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2022年6月21日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

賢治ラビリンス

夜の川のほとりのゴーシュ
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内容紹介
創作童話の世界への誘い!
グリム童話研究者によるユニークな「賢治論」。

今頃、なぜ「宮沢賢治」なのか?
それは、かつて思いがけなくも雑誌「国文学」に掲載された
文章「セロ弾きのゴーシュ」論を読み返したからだった。
もう一つの理由はといえば、かつて、年配の同僚だった日本文学研究者が
「賢治童話はたぶん日本文学だけしかやってない者には手ごわい。
『注文の多い料理店』は良いコメントを書こうとしてもなかなか
うまく料理できないんだよ。」とよく話していたことを想い起こしたからだ。
賢治の作品は、文学のみならず、植物、生物、化学、鉱物、天文学、農学、
音楽、宗教等多岐にわたる。
日本の「創作童話」という狭い檻の中に、それはとても入り切るはずもない。
様々な助言をもらったこの先輩教授が亡くなってはや十年近くが過ぎ去った。
もう一度、賢治童話について考えるきっかけを与えてくれた教授に感謝だ。
本書で取り上げた賢治作品は以前から気になっていた小品だ。
賢治のよく知られた大作に関する評論はごまんとあるから、あまり取り上げら
れずにいる作品にスポットを当てたかたちである。

独文学者による比較文学論的「賢治童話」読解の試み。

【目次】
「ワラシとボッコと奥州と欧州と」(ざしき童子のはなし/
                     ドイツの視点から)
「夜の川のほとりのゴーシュ」(セロ弾きのゴーシュ)
「クンとフウとツェ」(ねずみ物語)
「虚栄と韜晦と邪教・三つ巴の果て」(洞熊学校を卒業した三人)
「わかっちゃいるけどやめられね~の美学」
(毒もみのすきな署長さん)
「のんのんのんのんの仮面」(ほんたうの神さま/オツベルと象)
目次
「ワラシとボッコと奥州と欧州と」(ざしき童子のはなし/
                     ドイツの視点から)
「夜の川のほとりのゴーシュ」(セロ弾きのゴーシュ)
「クンとフウとツェ」(ねずみ物語)
「虚栄と韜晦と邪教・三つ巴の果て」(洞熊学校を卒業した三人)
「わかっちゃいるけどやめられね~の美学」
(毒もみのすきな署長さん)
「のんのんのんのんの仮面」(ほんたうの神さま/オツベルと象)
著者略歴
金成 陽一(カナリヨウイチ kanariyouichi)
かなり・よういち KANARI Yoichi 獨協大学外国語学部を経て日本大学大学院独文博士課程満期退学。 その後、相良守峯教授の推薦により、新設の尚美音楽短期大学 専任講師。1987年、いわき明星大学教養部助教授、そのあと 同大学人文学部日本文学科教授。兼任講師は日本大学・獨協大学・ 中央大学・跡見女子大学、大妻女子大学等歴任。 ポップカルチャー学会元会長。 著書に 『遠い記憶遠い国 ある旅の記録』 (彩流社、2020年)、 『おとなのグリム童話 あまり知られていなかった作品を読む』 (彩流社、2017年)、 『まだあるグリムの怖い話 「グリム・ドイツ伝説集」を読む』 (東京堂出版、2012年)、 『エロチックメルヘン3000年』(講談社、2008年)、 『グリム残酷童話』(講談社+α文庫、講談社、2001年)、 『グリム童話のなかのぞっとする話』(大和書房、1999年)、 『グリム童話のなかの愛と試練 メルヘンにひそむヨハネ伝説』 (弥生書房、1998年)、 『ドイツ・メルヘンのひそむ街で』(大和書房、1997年)、 『「赤ずきん」はなぜ愛くるしいか』 (ハヤカワNF文庫、早川書房、1996年)、 『グリム童話のなかの呪われた話』(大和書房、1996年)、 『グリム童話のなかの怖い話』(大和書房、1994年)、 『誰が「ねむり姫」を救ったか』(大和書房、1993年)、 『誰が「白雪姫」を誘惑したか』(大和書房、1991年)、 『誰が「赤ずきん」を解放したか』(大和書房、1989年)、 『あなたのドイツ語 授業のための文法講義ノート』 (佐々木稔との共著、大学書林、1985年)等がある。
タイトルヨミ
カナ:ケンジラビリンス
ローマ字:kenjirabirinsu

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