近刊検索 デルタ

2023年4月14日発売

慶應義塾大学出版会

出版社名ヨミ:ケイオウギジュクダイガクシュッパンカイ

アート・ローの事件簿 美術品取引と権利のドラマ篇

このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
小説より面白い 名画・美術品の裁判!
「岩窟の聖母」の報酬裁判? メイプルソープの写真はわいせつ? ピカソ、レオナール・フジタの作品は掲載できない?
アートをめぐる取引、作家の権利はどう判断されているのか。

アートマーケットが盛況のいま、比例して美術品に関する裁判事件も増加している。アートと著作権、外国の美術館からの取り戻し、環境保全に関する事件など、特にアートとマーケットにかかわる数々の裁判事件を紹介する。
美術品にまつわる事件の「面白さ」に加え、アート法の世界を楽しむことのできる1冊。

[収録事件]
●ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」事件/ ●ダ・ヴィンチ「聖母子、聖アンナと羊」事件/ ●ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」事件/ ●カラバッジョ「トランプ詐欺師」事件/ ●レオナール・フジタ作品事件/ ●ピカソ「曲芸師と幼いアルルカン」事件/ ●ジェフ・クーンズ「ストリング・オブ・パピーズ」、「ナイアガラ」事件/ ●リチャード・プリンス「カナルゾーン・シリーズ」事件/ ●ウォーホル「プリンス・シリーズ」事件/ ●アンリ・マティス「ダンス」、「音楽」事件/ ●マレーヴィチ「シュプレマティスム・コンポジション」事件/ ●グスタフ・クリムト「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」事件/ ●カミーユ・ピサロ「サントノーレ通り、午後、雨の影響」事件/ ●メイプルソープ写真作品事件/ ●「センセーション展」事件/ ●「表現の不自由展・その後」事件/ ●赤瀬川原平「模型千円札」事件/ ●クリスト/ジャンヌ・クロード「オーバー・ザ・リバー」事件/ ●ストーンヘンジ事件/ ●イサム・ノグチ「新萬来舎」事件
目次
Ⅰ アートの取引をめぐって
事件01 ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」制作の報酬
事件02 ダ・ヴィンチの素描画「聖母子、聖アンナと羊」の売却委託の手数料?
事件03 ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」等の取引?
事件04 カラバッジョ「トランプ詐欺師」と一流オークションハウスの義務

Ⅱ アートの著作権
事件05 レオナール・フジタ作品は書籍、展覧会図録に掲載できるのか?
事件06 ピカソ「曲芸師と幼いアルルカン」等は展覧会の宣伝に利用できるのか?
事件07 ジェフ・クーンズ「ストリング・オブ・パピーズ」、「ナイアガラ」と著作権の侵害?
事件08 リチャード・プリンスのコラージュ作品「カナルゾーン・シリーズ」と写真集『イエス、ラスタ』の著作権
事件09 モノクロ写真に着色したウォーホル「プリンス・シリーズ」とプリンス肖像写真の著作権
コラム 名画にトマトスープ
コラム NFTアート取引のリスク

Ⅲ 外国の美術館が収蔵する略奪品の取戻し
事件10 アンリ・マティス「ダンス」、「音楽」は取り戻せるか?
事件11 アメリカに貸し出されたマレーヴィチ「シュプレマティスム・コンポジション」の行方?
事件12 グスタフ・クリムト「アデーレ・ブロッホ= バウアーの肖像Ⅰ」の奪還
事件13 カミーユ・ピサロ「サントノーレ通り、午後、雨の影響」をめぐる攻防

Ⅳ アートと表現の自由
事件14 メイプルソープの写真作品はわいせつか?
事件15 「センセーション展」は公共の施設で開催できないのか?
事件16 「表現の不自由展・その後」はハラスメントか?
事件17 赤瀬川原平「模型千円札」は芸術か、犯罪か?
コラム バンクシーの失敗?

Ⅴ アート・文化財・環境の保全
事件18 クリストとジャンヌ・クロード 「オーバー・ザ・リバー」は環境破壊なのか?
事件19 「ストーンヘンジと関連遺跡群」を横切る車道を地下トンネル化できるか?
事件20 イサム・ノグチ「新萬来舎」と「ノグチ・ガーデン」は移築できるか?
著者略歴
島田 真琴(シマダ マコト shimada makoto)
弁護士(一橋綜合法律事務所パートナー)。 1979年慶應義塾大学法学部卒業。1981年弁護士登録。1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(Master of Law)。ノートンローズ法律事務所、長島大野法律事務所勤務等、慶應義塾大学教授等を経て、2022年より現職。2005年から2007年まで新司法試験考査委員。2015年から2016年ロンドンシティ大学ロースクール客員研究員、2018年より同大学名誉客員教授。英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)。2022年よりアート仲裁裁判所(CAFA)登録仲裁人。 専門:国際商取引一般、国際訴訟及び国際仲裁、アート法、イギリス法。 著作に、『アート・ロー入門―美術品にかかわる法律の知識』(慶應義塾大学出版会、2021年)、『アート・ローの事件簿―盗品・贋作と「芸術の本質」篇』(慶應義塾大学出版会、2023年)、『イギリス取引法入門』(慶應義塾大学出版会、2014年)、『The Art Law Review』(共著、Business Research Ltd、2022年)ほか。
タイトルヨミ
カナ:アート・ローノジケンボ ビジュツヒントリヒキトケンリノドラマヘン
ローマ字:aato・roonojikenbo bijutsuhintorihikitokenrinodoramahen

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
ハイリスク・ノーリターン
公安のスパイ、山口祐二郎とは何者か

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。