイシング
  5.自動編曲システム
 4節 楽曲解析
  1.自動採譜
  2.テンポと拍の推定
  3.フレーズ分割
  4.調推定
  5.和音推定
  6.楽器音の特徴と識別
 5節 音楽情報検索
  1.音響特徴量
  2.音楽情報検索
  3.音楽配信
 6節 自動演奏
  1.自動演奏
  2.インターフェース
  3.レンダリングシステム
  4.歌声合成
 7節 音・音楽の審美感
  1.音の心理と物理
  2.音と音楽に対する主観的印象の定量化
  3.演奏の熟達度

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第8章 音楽と脳
 1節 音楽認知における医学的研究の概観
  1.1980 ~ 1990 年代の音楽認知研究
  2.2000 年代以降の音楽認知研究
 2節 音楽認知の医学的研究方法
  1.症例研究
  2.群研究
  3.脳賦活化実験
 3節 失音楽症
  1.定義と分類
  2.音楽の構成要素の独立性
  3.失音楽症の評価と検査
  4.モーリス・ラヴェル
  5.過去の失音楽症の報告
  6.音楽能力の障害を生じる脳部位
  7.先天性失音楽の問題点
  8.音楽無感症(Musical anhedonia)
 4節 脳賦活化実験
  1.PET
  2.fMRI
  3.MEG
  4.脳波
  5.NIRS
  6.両耳分離聴(DLT)
  7.経頭蓋磁気刺激(TMS)
 5節 脳研究から見た音楽認知モデル
  1.ペレツの音楽認知モデル
  2.佐藤の音楽認知モデル
  3.現時点でおおむね妥当とされる歌唱の脳内メカニズムと脳部位
 6節 まとめ―将来に向けて―

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第9章 音楽の演奏
 1節 音楽演奏研究の概要
 2節 演奏の表現,評価,解析
  1.奏法
  2.音楽演奏中の自律神経評価
  3.筋電図
  4.脳波
  5.演奏の評価
  6.演奏音評価の心理指標
  7.演奏研究への多変量解析の応用
 3節 演奏のモデル
  1.芸術表現
  2.演奏技能の発達と獲得
  3.個人差・共通性
  4.時間制御
  5.リズムのカテゴリー知覚
  6.身体動作
  7.演奏とコミュニケーション
  8.即興演奏
  9.力制御
4節 演奏者の心理と障害
  1.演奏の感情
  2.演奏と障害,ジストニア
  3.演奏情報の認知と記憶
  4.初見奏
  5.音楽演奏不安
  6.音楽演奏と健康・Well-being
  7.演奏表現の発達

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第10章 音楽と映像メディア
 1節 映像メディアにおける音楽心理学研究の概観
  1.映像メディアにおける音楽の役割
  2.映像メディアにおける音楽心理学的研究の始まり
  3.映像メディアにおける音楽心理学的研究の発展に及ぼすテクノロジーの影響
  4.映像メディアにおける音楽心理学的研究の発展
  5.映像メディアにおける音楽心理学的研究の意味
 2節 視聴覚融合の仕組み
  1.視聴覚融合の心的プロセス
  2.映像メディアにおける視聴覚融合モデル
 3節 音と映像の相互作用
  1.音・音楽が映像の印象に及ぼす影響
  2.映像が音の印象に及ぼす影響
  3.映像メディアにおける音像定位と音の空間性
 4節 音と映像の調和
  1.音と映像の構造的調和
  2.音と映像の意味的調和
  3.音と映像の対位法
  4.音と映像の変化パターンの調和
  5.音と映像の融合における効果的な「間」
 5節 映像メディアの制作現場における視聴覚融合
  1.映像メディアにおける音楽と映像の関係の分析
  2.映像メディアにおける音と映像のずれと同期
  3.映像メディアの制作現場における音と映像の融合

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第11章 音楽と健康・音楽療法
 1節 健康・医療分野における音楽活用の展開
  1.音楽療法
  2.音楽療法の技法
  3.医療現場における実践
  4.児童を対象とした音楽療法
  5.高齢者を対象とした音楽療法
  6.地域における音楽活動
  7.被災者支援
  8.健康・医療における音楽の課題
 2節 音楽療法の実践
  1.音楽療法におけるテンポの効果
  2.児童を対象とした音楽療法
  3.自閉症児・者の音楽療法
  4.パーキンソン病と音楽療法
  5.認知症高齢者に対する音楽療法
  6.音楽を用いた回想法
  7.危機状況での音楽療法
 3節 医療場面における音楽
  1.医療現場の音楽療法―小児の日帰り手術の現場より―
  2.音楽による痛みの緩和
  3.音楽によるリハビリテーション
 4節 音楽とストレスコントロール
  1.音楽と自律神経系活動
  2.音楽によるストレスコントロール
  3.音楽による抑うつの緩和
  4.音楽による悲しみの緩和
  5.音楽と攻撃性
  6.睡眠と音楽
 5節 背景音楽とヒーリング音楽
  1.背景音楽と生活・仕事
  2.背景音楽と知的作業のパフォーマンス
  3.ヒーリング音楽と癒し

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第12章 音楽と社会・産業
 1節 電気・電子楽器の発達とポピュラー音楽の展開
  1.初期の電気・電子楽器と音楽
  2.エレキ・ギターとハワイアン音楽,ジャズ・コンボ,ロック
  3.ハモンド・オルガンから始まる電気・電子キーボードとプログレッシブ・ロック
  4.MIDI とJ-POP
  5.ボーカロイドとインターネットが切り開く新しい音楽制作
 2節 アコースティック楽器の進化と音楽の変化
  1.音律の進化と音楽の変化
  2.鍵盤楽器の進化とピアノ音楽の変化
  3.擦弦楽器の進化と音楽の変化
 3節 音楽マスコミ
  1.市民革命以前の音楽のコミュニケーション
  2.市民革命と聴衆の誕生
  3.楽譜印刷と音楽マスコミ
  4.蓄音機,ラジオの発明と巨大な音楽マスコミの誕生
 4節 音楽産業と社会
  1.レコード産業の歴史
  2.通信カラオケ,着信メロディと音楽配信サービス
  3.TV ゲームの音楽
  4.現代の若者の音楽聴取行動

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文献
人名索引
事項索引

エピローグ
著者略歴
大串 健吾(オオグシ ケンゴ oogushi kengo)
桑野 園子(クワノ ソノコ kuwano sonoko)
難波 精一郎(ナンバ セイイチロウ nanba seiichirou)
小川 容子(オガワ ヨウコ ogawa youko)
谷口 高士(タニグチ タカシ taniguchi takashi)
中島 祥好(ナカジマ ヨシタカ nakajima yoshitaka)
星野 悦子(ホシノ エツコ hoshino etsuko)
三浦 雅展(ミウラ マサノブ miura masanobu)
山崎 晃男(ヤマサキ テルオ yamasaki teruo)
タイトルヨミ
カナ:オンガクチカクニンチハンドブック
ローマ字:ongakuchikakuninchihandobukku

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北大路書房の既刊から
D.グロック/著 T.ウィグラム/著 大寺雅子/訳
アンドリュー・グッドヘッド/編 ナイジェル・ハートレー/編 小森康永/訳 改田明子/訳 ほか
大串健吾/監修 桑野園子/監修 難波精一郎/監修 小川容子/編著 谷口高士/編著 中島祥好/編著 ほか
久保田賢一/監修 山本良太/編著 岩﨑千晶/編著 岸磨貴子/編著
下山晴彦/監修 宮川純/編著 下山晴彦/編著 原田隆之/編著 金沢吉展/編著
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