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2016年11月17日発売

慶應義塾大学出版会

出版社名ヨミ:ケイオウギジュクダイガクシュッパンカイ

価値創造の健康情報プラットフォーム

医療データの活用と未来
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内容紹介
▼「健康」という価値を生み出す

健康・医療に関する情報を最大限活用し、社会に革新をもたらすための仕組み=健康情報プラットフォームとは何か。
その設計のあり方や政策・法制度との関連、最新事例などを徹底解説。
目次
序章 ライフクラウドの時代がやってきた(村井 純)
 1. 理想の未来社会を創造するために
 2. インターネット前提社会
 3. 情報技術による価値創造
 4. 人の一生を軸にした仕組みをつくる
 5. 理想の共有から始まる開発
 6.. 本書の構成
 7. おわりに

第1章 「健康情報プラットフォーム」が生み出す価値(秋山美紀)
 1. はじめに ── 「健康情報プラットフォーム」とは何か
 2. 「プラットフォーム」がなぜ重要なのか?
 3. 設計の際に考慮すべきこと
 4. 健康という価値創造のために
 5. 成熟社会の健康とパラダイムシフト
 6. 用語の定義

第2章 健康情報をめぐる海外の動向と政策・ガバナンスの課題(内山映子)
 1. ヘルスケア分野の情報化の変遷
 2. ICTの普及がもたらす新たな価値と課題
 3. EHR、PHRをめぐる海外の動向
 4. 日本におけるEHR、PHRに向けた取り組み
 5. 持続可能な健康情報プラットフォームのガバナンス
 6. おわりに

第3章 プラットフォーム設計の思想(中澤 仁)
 1. 健康情報システム
 2. ユースケース
 3. リスクとディペンダビリティ
 4. 設計の思想
 5. 今後の展開

第4章 ステークホルダーの役割とインセンティブの設計(本田由佳・當仲 香)
 1. はじめに
 2. 行政のイニシアチブと産学官連携 ── 神奈川県の取り組み
 3. 神奈川県「電子お薬手帳」から始まる「ライフクラウド」の取り組
   み
 4. 生まれるときからの健康情報管理を支える
 5. ステークホルダーの役割とインセンティブの設計
 6. まとめ

第5章 あなたの健康を支える情報とプラットフォーム(當仲 香)
 1. なぜ個人に健康情報は利活用されないのか
 2. 人に受け入れられるプラットフォームとは
 3. 健康情報プラットフォームの目的地「健康」と「QOL」

第6章 地域包括ケアとプラットフォーム(秋山美紀)
 1. 「地域包括ケア」を「プラットフォーム」として捉える
 2. 在宅医療連携拠点というプラットフォーム
 3. モデルケース
 4. 情報共有の道具としてのITシステム
 5. プラットフォーム的な機能の考察
 6. 今後の展望

第7章 医療・健康分野におけるパーソナルデータの利活用促進のための新たな法的枠組み(新保史生)
 1. 法改正の概要
 2. 個人情報保護法の改正理由
 3. 改正個人情報保護法の内容
 4. 医療分野における匿名加工情報の取扱い
 5. 保有個人データの開示等
 6. 個人情報が研究に活用される場合の取扱い
 7. 医療等分野におけるパーソナルデータの活用に向けて

第8章 健康情報プラットフォームの未来(村井 純・秋山美紀・中澤 仁・當仲 香・新保史生・本田由佳)


 索引
 資料
 監修者・編著者紹介


コラム Column
神奈川マイカルテのあちら側とこちら側 / 神奈川マイカルテの民間企業による運営 / 『ルナルナ』シリーズの女性ヘルスケアビジネスからのデータの利活用 / 健康診断データの一元管理の課題 / 学生健康診断情報の書類発行と結果閲覧 / データヘルス計画(厚生労働省) / 個々のヘルスリテラシーを高めるには / トランスセオレティカルモデルを応用した行動変容を促すための禁煙支援 / “共有(share)”が行動変容を促す / 「いきいき百歳体操」 / 故人情報保護の必要性
著者略歴
本田 由佳(ホンダ ユカ honda yuka)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員。非常勤講師。 博士(医学)。女性健康科学者。専門は、ヘルスケア分野のデータサイエンス、身体組成学、女性健康科学、睡眠学。1998年から株式会社タニタで開発部研究員として身体組成・睡眠学の研究と商品開発を行った。現在は、大学を拠点として、中学・高校・大学の学生、企業の女性を対象とした健康教育に関する研究活動と地域健康・環境情報プラットフォーム構築のための基礎研究とシステム開発を行う。著書『ママと赤ちゃんにやさしい 産前・産後のボディケアとビューティーメソッド』(あさ出版、2015年)。
新保 史生(シンポ フミオ shinpo fumio)
慶應義塾大学総合政策学部教授。 博士(法学)。専門は、憲法、情報法、ロボット法。経済協力開発機構(OECD)情報セキュリティ・プライバシー部会(SPDE)副議長、憲法学会理事、法とコンピュータ学会理事、情報ネットワーク法学会「ロボット法研究会」主査、総務省情報通信政策研究所特別上級研究員、総合科学技術・イノベーション会議専門員。近著に、『情報倫理の挑戦』(共著、学文社、2014年)、『OECDプライバシーガイドライン ── 30年の進化と未来』(共著、一般財団法人日本情報経済社会推進協会、2014年)、『新基本法コンメンタール 情報公開法・個人情報保護法・公文書管理法 ── 情報関連7法』(共著、日本評論社、2013年)など。
村井 純(ムライ ジュン murai jun)
慶應義塾大学環境情報学部長、同教授。 工学博士。1984年国内のインターネットの祖となった日本の大学間ネットワーク「JUNET」を設立。1988年インターネットに関する研究プロジェクト「WIDEプロジェクト」を設立し、今日までその代表として指導にあたる。内閣官房情報セキュリティセンター 情報セキュリティ政策会議委員、社団法人情報処理学会フェロー、日本学術会議第20期会員、現在は連携会員。2000年~2009年7月まで内閣高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)有識者本部員。その他、各省庁委員会の主査や委員などを多数務め、国際学会などでも活動する。著書に『インターネット』(岩波書店、1995年)、『インターネット新世代』(岩波書店、2010年)など多数。
秋山 美紀(アキヤマ ミキ akiyama miki)
慶應義塾大学環境情報学部准教授。 博士(政策・メディア)。社会福祉士。専門はヘルスコミュニケーション(健康・医療分野のコミュニケーション)。地域住民・患者への医療情報提供のあり方、コミュニティ・ヘルスの分野で研究活動をしており、慶應義塾大学先端生命研究所「からだ館がん情報ステーション」プロジェクトリーダー、鶴岡みらい健康調査 市民コミュニケーション等を担当している。著書に『コミュニティヘルスのある社会へ─「つながり」を生み出す「いのち」の輪』(岩波書店、2013年)、『地域医療におけるコミュニケーションと情報技術─医療現場エンパワーメントの視点から』(慶應義塾大学出版会)など。
中澤 仁(ナカザワ ジン nakazawa jin)
慶應義塾大学環境情報学部准教授。 博士(政策・メディア)。専門は、分散システム、ミドルウエア、ユビキタスコンピューティング、コンピュタネットワーク。健康情報の広域分散プラットフォームの構築と実用化、個人の健康に関する情報を網羅的に把握、分析、利用可能とするためのフレームワークについて、重点的に取り組む。
當仲 香(トウナカ カオル tounaka kaoru)
慶應義塾大学保健管理センター主任。 博士(医学)。保健師、養護教諭、衛生管理者。専門は学校保健、疫学、衛生学、抗加齢医学、医療情報学。1990年から慶應義塾大学の学生、教職員を中心とした健康管理活動を担い、健康情報、感染症情報などのシステム開発と情報分析、健康教育を行う。著書に『機能性食品の作用と安全性百科』(共著、丸善出版、2012年)、『小児科診断・治療方針』(共著、中山書店、2012年)、『子どもの食と栄養 改訂第2版 ── 健康なからだとこころを育む小児栄養学』(共著、診断と治療社、2014年)、『インフルエンザ診療ガイド2014-2015』(共著、日本医事新報社、2015年)など。
内山 映子(ウチヤマ エイコ uchiyama eiko)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。 博士(政策・メディア)。専門は、医療分野、介護福祉分野の情報化および多職種間の情報連携。国立がんセンター(現在の国立がん研究センター)研究所にて、1990年代の医療分野の情報化の黎明期から、情報化関連の研究やプロジェクトの運営企画に携わる。大学に異動した後は、地域を基盤にした医療介護福祉のICT連携のシステム開発や実証研究等に従事している。
タイトルヨミ
カナ:カチソウゾウノケンコウジョウホウプラットフォーム
ローマ字:kachisouzounokenkoujouhoupurattofoomu

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