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定価:2,200円(2,000円+税)
判型:四六
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内容紹介
セルフネグレクトは時間をかけた自殺行為である。自己肯定ができず、生への欲求も消えた父親のストレスは、妻や子どもへの暴力として現れる。そうした虐待の連鎖を断ち切るためにはどうしたらいいのか。実例を挙げながら虐待の予防と防止の方法を提起する。
目次
まえがき 石川瞭子
序 章 セルフネグレクトと父親――その見えざる存在 石川瞭子
1 生きる意義と目的を失った父親
2 セルフネグレクトと父親による虐待
第1章 五人の虐待父親とセルフネグレクトの関係 石川瞭子
1 V男――妻V子と二子の殺害はどうして起こったのか
2 W男――妻W子を殺した容疑
3 X男――実子一歳を衰弱死
4 Y男――五歳の連れ子を衰弱死
5 Z男――妻Z子が二歳女児をベランダから投げ落とした
6 父親のセルフネグレクト――五事例のまとめ
7 セルフネグレクトの定義
第2章 父親であること――社会格差の現実のなかで 石川瞭子
1 児童虐待の周辺の動き
2 父親であること、格差社会の現実
3 内側で排除される父親
4 スウェーデンの体罰禁止法とファミリーセンター
5 わが国のファミリーサポートセンターの可能性の展望
第3章 ステップファミリーとセルフネグレクトの継父 佐藤佑真
1 存在を保証するもの――ステップファミリーの形成
2 存在を揺るがす小さな存在
3 存在を揺るがす大きな力
4 格差社会への挑戦
5 継父Aの病理――大麻が語るもの
第4章 新生児殺にみる父親の機能不全 眞口良美
1 実父の存在が確認されている事例
2 家族との生活を何よりも大切にしたかった事例
3 二つの事例から共通して見いだされること
第5章 シングルファーザー――苦悩の果てに 小楠美貴
1 両立という功罪
2 シングルファーザーの涙――事例
3 父親の真実
4 セルフネグレクトとは何か
5 親のセルフネグレクト
6 シングルファーザーのセルフネグレクト
第6章 性的虐待と父の自己破壊 中村洋子
1 性的虐待のうねり
2 父から娘への性的虐待
3 父親を駆り立てるもの
4 被害者のセルフネグレクト
第7章 家族崩壊と少年非行との間でセルフネグレクトする父親 木村由美
1 家族崩壊と家庭崩壊
2 家族の危機を家族境界膜で表現する
3 疑似家族と現家族との時間の違い
4 排除された父親と排除されたK男
第8章 子どもと関わることができない父――発達障害の父親のセルフネグレクト 池田信子
1 用語の説明
2 A男の生い立ち
3 A男の青年期
4 A男の結婚
5 A男の家庭内の役割
6 カサンドラ症候群の妻と子ども
7 A男の父親としての役割
8 A男のセルフネグレクト
終 章 「助けて」と言えない父親を支える仕組みを 石川瞭子
1 「助けて」と言えない父親
2 セルフネグレクトと虐待の防止
あとがき 石川瞭子
序 章 セルフネグレクトと父親――その見えざる存在 石川瞭子
1 生きる意義と目的を失った父親
2 セルフネグレクトと父親による虐待
第1章 五人の虐待父親とセルフネグレクトの関係 石川瞭子
1 V男――妻V子と二子の殺害はどうして起こったのか
2 W男――妻W子を殺した容疑
3 X男――実子一歳を衰弱死
4 Y男――五歳の連れ子を衰弱死
5 Z男――妻Z子が二歳女児をベランダから投げ落とした
6 父親のセルフネグレクト――五事例のまとめ
7 セルフネグレクトの定義
第2章 父親であること――社会格差の現実のなかで 石川瞭子
1 児童虐待の周辺の動き
2 父親であること、格差社会の現実
3 内側で排除される父親
4 スウェーデンの体罰禁止法とファミリーセンター
5 わが国のファミリーサポートセンターの可能性の展望
第3章 ステップファミリーとセルフネグレクトの継父 佐藤佑真
1 存在を保証するもの――ステップファミリーの形成
2 存在を揺るがす小さな存在
3 存在を揺るがす大きな力
4 格差社会への挑戦
5 継父Aの病理――大麻が語るもの
第4章 新生児殺にみる父親の機能不全 眞口良美
1 実父の存在が確認されている事例
2 家族との生活を何よりも大切にしたかった事例
3 二つの事例から共通して見いだされること
第5章 シングルファーザー――苦悩の果てに 小楠美貴
1 両立という功罪
2 シングルファーザーの涙――事例
3 父親の真実
4 セルフネグレクトとは何か
5 親のセルフネグレクト
6 シングルファーザーのセルフネグレクト
第6章 性的虐待と父の自己破壊 中村洋子
1 性的虐待のうねり
2 父から娘への性的虐待
3 父親を駆り立てるもの
4 被害者のセルフネグレクト
第7章 家族崩壊と少年非行との間でセルフネグレクトする父親 木村由美
1 家族崩壊と家庭崩壊
2 家族の危機を家族境界膜で表現する
3 疑似家族と現家族との時間の違い
4 排除された父親と排除されたK男
第8章 子どもと関わることができない父――発達障害の父親のセルフネグレクト 池田信子
1 用語の説明
2 A男の生い立ち
3 A男の青年期
4 A男の結婚
5 A男の家庭内の役割
6 カサンドラ症候群の妻と子ども
7 A男の父親としての役割
8 A男のセルフネグレクト
終 章 「助けて」と言えない父親を支える仕組みを 石川瞭子
1 「助けて」と言えない父親
2 セルフネグレクトと虐待の防止
あとがき 石川瞭子
著者略歴
石川 瞭子(イシカワ リョウコ ishikawa ryouko)
元・聖隷クリストファー大学社会福祉学部教授、博士(社会福祉学)、臨床心理士。専攻は社会福祉学。著書に『不登校から脱出する方法』(青弓社)、『子どもの性虐待』(誠信書房)、編著書に『サイレントマザー』『不登校を解決する条件』『スクールソーシャルワークの実践方法』(いずれも青弓社)、『性虐待をふせぐ』(誠信書房)、『性虐待の未然防止』(至文堂)、『おもしろ社会福祉』(八千代出版)、共編著に『児童・生徒の心と体の危機管理』(青弓社)ほか。
タイトルヨミ
カナ:セルフネグレクトトチチオヤ
ローマ字:serufunegurekutotochichioya
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