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2019年7月15日発売

ふらんす堂

出版社名ヨミ:フランスドウ

蕉門の一句

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内容紹介
◆揺るぎない完成への道

三六五句の
芭蕉の弟子達が求めた
揺るぎない
完成への道

365日シリーズ最新刊!

◆1月1日
日の春をさすがに鶴の歩みかな  其角

「日の春」は、「今日の春」の略で、元日のこと。この其角の造語について、師である芭蕉は「春の日」か「立春は」とするべきではないかと指摘している。とはいえ、「日」には眩しい初日の出のイメージも重ねているのではないか。だからこそ、鶴」の白さが際立つのであり、「春の日」では初日のかがやきが埋もれてしまう。めでたい新春にふさわしい、堂々たる鶴の歩みを詠み、名吟の風格がある。石田波郷に「吹きおこる秋風鶴を歩ましむ」(『鶴の眼』昭和十四年刊)があるが、対照的だ。波郷の鶴の寄るべない歩みには、現代人の憂愁が潜む。其角の鶴は、新春の喜びに晴々と胸を張っている。(「丙寅初懐紙」)季語=日の春(新年)
著者略歴
高柳克弘( )
1980年 静岡県浜松市生まれ。早稲田大学教育学研究科博士前期過程修了。専門は芭蕉発句の表現研究。 2002年 「鷹」に入会、藤田湘子に師事。2004年「息吹」50句によって俳句研究賞受賞。2005年藤田湘子逝去。新主宰小川軽舟の下、「鷹」編集長就任。2008年 評論集『凜然たる青春』によって俳人協会評論新人賞受賞。2010年 第一句集『未踏』によって第一回田中裕明賞受賞。2017年度、Eテレ「NHK俳句」選者。著書に『凜然たる青春』(富士見書房)、『芭蕉の一句』(ふらんす堂)、『未踏』(同)、『寒林』(同)、『名句徹底鑑賞ドリル』(NHK出版)、『どれがほんと?万太郎俳句の虚と実』(慶應義塾大学出版)。読売新聞夕刊「KODOMO俳句」選者。
タイトルヨミ
カナ:
ローマ字:

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