近刊検索 デルタ

2018年10月11日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

エマソンと社会改革運動

進化・人種・ジェンダー
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
人間精神の自由と平等を標榜し、
19世紀アメリカ・ルネッサンス期を代表する思想家、
ラルフ・ウォルドー・エマソン(1803-82)。

「自己信頼」を信条に個人主義を貫くエマソンは、
アメリカ社会発展のシンボルとされ、
社会改革者としての側面は見過ごされてきた。
「自己信頼」にもとづく個人主義と、社会に対する責務で
葛藤するエマソンは、自然科学、とくに進化論をとおして、
自身の改革思想を形成していく。

本書では、主に進化、人種、ジェンダーの視座から、
エマソンの社会改革思想を包括的に検証し、
さらに、奴隷制廃止運動と女性解放運動といった、
当時の社会改革運動とエマソンの関わりを詳述、
社会改革者としてのエマソンを再評価する。

また、エマソンの家庭、
マーガレット・フラーやヘンリー・D・ソローとの交友関係にも
焦点をあて、思想の実践も考察する。
目次
目次内容

序章

第1章 自然科学と進化にみる思想の原点
1 自己信頼と社会改革観
2 自然科学への関心――「対応の思想」と信仰の確立
3 進化思想と楽観主義――神意の象徴としての上昇螺旋運動 

第2章 エマソンと奴隷制
1 社会への責務と正義感――個人と社会の狭間で
2 奴隷制問題と人種観を巡って
3 奴隷制廃止運動への参加

第3章 エマソンと女性の権利
1 女性解放運動への関わり――理想の女性像との葛藤
2 「女性について」(1855)にみる女性観
3 思想の変化――1869年の講演から

第4章 家庭におけるエマソンと思想の実践
1 夫婦の関係と結婚観
2 愛と友情――フラーやソローとの交友関係を中心に
3 妻リディアンと「真の女性らしさ」

終章
著者略歴
西尾 ななえ(ニシオ ナナエ nishio nanae)
Nanae Nishio. にしお・ななえ 津田塾大学学芸学部英文学科助教を経て、 現在、神奈川大学非常勤講師。 【著書】 『アメリカ文学にみる女性改革者たち』 (共著、彩流社、2010年)、 【論文】 “Emerson and Social Reform through the Eyes of His Wife Lidian” (『 津田塾大学言語文化研究所報』第29号、2014年)他。
タイトルヨミ
カナ:エマソントシャカイカイカクウンドウ
ローマ字:emasontoshakaikaikakuundou

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。