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2022年3月29日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

現代アメリカ社会のレイシズム

ユダヤ人と非ユダヤ人の確執・協力
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内容紹介
ユダヤ系の作家の中には、ホロコーストや様々な差別や暴力を直接的に経験し、
レイシズムに対し激しい憤りを抱く作家が少なくない。
事実、ユダヤ人は差別への反対運動でも中心的な役割を演じてきた。人種差別
だけではなく、歴史的にフェミニズム運動でも先導的な仕事を果たしてきたのも
ユダヤ系アメリカ人である。
本書では、そんなアメリカのユダヤ系作家を中心に、
これまでにあまり扱われていない作家や作品も取り上げて、様々な視点から
現代アメリカのレイシズムを考察する。

【コンテンツ】
第1章  エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』
                  ─〈他者性〉を求めて(広瀬佳司)
第2章  対立の果て─『犠牲者』(佐川和茂)
第3章  ソール・ベローのブレイクスルー─レイシズムを超える
         『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理(井上亜紗)
第4章  アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造(鈴木久博)
第5章  初期ロス作品に見られる人種意識(坂野明子)
第6章  フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか
             ─「アメリカ三部作」を中心に(杉澤怜維子)
第7章  ポール・オースターの描く他民族社会における他者との共生
     ─『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に(内山加奈枝)
第8章  ジュリアス・レスターの改宗─黒人ユダヤ人へ(大森夕夏)
第9章  ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性
     ─『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー(中村善雄)
第10章 被差別者としての確執と融和─アメリカ映画に見るユダヤ系と
                     アイルランド系表象(伊達雅彦)
目次
第1章  エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』:〈他者性〉を求めて
――現代米国の「ユダヤ人」と「ドイツ人」の敵対から共感へ(広瀬佳司)

第2章  対立の果て――『犠牲者』(佐川和茂)

第3章  ソール・ベローのブレイクスルー
――レイシズムを超える『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理(井上亜紗)

第4章  アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造(鈴木久博)

第5章  初期ロス作品に見られる人種意識(坂野明子)

第6章  フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか
――「アメリカ三部作」を中心に(杉澤怜維子)

第7章  ポール・オースターの描く他民族社会における他者との共生
――『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に(内山加奈枝)

第8章  ジュリアス・レスターの改宗
――黒人ユダヤ人へ(大森夕夏)

第9章  ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性
――『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー(中村善雄)

第10章 被差別者としての確執と融和
――アメリカ映画に見るユダヤ系とアイルランド系表象(伊達雅彦)
著者略歴
広瀬 佳司(ヒロセヨシジ hiroseyoshiji)
ひろせ よしじ Yoshiji Hirose 栃木県生まれ。 ノートルダム清心女子大学教授(文学博士)。 1991年、「『雪片曲線』への冒険」で第25回・関西文学賞受賞。 1998年、第一回日本マラマッド協会賞学術部門受賞。 著書に 『アウトサイダーを求めて I・B・シンガーの世界』 (旺史社、1991年)、 『ユダヤ文学の巨匠たち シュレミールの批評精神』 (関西書院、1993年)、 『The symbolic meaning of Yiddish  ―A study of the brotherss』(大阪教育図書、2002年)、 『Shadows of Yiddish on modern Jewish Amer  ―Isaac Bashevis Singer,Hen』(大阪教育図書、2005年)、 『Yiddish Tradition and Innovation in  Modern Jewish American Writers』(大阪教育図書、2011年)、 『ユダヤ世界に魅せられて』 (彩流社、2015年、「増補版」2019年、「増補新版」2020年) 『Glimpses of a Unique Jewish Culture  From a Japanese  Perspective Essays on Yiddish Language and Literature』 (彩流社、2021年)など、 共編著書に 『越境・周縁・ディアスポラ  三つのアメリカ文学』  松本昇・吉田美津・吉岡志津世・広瀬佳司・桧原美恵 編、  南雲堂フェニックス、2005年)、 『ユダヤ系文学の歴史と現在  女性作家、男性作家の  視点から』(広瀬佳司 編、大阪教育図書、2009年)、 『笑いとユーモアのユダヤ文学』(広瀬佳司・  大場昌子・佐川和茂 編著、南雲堂、2012年)、 『ユダヤ系文学に見る教育の光と影』(広瀬佳司・  伊達雅彦・佐川和茂 編著、大阪教育図書、2014年)、 『ユダヤ系文学と「結婚」』(広瀬佳司・  佐川和茂・伊達雅彦 編著、彩流社、2015年)、 『ホロコーストとユーモア精神』(広瀬佳司・  佐川和茂・伊達雅彦 編著、彩流社、2016年)、 『ユダヤ系文学に見る聖と俗』 (広瀬佳司・伊達雅彦 編著、彩流社、2017年)、 『ユダヤの記憶と伝統』 (広瀬佳司、伊達雅彦 編著、彩流社、2019年)、 『ジューイッシュ・コミュニティ』 (広瀬佳司、伊達雅彦 編著、彩流社、2020年)など、 訳書等に 『わが父アイザック・B・シンガー』(イスラエル・ザミラ著、  広瀬佳司 訳、旺史社、1999年) 『ヴィリー』(イズラエル・ジョシュア・シンガー著、  広瀬佳司 訳、大阪教育図書、2007年) 『新イディッシュ語の喜び』(レオ・ロステン著、  広瀬佳司 監修、日本ユダヤ系作家研究会 企画、  大阪教育図書、2013年)など。
伊達 雅彦(ダテマサヒコ datemasahiko)
だて・まさひこ Masahiko Date 尚美学園大学教授。 共編著、執筆書に 『ゴーレムの表象  ユダヤ文学・アニメ・映像』 (大場昌子・坂野明子・伊達雅彦・佐川和茂 編著、  南雲堂、2013年)、 『ユダヤ系文学に見る教育の光と影』(広瀬佳司・  伊達雅彦・佐川和茂 編著、大阪教育図書、2014年)、 『ユダヤ系文学と「結婚」』(広瀬佳司・  佐川和茂・伊達雅彦 編著、彩流社、2015年)、 『ホロコーストとユーモア精神』(広瀬佳司・  佐川和茂・伊達雅彦 編著、彩流社、2016年)、 『ユダヤ系文学に見る聖と俗』 (広瀬佳司・伊達雅彦 編著、彩流社、2017年)、 『衣装が語るアメリカ文学』(西垣内磨留美・山本伸・  馬場聡 編著、金星堂、2017年)、 『ホロコースト表象の新しい潮流   ユダヤ系アメリカ文学と映画をめぐって』 (佐川和茂・坂野明子・大場昌子・伊達雅彦 編著、  彩流社、2018年)、 『ユダヤの記憶と伝統』 (広瀬佳司、伊達雅彦 編著、彩流社、2019年)、 『ソール・ベローともう一人の作家』 (日本ソール・ベロー協会 編、彩流社、2019年)、 『ジューイッシュ・コミュニティ  ユダヤ系文学の源泉と空間』 (広瀬佳司、伊達雅彦 編、彩流社、2020年)など。
タイトルヨミ
カナ:ゲンダイアメリカシャカイノレイシズム
ローマ字:gendaiamerikashakainoreishizumu

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