近刊検索 デルタ

2019年11月27日発売

ふらんす堂

ベスト100『酒井弘司』

このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
◆必読入門書
既刊句集より自選ベスト100句に解説をつけた入門書。
代表句が網羅され、それがどのように生まれたか知ることができる魅力的な一書。

◆収録作品
柊の花にさわればわれも水

家から坂道を下り、尻久保川の橋を渡って、小さな坂を登ると、懇意にしている農家がある。
その農家の庭先、道に面して柊の木がある。ふだんは誰も見向きもしないが、十二月のはじめになると、きまって花をつける。香りのある細かな白い花がいちめんになってつく。
この頃、散歩をしていて柊の花を見るのが楽しみの一つ。いつもその花に声をかけてゆく。
(句集『谷戸抄』平成二十五年)

◆「私の作句法」より
一見、俳句という最短定型詩は、だれにも書けるように見えて、それは多くの俳句に惹かれた人を裏切っているのかも知れない。もっと言えば、俳句をつくる多くの人が、俳句形式によって裏切られているという事実。そのことを知らずに作句することは無残でもある。まず、俳句は言葉で「書く」という自覚をもつべきである。
季語にしてもそうなのだ。もともと季語は、長い歳月を経て蓄積されてきた詩語であるが、その季語を約束として、あれこれ考えずに使っている。いま一度、季語を言葉として捉えなおしてみては、どうだろう。それは詩語としての季語。季語を純粋に一個の言葉として考えなおそうとする、季語の象徴力の充実を指向するものである。そのことが、詩語を自ら自覚して掴みとると言う営為にもつながってゆく。
その先に無季という視野も見えてこよう。
著者略歴
酒井弘司( )
昭和13年、長野県に生まれる。 同人誌「歯車」「零年」「ユニコーン」に参加。 「自鳴鐘」「寒雷」に投句。 昭和37年「海程」創刊同人。 平成6年「朱夏」創刊、主宰。 現代俳句協会会員 日本文芸家協会会員 句集『蝶の森』(昭和36年、霞ケ関書房) 『逃げるボールを追って』(昭和40年、私家版) 『朱夏集』(昭和53年 端渓社) 『酒井弘司句集』(昭和55年、海程新社) 『ひぐらしの塀』(昭和57年、草土社) 『青信濃』(平成5年、富士見書房) 『酒井弘司句集』(平成9年、ふらんす堂) 『地霊』(平成12年、ふらんす堂) 『谷風』(平成21年、津軽書房) 『谷戸抄』(平成26年、ふらんす堂) 評論『現代俳人論』(昭和63年、沖積舎) 『金子兜太の100句を読む』(平成16年、飯塚書店) 『寺山修司の青春俳句』(平成19年、津軽書房) 随想『蜩谷山房雑記』(平成23年、草土社)
タイトルヨミ
カナ:
ローマ字:

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

ふらんす堂の既刊から
原ゆき/著
加藤梅夫/著
春原順子/著
朝吹英和/著
能城檀/著
本日のピックアップ
朝倉書店:高原文郎 家正則 小玉英雄 高橋忠幸 
朝倉書店:高橋浩徳 

連載記事

発売してからどうです(仮)

>> もっと見る

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。