近刊検索 デルタ

2019年3月13日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

レトリックと哲学

ケネス・バークからミシェル・フーコー
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内容紹介
レトリック(修辞学)研究においては、
言語の本質を、対義的概念とみなし、
その構造が出来事の矛盾の構造と
相応関係にあることを洞察しようとしている。

ケネス・バーク研究から始まり、伝達媒体の相異と、
表現のしかたや発想様式のちがいとの連関性に、
研究の焦点は移っているが、
本書でも、〈文字/声〉の対比において、
それぞれのモード(表現形式や思考様式)の特性を
浮びあがらせることに専心する。
そして、これを契機に、目的物の探究のための資源が
ジャンル横断的にひそんでいることに気がつくことになる。

〈文字/声〉の分節によって、さまざまな分野の問題
――文学批評、思想史、科学哲学等――を切りとることが
できるのではないか。

伝達媒体のちがい――〈文字/声〉あるいは、
それに対応する身体感覚のちがい(視覚/聴覚)――が、
各時代の表現形式やそれにともなう思考の様式と
なんらかの関係があるのではないか、という直観。

それは、時間的スケールをひろげ、
ルネサンス期までの自然哲学と、
いわゆる近代科学のそれぞれの「知」の在りかたそのものを、
考えることを促すのである。

本書は、フーコー再読から、やがて
〈文字/声〉の区分が、
「近代的知/ルネサンスの知」という分節と、
パラレルな関係にあることが主題となっていき、
とりわけ、研究方法としては、本書構成上、
異なる対立軸の中間に、ジャンルをまたぐ論考を配置することで、
主題を複合的重層的に考察していくことを試みて行くものと
なっている。
著者略歴
中西 満貴典(ナカニシ ミキノリ nakanishi mikinori)
なかにし・みきのり NAKANISHI MIKINORI 1953年愛知県生まれ。名古屋大学工学部卒業。 名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。 博士(学術)。(株) 富士電機製造を経て、 愛知教育大学附属高等学校、 愛知県立岡崎高等学校などで教鞭を執る。 著書等に 『「国際英語」ディスクールの編成』 (単著、中部日本教育文化会、2002年)、 『よくわかるコミュニケーション学』 (分担執筆、ミネルヴァ書房、2011年)、 『現代日本のコミュニケーション研究   日本コミュニケーション学の足跡と展望』 (分担執筆、三修社、2011年) 『追憶の日米野球  日本プロ野球誕生前夜』 (彩流社、2017年)、 『追憶の日米野球 Ⅱ 「大日本東京野球倶楽部」誕生』 (彩流社、2018年)他がある。 現在、岐阜市立女子短期大学英語英文学科教授。 専門はレトリック批評、記号論。
タイトルヨミ
カナ:レトリックトテツガク
ローマ字:retorikkutotetsugaku

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