近刊検索 デルタ

2021年6月4日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

純粋の探究

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内容紹介
戦争は国家が企てる途方もない愚行である
求められるのは上官に対する屈辱的で盲目的な服従のみである

『服従の拒絶 Refus d'obéissance』(1937年)
『純粋の探究 Recherche de la Pureté』(1939年)
『ドミニシ事件覚書 Note Sur L'Affaire Dominici』(1954年)を収載。

第一次大戦に参加したジオノは、今にも戦争が勃発しそうな不穏な空気を
読み解こうと、反戦の書『服従の拒絶』を、さらに宣戦が布告されると
『純粋の探究』を発表。
国家の意図によって国民がまきこまれる戦争の無意味さ、欺瞞的側面を
あばきだそうと試みた。その後、政治には口出ししないと決めていた
ジオノだったが、ガリマール社の依頼で、迷宮入り間近で、殺人現場の
近くに住む農民が犯人とされ死刑宣告された「ドミニシ事件(1952年)」
の裁判を傍聴。ジオノは彼が犯人だとはとても思えない。
そして『ドミニシ事件覚書』を判決直後に出版。
ジオノはこの裁判の問題は、被告の貧しいフランス語力にあるということと、
裁判長や陪審員たちの判断がいかに偏見と思いこみに基づいているか
ということを豊富な実例を挙げて明解に指摘した。
この地方の農民の生活を知悉するジオノだからこそ、
書くことができた作品であった。
著者略歴
ジャン・ジオノ(ジャン ジオノ jan jiono)
Jean Giono.1895~1970.  作家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。 16歳で銀行員として働き始める。 1914年、第一次世界大戦に出征。 1929年、長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。 第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。 1939年、逮捕される。 1953年の『木を植えた男』はジオノ没後、 20数か国語に翻訳された。 邦訳書に 『大群』 (山本省訳、彩流社、2021年)、 『本当の豊かさ』 (山本省訳、彩流社、2020年)、 『青い目のジャン』 (山本省訳、彩流社、2020年)、 『丘 岩波文庫』 (山本省訳、岩波書店、2012年)、 『ボミューニュの男』 (山本省 訳、彩流社、2019年)、 『二番草』 (山本省 訳、彩流社、2020年)、 『世界の歌』 (山本省訳、河出書房新社、2005年)、 『気晴らしのない王様』 (酒井由紀代訳、河出書房新社、1995年)、 『いかさまトランプ師の冒険』 (酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、 『木を植えた男』 (山本省訳、彩流社、2006年、他多数翻訳あり)、 『屋根の上の軽騎兵』 (酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、 『喜びは永遠に残る』 (山本省訳、河出書房新社、2001年)、 『憐憫の孤独』 (山本省 訳、彩流社、2016年)などがある。
山本 省(ヤマモトサトル yamamotosatoru)
Satoru Yamamoto. ヤマモト・サトル 1946年、兵庫県生まれ。 フランス文学者、信州大学名誉教授。 1969年、京都大学文学部卒業。 1977年、同大学院博士課程中退。 1978年、信州大学教養部講師、のち農学部助教授、教授。 2012年、定年。ジャン・ジオノを研究・翻訳。 著訳書に 『ジオノ作品の舞台を訪ねて』 (山本 省 著、彩流社、2017年)、 『憐憫の孤独  フィギュール彩』 (ジャン ジオノ 著、山本 省 訳、彩流社、2016年)、 『天性の小説家 ジャン・ジオノ  フィギュール彩』 (山本 省 著、彩流社、2014年)、 『丘  岩波文庫』 (ジャン・ジオノ 著、山本 省 訳、岩波書店、2012年)、 『ボミューニュの男』 (山本省 訳、彩流社、2019年)、 『二番草』 (山本省 訳、彩流社、2020年)、 『青い目のジャン』 (山本省訳、彩流社、2020年)、 『本当の豊かさ』 (山本省訳、彩流社、2020年)、 『大群』 (山本省訳、彩流社、2021年)、 『南仏プロヴァンスと信州の文学と自然』 (山本 省 著、ほおずき書籍、2009年)、 『弦楽四重奏  文庫クセジュ』 (シルヴェット・ミリヨ 著、山本 省 訳、白水社、2008年)、 『オーケストラ  文庫クセジュ』 (アラン・ルヴィエ 著、山本 省、小松 敬明 訳、白水社、2008年)、 『日本のオート=プロヴァンス―信州松本の四季折々』 (山本 省 著、ほおずき書籍、2008年)、 『ジャン・ジオノ紀行  南仏オート=プロヴァンスの人と自然』 (山本 省 著、彩流社、2006年)、 『木を植えた男』 (ジャン・ジオノ 著、山本 省 訳、彩流社、2006年)、 『世界の歌』 (ジャン・ジオノ 著、山本 省 訳、河出書房新社、2005年)、 『南仏オート=プロヴァンスの光と風  ジャン・ジオノの故郷を旅する』 (山本 省 著、彩流社、2004年)、 『喜びは永遠に残る』 (ジャン ジオノ 著、山本 省 訳、河出書房新社、2001年)、 『近似値 フランス近代作家論集』 (シャルル・デュ・ボス 著、山本 省 編訳、彩流社、1993年)、 『ヴァイオリン族の楽器  文庫クセジュ』 (マルク・パンシェルル 著、小松 敬明 との共訳、白水社、1983年)  などがある。
タイトルヨミ
カナ:ジュンスイノタンキュウ
ローマ字:junsuinotankyuu

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