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2020年10月13日発売

北大路書房

出版社名ヨミ:キタオオジショボウ

ADR/メディエーションの理論と臨床技法

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内容紹介
本書は,ADRの基本的概念を説きつつ,なぜ日本では英米と異なる法的なADR定義がとられているのか,その背景を理解したうえで,英米のメディエーション(対話促進型調停)の理論・臨床技法と日本のADR実務の融合的活用のあり方を理論的・実践的に示す。第7章ではロールプレイによる実践学習のための事案教材を提供。

【主な目次】
●第1章 紛争の構造と過程
§1 はじめに/§2 紛争解決とは何か/§3 紛争研究の系譜
●第2章 紛争処理システムとADR
§1 紛争処理システムの全体像/§2 ADRの諸相/§3 ADRのニーズから考えるシステム論の展開/§4 新たなADRシステム論の展開の必要/§5 ADRにおける第三者役割論の具体的な展開
●第3章 メディエーションの理論と特質
§1 メディエーションとは何か/§2 メディエーション(対話促進型調停)の諸モデルと特徴/§3 メディエーションの制度的基盤と日本における展開/§4 ソフトウェアとしてのメディエーションへ
●第4章 メディエーションの技法の理論
§1 はじめに/§2 パーソンズの理論/§3 パーソンズの理論と臨床技法/§4 パーソンズの理論が示す4つの機能/§5 パーソンズの理論の適合性/§6 パーソンズの理論がもたらす理解の深化/§7 おわりに
●第5章 日本型ADRにおける手続公正の課題
§1 はじめに ADRの定義をめぐって/§2 ADRの諸相/§3 ADRをめぐる規制のあり方/§4 ADRの担い手/§5 ADR手続に関する哲学の差異/§6 ADRにおける手続規律/§7 ADRの背景条件 日本とアメリカ
●第6章 メディエーションの臨床技法
§1 認知フレーム論/§2 IPI分析/§3 FACE分析 事実主張と要求主張と感情主張
/§4 アクティヴ・リスニングと話題制御/§5 手続過程でのヒント
●第7章 ロールプレイによるメディエーションの実践学習
§1 法的助言提供の陥穽 ロールプレイによる学習/§2 法的助言提供と公正 ロールプレイによる学習/§3 コーカス(別席聴取)の陥穽:ロールプレイによる学習/§4 相談前置の意義 ロールプレイによる学習/§5 合意の陥穽  ロールプレイによる学習
●第8章 統合的な紛争処理を目指して
§1 法志向的ADRと脱司法的ADRの共存へ/§2 ADR手続がなぜ利用低調なのか/§3 医療メディエーションの成功例に学ぶ/§4 現場に埋め込まれたメディエーション
目次
 はしがき
第1章 紛争の構造と過程
 §1 はじめに
 §2 紛争解決とは何か
   1 紛争とは何か
   2 紛争の生成メカニズム
   3 解決とは何か
   4 紛争解決ニーズの変容と社会
 §3 紛争研究の系譜
   1 コンフリクト・マネジメント研究の生成
   2 コンフリクト・マネジメント研究の視座の変容
   3 紛争概念の変容
   4 認知的に構成されたものとしての紛争
   5 まとめ

第2章 紛争処理システムとADR
 §1 紛争処理システムの全体像
   1 訴訟とADR
   2 交渉とADR
   3 相談とADR
 §2 ADRの諸相
   1 司法型ADR
   2 行政型ADR
   3 民間型ADR
 §3 ADRのニーズから考えるシステム論の展開
   1 効率性ニーズ
   2 専門性ニーズ
   3 日常性ニーズ
 §4 新たなADRシステム論の展開の必要
   1 ADRシステム論の出発点
   2 ADRシステム論の基本要素
   3 新しいADRシステム論のあり方
 §5 ADRにおける第三者役割論の具体的な展開
   1 こだわりを受け止める
   2 対話というプロセスを掘り下げる
   3 共振性や即興性
   4 時間という要素
   5 中立性や公平性との関係
   6 同席の意味と課題
   7 法や規範の取扱い
   8 第三者の自己物語との関係性
   9 語られていないものと語り得ないもの
   10 合意
   11 まとめ

第3章 メディエーションの理論と特質
 §1 メディエーションとは何か
   1 メディエーションと調停
   2 調停の類型論
   3 対話促進型調停モデルの理論的意義
   4 対話促進型調停モデルの実践的意義
 §2 メディエーション(対話促進型調停)の諸モデルと特徴
   1 メディエーションの理念と手続的特徴
   2 メディエーションの諸モデル
   3 メディエーションのスキル:理念とスキルの連関
 §3 メディエーションの制度的基盤と日本における展開
   1 メディエーションの法的・社会的基盤
   2 メディエーションと調停の法的・社会的基盤の差異
   3 日本におけるメディエーション・モデルの展開
 §4 ソフトウェアとしてのメディエーションへ

第4章 メディエーションの技法の理論
 §1 はじめに
 §2 パーソンズの理論
   1 特徴
   2 何に着目しているのか
   3 どんな見方をもたらすのか
 §3 パーソンズの理論と臨床技法
   1 理論から得られる見通し
   2 ADRのモデル
 §4 パーソンズの理論が示す4つの機能
   1 「許容」と「サポート」
   2 もたらす効果
   3 「応酬の拒否」と「報酬の操作」
   4 何を実現しようとしているのか
 §5 パーソンズの理論の適合性
   1 現在の実践のモデル
   2 臨床技法の分類
 §6 パーソンズの理論がもたらす理解の深化
 §7 おわりに

第5章 日本型ADRにおける手続公正の課題
 §1 はじめに ADRの定義をめぐって
 §2 ADRの諸相
 §3 ADRをめぐる規制のあり方
 §4 ADRの担い手
 §5 ADR手続に関する哲学の差異
 §6 ADRにおける手続規律
 §7 ADRの背景条件 日本とアメリカ

第6章 メディエーションの臨床技法
 §1 認知フレーム論
 §2 IPI分析
 §3 FACE分析 事実主張と要求主張と感情主張
 §4 アクティヴ・リスニングと話題制御
 §5 手続過程でのヒント

第7章 ロールプレイによるメディエーションの実践学習
 §1 法的助言提供の陥穽 ロールプレイによる学習
   1 ロールプレイ実施の手順
   2 役割別ロールプレイ資料
   ★資料1-1 共通の情報:契約書
   ★資料1-2 調停人用情報
   ★資料1―3 住宅建築発注者・申立人〈藤波進太〉用情報
   ★資料1-4 住宅建築会社社長・被申立人〈金本智明〉用情報
   3 法的助言提供の陥穽:ロールプレイの論点
 §2 法的助言提供と公正 ロールプレイによる学習
   1 ロールプレイ実施の手順
   2 役割別ロールプレイ資料
   ★資料2-1 共通の情報:土地建物図面,遺言書
   ★資料2-2 相続事案・調停人用情報
   ★資料2-3 相続事案・申立人〈鳥谷孝〉用情報
   ★資料2-4 相続事案・被申立人〈糸原健児〉用情報
   3 法的助言提供と公正:ロールプレイの論点
 §3 コーカス(別席聴取)の陥穽:ロールプレイによる学習
   1 ロールプレイ実施の手順
   2 役割別ロールプレイ資料
   ★資料3-1 調停人用情報
   ★資料3-2 離婚調停申立人〈藤川俊子〉用情報
   ★資料3-3 離婚調停被申立人〈藤川久治〉用情報
   3 コーカス(別席聴取)の陥穽:ロールプレイの論点
 §4 相談前置の意義 ロールプレイによる学習
   1 ロールプレイ実施の手順
   2 役割別ロールプレイ資料
   ★資料4-1 調停人用情報 兼 共通の情報
   ★資料4-2 土地所有関連事案・申立人〈原口弘〉用情報
   ★資料4-3 土地所有関連事案・被申立人〈梅野良太郎〉用情報
   3 相談前置の意義:ロールプレイの論点
 §5 合意の陥穽  ロールプレイによる学習
   1 ロールプレイ実施の手順
   2 役割別ロールプレイ資料
   ★資料5-1 調停人用情報
   ★資料5-2 損害賠償請求者・申立人〈中谷正弘〉用情報
   ★資料5-3 温熱機器メーカー担当者・被申立人〈高山俊一〉用情報
   3 合意の陥穽:ロールプレイの論点

第8章 統合的な紛争処理を目指して
 §1 法志向的ADRと脱司法的ADRの共存へ
 §2 ADR手続がなぜ利用低調なのか
 §3 医療メディエーションの成功例に学ぶ
 §4 現場に埋め込まれたメディエーション
 
  引用・参考文献
  索引
著者略歴
和田 仁孝(ワダ ヨシタカ wada yoshitaka)
中村 芳彦(ナカムラ ヨシヒコ nakamura yoshihiko)
久保 秀雄(クボ ヒデオ kubo hideo)
山田 恵子(ヤマダ ケイコ yamada keiko)
タイトルヨミ
カナ:エーディーアール メディエーションノリロントリンショウギホウ
ローマ字:eediiaaru medieeshonnorirontorinshougihou

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