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2018年8月20日発売

彩流社

エピソディカルな構造

〈小説〉的マニエリスムとヒューモアの概念
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内容紹介
18世紀以降のモダンな批評的言説を、
鮮やかな概念地図と共に描いた一冊!

「批評のハードウェア」と題された第一部において、
著者は『活力測定考』以降のイマニュエル・カントの
テクストのほか、コールリッジ、マリオ・プラーツ、
ピランデッロ、ポール・ド・マン、T・S・エリオット、
ハンス=ゲオルク・ガダマー、ポール・ヴァレリーといった、
18世紀から現代にいたる様々なクリティシズムを、
独自の明確なフレームワークの中で読み解いてゆく。

マニエリスムとヒューモアの概念を駆使し、
〈小説〉を近代的表象として新たに再定義しようと試みた表題作。

マクルーハンのメディア概念を用いつつ、
近代批評のバイナリー・コード(二値的装置)を徹底的に
分析・批判し、哲学的美学を脱構築した第2エッセイ「内容と形式」。

そして第3エッセイ「倒壊する言語」では、
リスボン大震災(1775年)という啓蒙期の大事件を軸に、
17-18世紀の科学史的パラダイム・シフトを鮮やかに読み解き、
その「歴史的反復」を、構造主義以降から
ディコンストラクションへと至る現代思想の文脈内に蘇らせる。

これらの理論的エッセイのほか、
第二部「フラグメンタ・リテラリア」には、
モダニズムの時代を扱った数々の文学的エッセイを収録。

特に巻末の長い講演録「モダンの二重螺旋〔より糸〕」では、
「失われた世代」を代表する三人の批評家、
ケネス・バーク、マルカム・カウリー、エドマンド・ウィルソンら
の批評的軌跡───それぞれが、モダンな批評の
〈理論〉〈編集〉〈歴史〉を代表するとされる──をたどり、
1920-30年代という大転換期の知性史の一端を
生き生きと読み解く。
著者略歴
吉田 朋正(ヨシダ トモナオ)
よしだ・ともなお 首都大学東京大学院人文科学研究科(英文学)准教授。 1968年生まれ。 慶應義塾大学仏文科卒、早稲田大学大学院英文科修了、 東京都立大学博士課程単位取得満期退学。 同大学人文学部英文科助手(1998-2000年)、 東京医科歯科大学教養部助教授および准教授 (2000-2011年)を経て、現職。 専門は英語圏を中心とした批評史、ならびに 20世紀アメリカの文化・思潮。 論文に「ナルシスのプロテーゼ──『メディア論』再訪 (1)」 (『思想』2018年2月号)、 翻訳に、マルカム・カウリー『ロスト・ジェネレーション』 (共訳、みすず書房、2008年)のほか、 雑誌翻訳に、 エリザベス・シューエル「法廷と夢」(『ユリイカ』)、 ダンカン・フォーブズ「思想史という営みの感性的側面について」、 J・G・A・ポーコック「クェンティン・スキナー ── 政治学の歴史と歴史の政治学」、 ジョン・ダン「政治理論の歴史」、 クリストファー・マギン「奪いし王国、奪われし王国 ―― エリザベス1世のアイルランド」(いずれも『思想』)など。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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