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2022年11月29日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

司書名鑑 図書館をアップデートする人々

図書館をアップデートする人々
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内容紹介
雑誌「ライブラリー・リソース・ガイド」(LRG)の人気企画を書籍化。ライブラリアン31人にインタビューし、図書館を支える人々の図書館や知識に対する考え方や思いを照らし出す。書籍化にあたって、連載当時を振り返るエッセーも書き下ろしで所収する。
目次
※名前のあとにある所属や肩書は、連載当時のもの。

はじめに 岡本 真

司書名鑑 No.1
井上昌彦[関西学院 聖和短期大学図書館]
司書を目指したわけ/図書館での仕事/二度の転機/ミッションを遂行する、広める/エッセー 九年間で最大のチャレンジ

司書名鑑 No.2
谷合佳代子[大阪社会運動協会/大阪産業労働資料館エル・ライブラリー]
図書館員になったのは偶然/資料室から図書館へ/図書館廃止、そしてエル・ライブラリーへ/図書館での仕事/未来への思い/エッセー 働く人々のいまを支え、歴史を未来に伝える

司書名鑑 No.3
谷一文子[海老名市立中央図書館/図書館流通センター]
図書館員になる前に/図書館員から図書館を支援する民間企業へ/司書へ伝えたいこと/地域のアイデンティティを大切にする図書館/エッセー 進化する図書館には進化する人がいる

司書名鑑 No.4
嶋田 学[瀬戸内市新図書館開設準備室]
司書を目指したきっかけ/永源寺町立図書館への転職/住民との協働について/そして瀬戸内市へ/図書館に対する思い/図書館員の勉強/エッセー 「現場(ルビ:ここ)」を支えるための勉強

司書名鑑 No.5
大向一輝[国立情報学研究所]
ウェブが人々の生活を変える/NIIに就職して研究者の立場から現場に関わる/サービスをつくる難しさ/「CiNii」に関わって見えてきたこと/個人としての将来/エッセー 秩序をもたらすライブラリアンの力

司書名鑑 No.6
磯谷奈緒子[海士町中央図書館]
海士町の図書館に辿り着くまで/突破口は学校図書館/図書館を通じてまちづくり/今後について/新しい図書館のかたち/エッセー みんなと育んだ“島まるごと図書館”のこれから

司書名鑑 No.7
柳 与志夫[東京文化資源会議事務局長]
ライフワークは「文化情報資源」/転機になった勉強会「LOTOS(ロトス)」の立ち上げ/公共図書館は行政サービスの一つ/知的サービス研究会から知的資源イニシアティブ、そして千代田区立図書館へ/広がるライフワーク/エッセー 変わらないこと

司書名鑑 No.8
是住久美子[京都府立図書館]
きっかけは「オープンデータ京都勉強会」/「オープンデータ」から次のステップへ/「Wikipedia」と図書館は、もっといい関係になる/京都府立図書館に至るまで/資料さえあればどこでも司書になれる/エッセー 外に飛び出したことで道が開いた

司書名鑑 No.9
平賀研也[県立長野図書館長]
図書館長になるまで/伊那市立図書館長から県立長野図書館長へ/エッセー 地域社会の「知のコモンズ」を目指そう

司書名鑑 No.10
佐藤 潔[図書館総合展運営委員長]
本との関わり/図書館総合展とは/図書館総合展の重要施策/図書館に関わるみなさんへ/エッセー 「小説家 瀬戸内寂聴」の出発点

司書名鑑 No.11
山崎博樹[前・秋田県立図書館副館長]
行政職員から図書館職員へ/誰も見たことがない、新しい図書館の仕組みづくりに挑戦/プロジェクトを成功に導くために必要なこと/学校図書館の面白さ/図書館員は常に新しいステージに挑戦すべき/三つのこと/本当の学びとは/エッセー 立場は変わっても視点と学びを大切に

司書名鑑 No.12
小嶋智美[インディペンデント・ライブラリアン]
「見えない図書館」にいる司書と私たち――病院司書を例に/インディペンデント・ライブラリアンになるまで/知りたければ、現場に行って人に会う。行動すると、必ず「師」が現れる/「ミッション」の先の「ビジョン」。そして「いま」「ここで」何をするのか/インディペンデント・ライブラリアン――「個」を軸に「個」に寄り添う/エッセー 「伝える」を「伝わる」に

司書名鑑 No.13
小林隆志[鳥取県立図書館支援課長]
司書になるまで/県立図書館としてできること/好きなこと/最近の仕事/エッセー 「プレーヤー」と「マネジャー」

司書名鑑 No.14
関 乃里子[ブレインテック]
好きなことを仕事にしていく/会社の経営危機という転機、意識の変化/会社のあゆみと図書館システムの動向/いま開発すべき図書館システムとは/図書館全体を底上げするための取り組み/顧客の要望の背景にある問題を一緒に探る/エッセー 五年後の現在地

司書名鑑 No.15
宮澤優子[飯田市立川路小学校・三穂小学校司書]
目指していたわけではなかった学校司書/司書について/学校司書の働き方/教員や子どもに寄り添う学校司書でありたい/これからの学校司書のあり方/エッセー ジャイアンは諦めなかった

司書名鑑 No.16
手塚美希[岩手県紫波町図書館主任司書]
図書館への思いと出合うまで/村に図書館をつくりたい/育ててもらった浦安市立図書館/浦安市立図書館から秋田へ/紫波町図書館へ/自分ができることは何か/エッセー 五年後も見えない世界で、変わらないこと

司書名鑑 No.17
岡部晋典[博士(図書館情報学)]
科学少年、哲学青年、図書館情報学へ/研究の面白さとの出合い/構築された常識を健全に疑う/図書館をつくることに関わる/批判的継承について/エッセー リロンとゲンバの変形的往復運動?

司書名鑑 No.18
有山裕美子[工学院大学附属中学校・高等学校国語科教諭・司書教諭]
夢は小学校の教員、念願の道へ/子育てとキャリアデザイン/学校図書館という願ってもない職場との出合い/学校図書館に教育学からのアプローチを/アイデアをかたちにする場としての図書館/夢は、センダック文庫をつくること/いくつになってもチャンスをデザインする/エッセー あれから四年、「司書名鑑」のあの言葉が現実に

司書名鑑 No.19
伊藤 遊[京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム研究員]
自分一人の世界でマンガを楽しんだ子ども時代/マンガ研究の水脈が流れる筑波学派/民俗学を入り口にしてマンガ研究へ/マンガミュージアムの開館まで/模索し続けたミュージアム・展示スタイル/マンガっぽさを反映した文化施設/マンガのアーカイブ施設としての公共図書館/エッセー その後のマンガ/アーカイブ

司書名鑑 No.20
Asturio Cantabrio[ウィキペディアン]
「Wikipedia」にハマる/ウィキペディアタウンとの出合い/図書館で開催するウィキペディアタウン/まち歩きの面白さ/継続開催の難しさ/図書館と「Wikipedia」の関係/ウィキペディアンの視点から/エッセー アフターコロナのウィキペディアタウン

司書名鑑 No.21
内田麻理香[サイエンスライター/サイエンスコミュニケーター]
理系と文系の間で悩んだキャリアパス/暮らしのなかに潜んでいた「見えない科学」との出合い/サイエンスコミュニケーターとしてさまざまな試行錯誤/自分の意義を見つめ直す機会になった震災/現在の仕事/研究者としてのこれから/エッセー 理論と実践の架け橋を目指して

司書名鑑 No.22
清田陽司[LIFULL AI 戦略室主席研究員/博士(情報学)]
小学校から高校時代の図書館体験/大学での図書館体験/研究対象としての図書館/図書館情報ナビゲーションシステムで起業/不動産業界での本業と並行して、図書館情報分野でも活動/図書館の可能性、新しいマーケットを自らつくっていく/エッセー 人生の残り時間の使い方を考える

司書名鑑 No.23
茂原 暢[渋沢栄一記念財団情報資源センター/センター長、専門司書]
音楽図書館の司書から情報資源センターへ/グッドデザイン賞とライブラリー・オブ・ザ・イヤー優秀賞を受賞/二〇一九年、デジタルアーカイブ学会第一回学会賞実践賞受賞/『渋沢栄一伝記資料』デジタル化プロジェクト/デジタルアーカイブを継続するために/渋沢栄一の根本にあるものをどのように使ってもらうのか/エッセー 情報資源センターの発足二十年を目前として

司書名鑑 No.24
福島幸宏[東京大学情報学環]
岡山や関西で地域資料にふれる/京都府立総合資料館でアーキビストに/アジア歴史資料センターから受けたインパクト/公文書管理法施行時に感じていたアーカイブズの課題/アイデアは座談から生まれ発言でつながり実現していく/公務員を辞めて新しい道へ進むことはチャレンジなのか/日本の文化資源、地域資源をきっちり残せる社会/エッセー 立ち位置を変えながら「正しく食べる」

司書名鑑 No.25
佐藤 翔[同志社大学免許資格課程センター准教授]
司書を目指して筑波大学へ/「かたつむり」ブログの始まり/「逸村研究室」という大きな選択/理論研究よりもデータ実証が好き/大学図書館変革期の面白さ/基礎的データの収集/頼れる図書館情報学者/新しい図書館像のための学術的指標と評価/エッセー 意外と(?)有言実行に研究遂行中

司書名鑑 No.26
相宗大督[大阪市立図書館/日本図書館協会認定司書]
百科事典が好きだった子ども時代/司書を目指す/公共図書館から市会事務局の図書室へ/いまにつながる考えが固まった港図書館時代/実行に移しはじめた住吉図書館・住之江図書館/「思い出のこし」の原点、レファレンス回答での悩み/遠隔地の人にも届けたい思い出/まずはやってみる/本や資料、図書館を通したつながりをつくっていきたい/エッセー 図書館とは何かと考え続けてしまっている

司書名鑑 No.27
岡崎朋子[須賀川市中央図書館司書]
図書館好きになった小学校時代/仕事として司書を意識する/須賀川市図書館へ/東日本大震災/図書館再開作業/須賀川市民交流センターtette/変化する図書館の潮流を知りtetteに生かす/居心地がいい図書館像/コミュニケーションのなかからの気づき/チームだからできること/今後の夢/エッセー tette開館五周年に向けて

司書名鑑 No.28
真野理佳[西ノ島町コミュニティ図書館いかあ屋司書]
始まりは本の倉庫から/島のみんなが集まる場所へ/人と人をつなぐレファレンス/まちの基幹産業との連携/広がる連携の輪/いかあ屋とコロナ禍/相互的な情報発信拠点を目指して/まちの活性化へ、変わらない思い/エッセー 西ノ島町コミュニティ図書館のいま

司書名鑑 No.29
盛 泰子[伊万里市議会議員]
日本史を学びに奈良へ/子ども時代の本に関する記憶/歴史学は社会科学/結婚を機に伊万里市へ/図書館づくりの市民活動から伊万里市議会議員へ/歴史学の基本が市議会議員の信条へ/図書館を支える市民グループ「図書館フレンズいまり」/活動資金は自分たちで「稼ぐ」/代表任期を決めて交代制で理解者を増やす/伊万里市民図書館設置条例/フレンズでの役割/議員として/エッセー 伊万里市民図書館 順調に育っています♪

司書名鑑 No.30
額賀順子[特定非営利活動法人男木島図書館理事長]
本を読むのが好きだった子ども時代/読むだけではなく、書くことも好き/芝居の脚本執筆にはまる/好きなことと仕事は別/ウェブデザインの仕事/言葉ではない表現方法としての写真/イギリスの図書館で福島の写真を展示/男木島への転居/離島が抱えるシビアな現実/子どもたちのための図書館をつくる/二年かけて図書館をオープン/移住したい人のよりどころ/誰のための図書館か/オープンソースコミュニティー/オープンソースと図書館との親和性/エッセー 男木島図書館がここに「あり続ける」ということ

司書名鑑 No.31
乾 聰一郎[奈良県立図書情報館図書・公文書課課長]
大阪生まれ、京阪奈(ルビ:けいはんな)暮らし/やりたくないことは、やらなくてもいい/我流で通した教員時代/新館準備室からそのまま図書館へ/奈良県立図書「情報」館の名前に込められたもの/司書資格をもたない図書館職員/戦略的な情報発信の必要性/新たな情報発信の取り組み/イベントは、続けることが目的ではない/部活で「ゆるく、ゆっくり、長く」やる/マルジナリア的な存在としての図書館/エッセー 振り返り、いま考えていること

「司書名鑑」を読み解く――AIテキスト処理から 岡本 真
AIテキスト処理という試み/ワードクラウドが示すもの/単語出現頻度に見る肯定姿勢/意図しない集合から見えてくること

おわりに 岡本 真
著者略歴
岡本 真(オカモト マコト okamoto makoto)
1973年、東京都生まれ。アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)代表取締役、プロデューサー。ヤフーで「Yahoo!知恵袋」のプロデュースなどを担当し、2009年に起業して現在に至る。日本各地で図書館のプロデュースに関わる。著書に『未来の図書館、はじめます』(青弓社)、『ウェブでの〈伝わる〉文章の書き方』(講談社)、共著に『未来の図書館、はじめませんか?』『図書館100連発』(ともに青弓社)、共編著に『ブックビジネス2.0――ウェブ時代の新しい本の生態系』(実業之日本社)など。
タイトルヨミ
カナ:シショメイカン
ローマ字:shishomeikan

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