近刊検索 デルタ

2023年5月11日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

企業博物館とは何か 歴史・役割・可能性

歴史・役割・可能性
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内容紹介
民間企業が自社の歴史や製品を展示・紹介する企業博物館は、どのような歩みをたどり、社会的な意義を担っているのか。取材とアンケートから実態を描き出し、技術継承や資料のアーカイブなどの役割と公立博物館との差異を明らかにし、その可能性を提言する。
目次
はじめに

第1章 企業博物館はどのような存在と考えられてきたか
 1-1 なぜ企業博物館について考えるのか
 1-2 企業博物館はどのように定義されてきたのか
 1-3 企業博物館への疑問
 1-4 企業博物館はいつごろ登場したのか

第2章 企業博物館の研究者たちの視線
 2-1 「博物館」であることが期待された1980年代
 2-2 CSR活動としての企業博物館
 2-3 企業博物館で「宣伝」はしないのか
 2-4 BtoB企業にとっては一般社会との接点
 2-5 企業のアーカイブズとしての機能
 2-6 自社の社員と事業に貢献する存在
 2-7 企業博物館は新たな商品やサービスを生み出せるのか
 2-8 企業博物館は「神殿」なのか

第3章 企業はなぜ企業博物館を作るのか
 3-1 取材で見えてきた企業博物館の姿
 3-2 一般向けの商品も扱う有名企業は何を見せてくれるのか
  3-2-1 東芝未来科学館
  3-2-2 ニコンミュージアム
  3-2-3 シチズンミュージアム
  3-2-4 ヤンマーミュージアム
 3-3 重工業の企業博物館に特徴はあるのか
  3-3-1 三菱みなとみらい技術館
  3-3-2 三菱重工業長崎造船所史料館
  3-3-3 カワサキワールド
  3-3-4 i-muse(IHI History Museum)
 3-4 一般消費者との関わりが少ない、機械部品や測定機器メーカーの企業博物館
  3-4-1 長岡歯車資料館
  3-4-2 ミツトヨ測定博物館
  3-4-3 アルプスアルパイン未来工房
  3-4-4 TDK歴史みらい館
 3-5 消費者が直接買うことはないが、日常的に製品に接することがある企業
  3-5-1 容器文化ミュージアム
  3-5-2 印刷博物館

第4章 企業博物館とは何をするところなのか
 4-1 企業博物館の詳細な機能がみえてきた
 4-2 企業博物館は文化施設を目指しているのか
 4-3 企業博物館は社会貢献活動なのだろうか?
 4-4 企業博物館におけるPRとは何か
 4-5 アーカイブズとしての企業博物館
 4-6 社員の知識・スキル・意欲向上への活用
 4-7 アイデア創出や技術開発のシーズになりうるか
 4-8 企業博物館を使って社員が交流する意味
 4-9 役割は変化する――企業博物館の汎用性
 4-10 「未来」を扱う企業博物館
 4-11 博物館であることの否定

第5章 企業博物館の全体像をつかむことはできるのか
 5-1 企業博物館の悉皆調査は可能か
 5-2 博物館として調査研究をおこなっているか
 5-3 展示内容は「自社の歴史」がトップ
 5-4 企業博物館は誰を対象としているのか――「顧客」がトップ
 5-5 企業博物館にはどんな機能が期待されているのか
 5-6 展示内容と期待される機能に有意な関係はあるのか

第6章 非公開の施設は企業博物館と呼べるのか
 6-1 非公開施設の目的は何か
 6-2 アンケートからみえた非公開施設

第7章 博覧会・見本市・展示会と企業博物館
 7-1 見本市・PR施設・企業博物館
 7-2 ディスプレイ業からみる博覧会と企業博物館
 7-3 万博から企業博物館へという道筋はあったのか
 7-4 1980年代の時代背景と企業博物館
 7-5 企業博物館への視線を変えるとみえてくるもの

第8章 企業博物館とは何か
 8-1 複数の機能と「博物館」との関係
 8-2 アンビバレントな要素は共存する
 8-3 企業博物館が博物館のモデルになる
 8-4 企業博物館のこれからを考える

あとがき
著者略歴
古田 ゆかり(フルタ ユカリ furuta yukari)
1962年、神奈川県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。科学技術コミュニケーター、科学技術コミュニケーション・プロデューサー、サイエンスライター、元北海道大学科学技術コミュニケーション教育研究部門特任准教授。専攻は博物館学、科学技術コミュニケーション。学部で化学を専攻し、科学、環境に関する執筆活動をおこなう。科学技術コミュニケーション活動グループ・サイエンスカクテル主宰。科学と社会に関わるイベントや学習プログラムを実践。科学館での社会的な活動や提案をおこなう。技術の活用や理解促進をテーマに企業博物館を多数取材。著書に『環境スペシャリストになるには』(ぺりかん社)、共著に『おはようからおやすみまでの科学』(筑摩書房)、『日本FOOD紀』(ダイヤモンド社)など。
タイトルヨミ
カナ:キギョウハクブツカントハナニカ
ローマ字:kigyouhakubutsukantohananika

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