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2021年4月28日発売

仮説社

出版社名ヨミ:カセツシャ

賢治の描いたサイエンスファンタジー

実験で楽しむ宮沢賢治
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内容紹介
宮沢賢治は,たくさんの詩や童話を書いていますが,その中には科学の言葉がたくさん出てきます。たとえば,「真空溶媒」(『春と修羅』)という詩には,
「融銅はまだ眩めかず 白いハロウも燃えたたず……」
という表現が見られます。
この,「融銅」とは一体どんなものなのでしょうか?
それは,実験で,実際に見ることができます。

そんなふうに,宮沢賢治の作品の中に出てくる言葉で,実験や実物が見られるものを再現してみたのが本書です。
宮沢賢治がどんなことを思い描きながら詩などを書いたのか,その幻想的な世界がよりリアルに浮かんできます。
目次
☆ 賢治の実験講座がはじまるまで
❶ 宮沢賢治は実験が好きだったに違いない
❷ さっぱりわからない「真空溶媒」だけれど...
❸ 正直にわからないといえばいい

第1部 詩集『春と修羅』と「真空溶媒」
❶ 融銅はまだ眩めかず
❷ 孔雀石から融銅の眩めき、そして中から・・・
❸ 「真空溶媒」の場面展開
❹ 「真空溶媒」という言葉の意味
❺ アンネリダ・タンツェーリンも「真空溶媒」です
❻ 『春と修羅』序文と二つの「真空溶媒」
❼ 心象童話「インドラの網」と賢治の描く宗教世界
❽ 真空溶媒 (Eine Phantasie im Morgen)
❾ 蠕虫舞手 アンネリダ・タンツェーリン
❿ 「真空溶媒」の科学と実験解説

第2部 賢治の作品に描かれた科学を楽しもう
❶ 「双子の星」のアートと科学
❷ 水晶とガラス
❸ ガラスと水晶の見分け方
❹ 金属と宝石の色
❺ 過冷却:目の前でみるみる結晶ができる?
❻ 劈開:鉱物は規則正しく割れていく
❼ 虹とスペクトル
❽ 金属の種類で炎の色が変わる
❾ 燐光と蛍光
❿ 賢治の描く植物と光 烏瓜
⓫ 賢治が大好きだった金属 その1 銅
⓬ 賢治が大好きだった金属 その2 白金
⓭ 賢治が大好きだった金属 その3 銀と水銀
⓮ 賢治が大好きだった金属 その4 金と王水
⓯ 実験に対する想いと「毒もみのすきな署長さん」
⓰ 実験で、本当の考えとうその考えを分ける

おわりに
文献
著者略歴
四ヶ浦 弘(シカウラ ヒロシ shikaura hiroshi)
四ヶ浦 弘 (シカウラ ヒロシ) (著) 四ヶ浦 弘 金沢高等学校講師。石川県立大学非常勤講師。 科学教育研究協議会,仮説実験授業研究会会員。 東京都立大学卒業。 金沢大学大学院自然科学研究科地球環境科学専攻博士後期課程修了。理学博士。 金沢高等学校で長年理科の教師を務める傍ら,金沢の砂金のほか,特産の金,真鍮,白金,銀等の箔を使った実験の開発や研究に高校生とともに取り組んできました。〈金沢・金の科学館〉は,これらの実験やものつくりを楽しむ〈出前実験科学館〉です。その活動に宮沢賢治の科学が加わり,みなさんとその世界を楽しんでいます。
細川 理衣(ホソカワ リエ hosokawa rie)
「ものがたり」のあるものをテーマとして絵、その他の制作に取り組んでいます。幼い頃より絵を描くことが好きでしたが、2005年にガラスペンと出会い、独学でガラスペンとインクを用いた絵を描き始めるようになりました。2005年より金沢を拠点に制作活動を続けています。県内外の展覧会で発表を多数行う他、イラスト、挿絵、絵本も手掛けています。
タイトルヨミ
カナ:ケンジノエガイタサイエンスファンタジー
ローマ字:kenjinoegaitasaiensufantajii

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