近刊検索 デルタ

2023年4月13日発売

ナカニシヤ出版

出版社名ヨミ:ナカニシヤシュッパン

政治思想と啓蒙 その光と影

その光と影
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目次
まえがき
第Ⅰ部 啓蒙の萌芽
 第1章 啓蒙の源流 (隠岐‐須賀麻衣)
      ――古代ギリシアにおける「知」を考える――
  はじめに
  1 啓蒙主義の先駆者たち
  2 「光」を求めて
  3 古代ギリシアにおけるノモスとピュシス
  4 正義をめぐる議論
  おわりに

 第2章 ホッブズの啓蒙 (上田悠久)
      ――専制・暴政と世俗化の観点から――
  はじめに
  1 『リヴァイアサン』における専制・暴政
  2 『リヴァイアサン』における宗教
  3 ホッブズの多元的な国家像
  4 ホッブズ主義と啓蒙思想
  おわりに
 コラム1 スコットランド啓蒙 (上田悠久) 

第Ⅱ部 啓蒙の形成
 第3章 啓蒙における不寛容の問題と解決策としての寛容論 (関口佐紀)
  はじめに
  1 啓蒙前視史の寛容論
  2 啓蒙の世紀における寛容論
  3 寛容論の問題点
  おわりに
 コラム2 フランス啓蒙思想の諸相 (関口佐紀)
 
第4章 来たるべき友情のために (隠岐理貴)
      ――カント『啓蒙とは何か』とその歴史的意義について――
  はじめに
  1 啓蒙の時代
  2 勇気はどこまで届くのか?
  3 宛先としての自由への根源的関心?
  4 他者の勇気との共鳴
  おわりに
コラム3 啓蒙絶対主義 (隠岐理貴)
 
第5章 〈反革命〉は反知性主義か? (髙山裕二)
     ――バークの「保守的啓蒙」をめぐって――
  はじめに
   ――消えゆく〈光〉?――
  カトリックの寛容と「公共」宗教
  「派閥による専制」と国制=憲法
  おわりに
   ――〈光〉の行方――
 コラム4 ヨーロッパの海外拡張と布教 (小田英)

第Ⅲ部 啓蒙の批判
 第6章 啓蒙の主体とは何か?  (和田泰一)
      ――初期フランクフルト学派とカント――
  はじめに
  1 啓蒙の主体性の原史
  2 カントの啓蒙の主体
  3 アドルノによるカント批判
  おわりに
 第7章 アイデンティティの政治思想と啓蒙批判  (石川涼子)
  はじめに
  1 アイデンティティの政治思想と啓蒙批判
  2 啓蒙批判の妥当性
  3 啓蒙の使い道
  おわりに
  コラム5 啓蒙と女性  (石川涼子)
 
あとがき

 事項索引
 人名索引
著者略歴
和田 泰一(ワダ タイチ wada taichi)
1975年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得満期退学。政治学(政治思想)専攻。摂南大学法学部准教授。 著作/『政治思想の知恵――マキャベリからサンデルまで』〔共著〕(法律文化社,2013年),「ホッブズにおける存在」(『摂南法学』55号,2018年)他
髙山 裕二(タカヤマ ユウジ takayama yuuji)
1979年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。政治学(政治思想)専攻。明治大学政治経済学部准教授。博士(政治学)。 著作/『憲法からよむ政治思想史』(有斐閣,2022年),『よくわかる政治思想』〔共編著〕(ミネルヴァ書房,2021年),“Beyond‘ civil religion’ – on Pascalian influence in Tocqueville”( History of European Ideas, 48(5), 2022) 他
タイトルヨミ
カナ:セイジシソウトケイモウ
ローマ字:seijishisoutokeimou

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ナカニシヤ出版の既刊から
渡邉悟史/編集 芦田裕介/編集 北島義和/編集 佐藤真弓/著 金子祥之/著
もうすぐ発売(1週間以内)
集英社:堂場瞬一 
経済法令研究会:新井範子 鬼木基行 佐藤彰 新宅剛 水野みち 
早川書房:ユッシ・エーズラ・オールスン 吉田奈保子 

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