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2019年8月9日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

アメリカにおけるヒロシマ・ナガサキ観

エノラ・ゲイ論争と歴史教育
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内容紹介
米国人の核認識の本質に迫る!

90年代合衆国では、広島と長崎に原子爆弾を投下した
B29戦略爆撃機「エノラ・ゲイ号」の展示をめぐって
論争の嵐が吹き荒れた。
なぜ論争は巻き起こったのか?
米国人が抱える原爆投下認識を、合衆国の歴史教育から紐解く一冊。
目次
第1章 問題の所在──エノラ・ゲイ論争と原爆投下の記憶

 第1節 アメリカにおける原爆投下認識
        ──エノラ・ゲイ論争から
 第2節 アメリカ国民は何を知っているのか

第2章 原爆投下をめぐる研究動向

 第1節 原爆投下決定研究における三つの学派の成立
 第2節 原子爆弾に対する認識と反対論の有無
 第3節 日本は降伏寸前であったのか
      ──アメリカ側の認識と実際の状況
 第4節 米軍の日本本土侵攻作戦と予測死傷者数
 第5節 原爆投下の代案と降伏の決定要因
 第6節 原爆投下の歴史的コンテクスト

第3章 アメリカ歴史教育における原爆投下の決定

 第1節 敗戦直後から1980年代まで
 第2節 多様な見解の提示──1990年代の歴史教科書
 第3節 反動の兆候──2000年代以降

第4章 歴史教科書における原爆投下の位置付け

 第1節 歴史教科書における第二次世界大戦
            ──軍事的展開への偏重
 第2節 歴史教科書における冷戦初期の構成
 第3節 第二次世界大戦と冷戦における原爆投下
 第4節 核時代における原爆投下

第5章 原爆投下と核時代── NASM の試み

 第1節 エノラ・ゲイ号展示計画の立案
 第2節 展示台本第一稿「岐路」の内容
 第3節 展示台本第一稿への反応

第6章 国立航空宇宙博物館の挫折

 第1節 「核軍拡競争」の削除要求
 第2節 「核軍拡競争」の削除へ
 第3節 「最終幕」中止の決定

結論
著者略歴
藤田 怜史(フジタ サトシ fujita satoshi)
Satoshi Fujita. ふじた・さとし 明治大学文学部兼任講師。 専門は米国史、戦争の歴史と記憶をめぐる問題について。 明治大学文学部史学科地理学科卒、明治大学大学院 文学研究科修了後、明治大学文学部助教を経て現職。 訳書に 『ヘンリー・スティムソン回顧録 上・下』 (共訳、国書刊行会、2017年)、 『原爆投下とアメリカ人の核認識: 通常兵器から「核」兵器へ』(共訳、彩流社、2013年)、 『老兵は死なず:ダグラス・マッカーサーの生涯。』 (共訳、鳥影社、2016年)。
タイトルヨミ
カナ:アメリカニオケルヒロシマナガサキカン
ローマ字:amerikaniokeruhiroshimanagasakikan

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