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2022年8月3日発売

彩流社

出版社名ヨミ:サイリュウシャ

パワー・ポリティクス

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内容紹介
「わたし」と「あなた」をめぐる45篇、第5作目詩集、本邦初訳

現代カナダ文学を代表する作家・詩人、マーガレット・アトウッドが放つ
イメージを秘めた言葉の数々

「わたし」と「あなた」
男女の私的な物語は、個人から国家、さらに地球規模の闘争へ──

不穏な空気に包まれたデビュー作の詩集『サークル・ゲーム』(1966)〔彩流社、2020〕と対になる作品

『サークル・ゲーム』の閉塞的な人間関係から、本作『パワー・ポリティクス』(1971)は「権力ゲーム」へとテーマが広がり、そのイメージやモチーフは、後の小説で鮮やかに展開される


あなたはわたしにぴったり
目のなかに入る針のよう

釣り針
見開いた目
    (──冒頭の詩より)
目次
彼はふたたび現われる

彼を避けようと彼女は考える

彼らは外食する

彼は異様な生物学的現象である

彼らの態度は異なる

彼らは空を旅する

些細な戦略

もっと良いやり方がある

彼は東から西へ向かう

彼らは敵国

扉のそとでのためらい

最後に目にした彼
著者略歴
マーガレット・アトウッド(マーガレットアトウッド maagarettoatouddo)
Margaret Atwood. 1939年、カナダ、オタワ生まれ。 1966年に『サークル・ゲーム』でデビューし、 カナダ総督文学賞を受賞。『侍女の物語』(1985)で カナダ総督文学賞とアーサー・C・クラーク賞、 『寝盗る女』(1994)でコモンウェルス作家賞、 『昏き目の暗殺者』(2000)でブッカー賞とダシール・ハメット賞を 受賞。また『侍女の物語』の続編である『誓願』は 2019年にアトウッドにとって2度目となるブッカー賞を受賞。 邦訳書に 『サークル・ゲーム』(出口菜摘訳、彩流社、2020年)、 『獄中シェイクスピア劇団  (語りなおしシェイクスピア 1 テンペスト)』(鴻巣友季子 訳、集英社、2020年)、 『洪水の年 上・下』(佐藤アヤ子訳、岩波書店、2018年)、 『テント』(中島恵子・池村彰子 訳、英光社、2017年)、 『キャッツ・アイ』(松田雅子、松田寿一、柴田千秋訳、開文社出版、2016年)、 『負債と報い──豊かさの影』(佐藤アヤ子訳、岩波書店、2012年)、 『死者との交渉──作家と著作』(中島恵子訳、英光社、2011年)、 『オリクスとクレイク』(畔柳和代訳、早川書房、2010年)、 『またの名をグレイス 上・下』(佐藤アヤ子訳、岩波書店、2008年、岩波現代文庫、2018年)、 『ペネロピアド(THE MYTHS)』(鴻巣友季子訳、角川書店、2005年)、 『良い骨たち+簡單な殺人』(中島恵子訳、北星堂書店、2005年)、 『カンバセーション アトウッドの文学作法』(加藤裕佳子訳、松籟社、2005年)、 『ほんとうの物語』(内田能嗣 訳、多湖正紀・山本紀美子 共著、大阪教育図書、2005年)、 『昏き目の暗殺者』(鴻巣友季子訳、早川書房、2002年、ハヤカワepi文庫:上・下巻、早川書房、2019年)、 『闇の殺人ゲーム』(中島恵子訳、北星堂書店、2002年)、 『寝盗る女 上・下』(佐藤アヤ子・中島裕美 共訳、彩流社、2001年)、 『マーガレット・アトウッド短編集』(Alan Turney編、久慈美貴 注釈、ロングマン・ジャパン、1998年)、 『食べられる女』(大浦暁生訳、新潮社、1996年)、 『サバィバル』(加藤裕佳子訳、御茶の水書房、1995年)、 『Sudden fiction (2)』(「ハッピー・エンド」 Happy Endings 収録。  ロバート・シャパード 著、ジェームズ・トーマス 訳、柴田元幸 著、  文芸春秋(文春文庫)、1994年)、 『ファミリー・ポートレイト—記憶の扉をひらく一枚の写真』 (「偉大なる叔母たち」 Great Aunts収録。キャロリン アンソニー編、  松岡和子・前沢浩子訳、早川書房、1994年)、 『浮かびあがる』(大島かおり訳、新水社、1993年)、 『青ひげの卵』(小川芳範訳、筑摩書房、1993年)、 『スザナ・ムーディーの日記』(平林美都子 他訳、国文社、1992年)、 『侍女の物語』(斎藤英治訳、新潮社、1990年→ハヤカワepi文庫 (早川書房)2001年)、 『ダンシング・ガールズ マーガレット・アトウッド短編集』 (岸本佐知子訳、白水社、1989年)、 『描かれた女性たち 現代女性作家の短篇小説集(SWITCH LIBRARY)』 (「急流を下る」 The Whirlpool Rapids収録。  マーガレット・アトウッド・アリス マンロー・アン ビーティ 他著、  岸本佐知子 他訳、Switch編集部編、スイッチ・コーポレーション、  1989年)などがある。
出口 菜摘(デグチナツミ deguchinatsumi)
でぐち・なつみ 京都府立大学文学部教授、専門は英米詩。 訳書に マーガレット・アトウッド『サークル・ゲーム』(彩流社、2020年)、 共著に 『反知性の帝国──アメリカ・文学・精神史』 (南雲堂、2008年)や 『モダンにしてアンチモダン──T. S. エリオットの肖像』 (研究社、2010年)など。 論文「被写体からの呼びかけ──Margaret Atwoodの写真の詩学」 (日本カナダ文学会、2019年)。
タイトルヨミ
カナ:パワーポリティクス
ローマ字:pawaaporitikusu

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