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2021年5月19日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

アメリカ社会の人種関係と記憶

歴史との対話
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内容紹介
アメリカ的な人種差別の構造と変遷を読み解き、歴史の再認識を問う!

18世紀末から今日までアメリカ社会で展開されてきた
人種関係史との対話。
先住の人びと、奴隷とされた人びと、移民として渡米した人びとなど、
異なる状況下で多種多様な人びとが紡ぎ出してきた
重層的アメリカ社会は、白人優位の人種差別が社会秩序として
刻まれてきた歴史をもつ。
その変遷を複雑な動態として個々人のレベルで捉えようと、
半世紀にわたって発表されてきた12の「作品」を収録。
今や人種差別問題は、「自分は何者か」「人とは何か」を問う
問題でもあり、その意味で本書は、歴史認識の変遷と歴史の問い直し
の現状を射程に入れつつ、
今を生きる私たちに「あなたは何をどう考えどう行動しますか」と
問いかける労作である。

〔主な目次〕
まえがき
  ◆第一部 奴隷制時代の自由黒人とアメリカ社会 
第1章 フランス/ハイチ革命の記憶と自由黒人(1790年代~1830年代)
三 フランス革命の「悪しき」影響
四 自由黒人デンマークの蜂起計画(1822年)――ハイチ革命を目指して
五 移住問題と自由黒人――忘却されるハイチ共和国
おわりに――フランス/ハイチ革命の忘却 ほか
第2章 自由黒人デンマークの蜂起未遂事件とチャールストン
二 奴隷とされていた人びとチャールストン――裁判から見える状況
三 奴隷制を基盤とする社会秩序形成 ほか
  ◆第二部 ウィルミントン事件の諸相
序にかえて ウィルミントン事件を見る視座
第1章 再建期のせめぎあい――ウィルミントンでの白人優越主義
二 黒人市民の活動開始――連邦軍黒人中隊に助けられて
四 民主党支配確立へ ほか
第2章 「白い革命」(1898年)
一 1890年代のノースキャロライナ州――「白い革命」の背景と展望
四 「白い革命」の担い手 ほか
第3章 「白い革命」下の黒人市民
二 「白い革命」の衝撃
三 黒人市民の進路 ほか
 ◆第三部 黒人コミュニティの可能性――シカゴの事例
第1章 黒人銀行家ジェシー・ビンガと仲間たち
一 起業するジェシー・ビンガ――様々な人びととのつながり
二 銀行という媒体に集う人びと ほか
コラム ロズモンドさんにとってのビンガ
第2章 シカゴ黒人新聞『ディフェンダー』の子供たち
     ――ビリケン倶楽部の人種/国民意識(1921年~ 1942年)
一 「ディフェンダー・ジュニア」登場――人口増加、暴動、子供組織
二 ビリケン倶楽部の発展 ほか
  ◆第四部 歴史のなかの実態と虚像
第1章 白い肌の「黒人」――アレックス・マンリー
二 ウィルミントン事件のアレックス・マンリー
三 一〇〇年後のアレックス・マンリー再登場
五 アレックス・マンリーとは誰なのか ほか
第2章 1990年代の「文化戦争」――左翼ギトリンの思い
二 エリート文化をめぐる「文化戦争」──その多様な戦場
四 多文化主義をめぐる論争とギトリン ほか
第3章 20世紀アメリカにおける暴力の不可視化と秩序形成
     ――キング象徴化と「カラーブラインド」の遺産
第4章 21世紀に続く? カラーブラインド――チャペルヒルの事例
第5章 歴史の実態とマスター・ナラティヴ
     ――活動家ブルース・ハートフォードとの対話から
目次
〔主な目次〕
まえがき
  ◆第一部 奴隷制時代の自由黒人とアメリカ社会 
第1章 フランス/ハイチ革命の記憶と自由黒人(1790年代~1830年代)
三 フランス革命の「悪しき」影響
四 自由黒人デンマークの蜂起計画(1822年)――ハイチ革命を目指して
五 移住問題と自由黒人――忘却されるハイチ共和国
おわりに――フランス/ハイチ革命の忘却 ほか
第2章 自由黒人デンマークの蜂起未遂事件とチャールストン
二 奴隷とされていた人びとチャールストン――裁判から見える状況
三 奴隷制を基盤とする社会秩序形成 ほか
  ◆第二部 ウィルミントン事件の諸相
序にかえて ウィルミントン事件を見る視座
第1章 再建期のせめぎあい――ウィルミントンでの白人優越主義
二 黒人市民の活動開始――連邦軍黒人中隊に助けられて
四 民主党支配確立へ ほか
第2章 「白い革命」(1898年)
一 1890年代のノースキャロライナ州――「白い革命」の背景と展望
四 「白い革命」の担い手 ほか
第3章 「白い革命」下の黒人市民
二 「白い革命」の衝撃
三 黒人市民の進路 ほか
 ◆第三部 黒人コミュニティの可能性――シカゴの事例
第1章 黒人銀行家ジェシー・ビンガと仲間たち
一 起業するジェシー・ビンガ――様々な人びととのつながり
二 銀行という媒体に集う人びと ほか
コラム ロズモンドさんにとってのビンガ
第2章 シカゴ黒人新聞『ディフェンダー』の子供たち
     ――ビリケン倶楽部の人種/国民意識(1921年~ 1942年)
一 「ディフェンダー・ジュニア」登場――人口増加、暴動、子供組織
二 ビリケン倶楽部の発展 ほか
  ◆第四部 歴史のなかの実態と虚像
第1章 白い肌の「黒人」――アレックス・マンリー
二 ウィルミントン事件のアレックス・マンリー
三 一〇〇年後のアレックス・マンリー再登場
五 アレックス・マンリーとは誰なのか ほか
第2章 1990年代の「文化戦争」――左翼ギトリンの思い
二 エリート文化をめぐる「文化戦争」──その多様な戦場
四 多文化主義をめぐる論争とギトリン ほか
第3章 20世紀アメリカにおける暴力の不可視化と秩序形成
     ――キング象徴化と「カラーブラインド」の遺産
第4章 21世紀に続く? カラーブラインド――チャペルヒルの事例
第5章 歴史の実態とマスター・ナラティヴ
     ――活動家ブルース・ハートフォードとの対話から
著者略歴
樋口 映美(ヒグチハユミ higuchihayumi)
Hayumi Higuchi. ひぐち はゆみ 専修大学名誉教授。 著訳書に 『アメリカ黒人と北部産業 戦間期における人種意識の形成』 (樋口映美 著、彩流社、1997年)、 『アメリカ黒人姉妹の一世紀 家族・差別・時代を語る』 (セラ・ルイーズ・デレイニィ、エイミー・ヒル・ハース、  アニー・エリザベス・デレイニィ 著、樋口映美 訳、  彩流社、2000年)、 『奴隷制の記憶 サマセットへの里帰り』 (ドロシー・スプルール・レッドフォード 著、  樋口映美 訳、彩流社、2002年)、 『歴史のなかの「アメリカ」  国民化をめぐる語りと創造』 (樋口映美・中條献 編、彩流社、2006年)、 『貧困と怒りのアメリカ南部 公民権運動への25年』 (アン・ムーディ 著、樋口映美 訳、彩流社、2008年)、 『流動する〈黒人〉コミュニティ アメリカ史を問う』 (樋口映美 編、彩流社、2012年)、 『アメリカ黒人町ハーモニーの物語  知られざる公民権の闘い』 (ウィンソン・ハドゥソン、コンスタンス・カリー 著、  樋口映美 訳、彩流社、2012年)、 『〈近代規範〉の社会史 都市・身体・国家』 (樋口映美・貴堂嘉之・日暮美奈子 編、彩流社、2013年)、 『アメリカ公民権の炎   ミシシッピ州で闘ったアロン・ヘンリィ』 (アロン・ヘンリィ、コンスタンス・カリー 著、  樋口映美 訳、彩流社、2014年)、 『アメリカの奴隷制を生きる フレデリック・ダグラス自伝』 (フレデリック・ダグラス 著、樋口映美 監修、  専修大学文学部歴史学科 南北アメリカ史研究会 訳、  彩流社、2016年)、 『引き裂かれた家族を求めて アメリカ黒人と奴隷制』 (ヘザー・アンドレア・ウィリアムズ 著、  樋口映美 訳、彩流社、2016年)、 『公民権の実践と知恵 アメリカ黒人 草の根の魂』 (ホリス・ワトキンズ、C・リー・マッキニス 著、  樋口 映美 訳、彩流社、2019年)、 『歴史のなかの人びと  出会い・喚起・共感』 (樋口 映美 編、彩流社、2020年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:アメリカシャカイノジンシュカンケイトキオク
ローマ字:amerikashakainojinshukankeitokioku

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