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2023年3月4日発売

慶應義塾大学出版会

出版社名ヨミ:ケイオウギジュクダイガクシュッパンカイ

キャンパスの戦争

慶應日吉 1934ー1949
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内容紹介
このキャンパスは戦場とつながっていた――。
目映い光に溢れる「理想的新学園」はやがて、アジア・太平洋戦争へと巻き込まれていく。青春を謳歌していた慶應義塾大学の予科生たちが学ぶモダンな校舎はいかにして兵士たちが行き交う空間となったのか。連合艦隊司令部地下壕で知られる日吉キャンパスの誕生より米軍からの返還までを描く「戦争とキャンパス」の昭和史。
目次
キャンパスの戦争
慶應日吉 1934ー1949
目次
はじめに  

第一章 理想的学園の建設―1923-1934  
一 はじまりの日/二 日吉開設まで/三 「理想的新学園」の建設 /四 「田園家塾」の理想/五 設計者 網戸武夫/六 鉄筋コンクリート打放し/七 古典主義とモダニズム/八 列柱のクラシシズム 
  
第二章 クラシックとモダン―日吉第一校舎の肖像  
一『君たちはどう生きるか』の時代/二 アール・デコの意匠/三 幾何学的なデザイン/四 正面玄関の鷲/五 世界地図のカップ/六 西暦と皇紀 

第三章 予科の教育(前編)―予科生の日常の変遷  
一 『若き日の詩人たちの肖像』/二 『僕の昭和史』/三 予科のカリキュラム/四 教育施設の充実 /五 「日吉台を訪ふの記」

第四章 予科の教育(後編)―塾生のライフ・スタイル  
一 アルバム『予科時代』/二 寄宿舎の建設/三 学生都市の新しい生活様式/四 リベラル・読書・教養/五 塾生のライフ・スタイル/六 「風光る日吉の丘」 

第五章 学徒出陣まで―日米開戦と予科生  
一 開戦の日 /二 南側の中庭 /三 敵愾心なき戦争 /四 小泉信三の昭和十六年/五 雨に濡れた校舎/六 上原良司の昭和十八年/七 残された言葉 

第六章 上原良司の「自由」―予科教育と学徒兵  
一 淋しさと満足/二 三つの遺書/三 『クロォチェ』/四 修養と反省/五 「所感」の成立 

第七章 陸の海軍―迷彩の校舎 
一 教室に来た海軍/二 軍令部第三部/三 連合艦隊司令部/四 日吉の少年兵/五 迷彩の校舎/六 敗戦の日 

第八章 キャンパスの戦争  
一 「日吉ノ防空壕」/二 日吉のGF(連合艦隊司令部)/三 米軍進駐/四 接収解除まで/五 キャンパスの戦争遺跡 

おわりに 

主要参考文献一覧 
著者略歴
阿久澤 武史(アクザワ タケシ akuzawa takeshi)
1988年慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業。90年同大学院文学研究科修士課程修了。同年慶應義塾高等学校国語科教諭として赴任。96年慶應義塾ニューヨーク学院教諭。2002年~現在 慶應義塾高等学校教諭。慶應義塾大学教養研究センター所員(大学で「日吉学」を担当)。福澤諭吉記念慶應義塾史展示館所員。日吉台地下壕保存の会会長。日吉台地下壕をはじめ慶應義塾日吉キャンパス内の戦争遺跡ならびにその時代の塾史研究に携わる。2022年10月慶應義塾高等学校長に就任。専門は古代国文学、戦争遺跡研究、慶應義塾史。 主な論文に「太安萬侶論―その家職と古事記撰録―」(『藝文研究』第59号、1991年3月)、「『歌儛所』の時代―大歌所前史の研究―」(『三田国文』第22号、1995年12月)、「静かな生活―戦後の折口信夫論―」(『三田文学』第68号、2002年3月)などがある。
タイトルヨミ
カナ:キャンパスノセンソウ
ローマ字:kyanpasunosensou

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