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2018年2月28日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

〈ニッポン〉のオリンピック

日本はオリンピズムとどう向き合ってきたのか
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内容紹介
オリンピズムという理念の基本的な理解を押さえたうえで、嘉納治五郎を軸に戦前期日本のスポーツ界とオリンピック受容を論じる。そして、1964年オリンピックの「成長と復興」神話、2020年オリンピックをめぐるシニシズムなどを気鋭が多角的に検証する。
目次
序 章 オリンピズムを問うことの現代的意義 井上洋一
 1 オリンピックそしてオリンピズムを考える
 2 オリンピズムの現代的意義

第1部 オリンピズム誕生と創始者クーベルタンの夢

第1章 近代オリンピックの創出とクーベルタンのオリンピズム 和田浩一
 1 オリンピックの仕組みとクーベルタン
 2 クーベルタンの思想形成過程
 3 近代オリンピックの創出
 4 誤解され続けたオリンピズム
 5 「知の飛翔」とオリンピズム

第2章 クーベルタンのオリンピズムとスポーツ文学――二十世紀初頭のフランスと日本におけるスポーツと文学の接近 小石原美保
 1 クーベルタンのオリンピズム
 2 一九二〇年代フランスのスポーツ文学運動
 3 日本における芸術家たちのスポーツ・ネットワーク形成

第2部 日本とオリンピズムの出合い

第3章 戦前のスポーツ界の足跡──オリンピック初参加から幻に至るまで 石坂友司 
 1 大日本体育協会の設立とオリンピックへの初参加
 2 国家的スポーツ政策としてのオリンピック
 3 東京オリンピックが幻になるまで

第4章 嘉納治五郎の国民体育構想とオリンピズム 井上 俊
 1 国民体育の構想
 2 国民体育の具体案
 3 右派ナショナリズムへの対応

第5章 柔道思想とオリンピズムの交錯――嘉納治五郎の「自他共栄」思想 坂上康博 
 1 嘉納のオリンピズム理解
 2 「自他共栄」思想の登場とその背景
 3 嘉納思想のなかの「自他共栄」とオリンピズム

第3部 戦後の日本社会と東京、オリンピズム

第6章 成長の時代の幻像――精神史としての東京オリンピック 内田隆三
 1 二〇二〇年への問い
 2 一九六四年の幻視と現実
 3 日本人の幻像

第7章 「2020」から「1964」へ――東京オリンピックをめぐる〈希望〉の現在 阿部 潔
 1 「2020」へと向かう日本
 2 「ライバルは、1964年。」
 3 戦後ニッポンにおける「1964」
 4 〈希望〉としての二〇二〇年東京オリンピック

第8章 ポスト・オリンピックの憂鬱――日本のスポーツと社会の行方 菊 幸一
 1 「2020東京」に向けたわが国のスポーツ政策の動向
 2 「2020東京」は、その後の日本のスポーツと社会に何をもたらすのか
 3 ポスト「2020東京」に向けた日本におけるスポーツ政策の課題

終 章 オリンピックの誕生と世界戦争の危機 小路田泰直
 1 オリンピックと世界戦争の時代
 2 世界戦争の危機はなぜ起きたか
 3 なぜ救いはオリンピックだったのか
著者略歴
小路田 泰直(コジタ ヤスナオ kojita yasunao)
1954年生まれ。奈良女子大学副学長。専攻は日本近代史。著書に『日本憲法史』(かもがわ出版)、『卑弥呼と天皇制』(洋泉社)、『日本史の思想 新装版』(柏書房)、編著に『日本史論』(敬文舎)など。
井上 洋一(イノウエ ヨウイチ inoue youichi)
1958年生まれ。奈良女子大学研究院生活環境科学系教授。専攻はスポーツ法学。共著に『導入対話によるスポーツ法学』(不磨書房)、『標準テキスト スポーツ法学』(エイデル研究所)、『スポーツの法律相談』(青林書院)、編著に『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)など。
石坂 友司(イシザカ ユウジ ishizaka yuuji)
1976年生まれ。奈良女子大学研究院生活環境科学系准教授。専攻はスポーツ社会学、歴史社会学。著書に『現代オリンピックの発展と危機1940-2020』(人文書院)、共編著に『〈オリンピックの遺産〉の社会学』(青弓社)、『オリンピックが生み出す愛国心』(かもがわ出版)、共著に『幻の東京オリンピックとその時代』(青弓社)など。
タイトルヨミ
カナ:ニッポンノオリンピック
ローマ字:nipponnoorinpikku

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