近刊検索 デルタ

2019年4月26日発売

ふらんす堂

出版社名ヨミ:フランスドウ

万余の夢

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内容紹介
◆遺句集

数の子の万余の夢を嚙み潰す

狩野敏也は、人間のあらゆる可能性を体現してきた創作者である。そのジャンルは詩・俳句・童話・小説に留まらず、歌曲・料理と幅広い。恰も一粒の数珠球を覗くと見える万華鏡の世界の如くである。
(解説より・高澤晶子)

◆収録作品
蟻地獄わが身に喩ふ日のありて
挫折経て入道雲は丸くなり
チョコ二つ終の恵かヴァレンタイン
辞めてなほ定期券まさぐれば駅燕
連れ合ひの意外な寝言明け易し
歯に優し後期なんとか穴子食む
落日を背負ひ帰れば百日紅
墓買ふか思案の背なに秋の風
行き暮れて花野の果てに消えやうか
譲ること多き日々かな衣被
著者略歴
狩野敏也(カノウビンヤ kanoubinya)
一九二九年生まれ。北海道知床(標津郡標津町)出身。一九五二年北海道大学法学部卒業後、NHKに入社、札幌、函館、室蘭、東京の各地で記者、ディレクター、資料部員、考査室主査などを務める。一九八七年退職後、十文字学園女子短期大学教授に就任し、二〇〇一年までコミュニケーション論、現代詩作法などを講じた。十文字学園女子大学名誉教授。 一九六四年、山之口貘の紹介により、土橋治重主宰の詩誌「風」の同人となり、終刊まで同誌に拠り詩作を続けた。その後二〇一九年まで、詩誌「花」「竜骨」俳誌「花林花」の同人。日本現代詩人会、日本詩人クラブ(監事)、日本ペンクラブ名誉会員、波の会日本歌曲振興会理事。 二〇一八年、神田錦町学士会館において「吉田一穂」をテーマに講演。 一九七〇年代の後半から、中華料理の研究に凝りだし、自らも厨房に立つほか、毎年一、二度は、アジア諸国や漢文化圏に出掛けて、試食や食材の買出しを続けていた。ハウス食品家庭料理大賞コンクール審査員特別賞(ʼ83年・カレー焼酎鶏)、バーレイサラダコンテスト審査員特別賞(ʼ90年・ヘルシー鍋巴料理)、第一回USAチキン・ターキー・ダック料理レシピコンクール・アメリカ大使特別賞(ʼ92年・チキン・ヌードル・ジャポニカ)など、各種の料理コンテストで多数入賞。 二〇一九年二月三日、永眠。
タイトルヨミ
カナ:
ローマ字:

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