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2021年9月29日発売

北大路書房

出版社名ヨミ:キタオオジショボウ

臨床的作業記憶論 覚え書き

発達障害の諸相とワーキングメモリ
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内容紹介
ワーキングメモリ(WM,作業記憶)をキーワードに心のしくみと働きを論じ,発達障害を捉え直す試みの書。第1部で認知科学・神経科学的視点から二重過程理論を精察し,WM,グローバルワークスペース,メタ認知等について検討。第2部でADHD,ASD,LDの諸相を詳述し,発達障害に対する新たな見解を提案する。
目次
はじめに

第1部 心の二重過程理論
第1章 認知科学からみた二重過程理論
1.二分論としての二重過程理論
2.Evansの二重過程理論
3.De Neysらの二重過程理論
4.Kaufmanらの二重過程理論

第2章 視知覚の成立過程理論
1.視知覚成立過程理論の概要
2.視知覚系の心理・生物学的モデル
3.神経心理学的モデルの検討
4.誘発電位モデル
5.課題解決過程における注意のありかた
6.Fristonの皮質反応理論

第3章 視覚系における二重過程理論
1.MilnerとGoodaleの研究
2.背側経路
3.腹側経路
4.背側経路と腹側経路の役割

第4章 大細胞系経路による文脈処理促進機構理論
1.文脈促進モデル
2.大細胞系経路によるトップダウン処理の促進
3.感情的予測
4.自由エネルギー理論と文脈促進機構
5.認知科学的二重過程理論と文脈促進機構

第5章 作業記憶理論
1.Miller, Galanter, Pribramのワーキングメモリ概念
2.Baddeleyらのワーキングメモリ・モデル
3.ワーキングメモリと言語
4.生物学的視点からみたワーキングメモリ・モデル
5.拡張されたワーキングメモリ
6.個人差の検討:脳活動からみたワーキングメモリ機能

第6章 グローバルワークスペースとメタ認知
1.Baarsのワーキングメモリ・モデル
2.SheaとFrithによるグローバルワークスペース
3.Deroyによるメタ認知論:多次元感覚における知覚

第2部 発達障害における心の二重過程
第7章 注意欠如多動症の諸相
1.注意欠如多動症(ADHD)の定義
2.実行機能の問題
3.情動と動機づけの問題
4.予測誤差機能の不全
5.ワーキングメモリ機能

第8章 自閉スペクトラム症の諸相
1.自閉スペクトラム症(ASD)の定義
2.視知覚形成過程
3.身体的視点からみた自閉スペクトラム症
4.ベイズモデルからみた自閉スペクトラム症

第9章 限局性学習症(学習障害)の諸相
1.限局性学習症(学習障害:LD)の定義
2.発達性ディスレクシア
3.大細胞系経路
4.文脈処理促進機構
5.発達性ディスレクシアにおける慣れ機能不全
6.関連する諸機能
7. 限局性学習症(学習障害)のメカニズム

第10章 発達障害とは何か:むすびにかえて
1.発達障害における大細胞系機能
2.ベイズモデルからみた発達障害
3.グローバルワークスペースとメタ認知:発達障害との関連性
4.ワーキングメモリシステムと発達障害

人名索引
事項索引

あとがき
著者略歴
室橋 春光(ムロハシ ハルミツ murohashi harumitsu)
タイトルヨミ
カナ:リンショウテキサギョウキオクロンオボエガキ
ローマ字:rinshoutekisagyoukiokuronoboegaki

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