近刊検索 デルタ

2020年11月26日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

感染症と隔離の社会史

避病院の日本近代を読む
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内容紹介
明治期に作られた伝染病・感染症を専門にする「避病院」に光を当てて、尾崎紅葉『青葡萄』や正宗白鳥『避病院』、現・都立病院の当直日誌などの作品や資料を現代語訳・要約しながら紹介し、感染症や医療現場の実態、防疫体制の地域格差などを掘り起こす。
目次
まえがき

第1章 尾崎紅葉『青葡萄(ルビ:ブドウ)』とコレラ対策
 1 尾崎紅葉『青葡萄』を読む
 2 コレラ
 3 看護人

第2章 正宗白鳥『避病院』と赤痢対策
 1 正宗白鳥『避病院』を読む
 2 各地の避病院
 3 衛生組合と伝染病予防委員

第3章 虫が介在する感染症
 1 中村為又『羽塚の土』を読む
 2 ハエ
 3 蚊

第4章 野崎久一「避病院覚書」から読む赤痢の経験

第5章 感染症をめぐる多文化間の問題点
 1 プサン済生医院
 2 朝鮮半島での防疫体制
 3 ソウルの避病院
 4 避病院の建設運動
 5 会の結成と京城府民病室の建設
 6 インドの感染症対策

第6章 都市の避病院の実態
 1 駒込病院の医局日誌を読む
 2 組織強化と病院間のやりくり
 3 感染・殉職
 4 治療
 5 精神科病院の弱さ
 6 逃亡他さまざまなこと

第7章 感染症最前線の記録――埼玉病院から
 1 スペインかぜについて
 2 埼玉病院の経験
 3 ダイヤモンド・プリンセス号の患者の受け入れ
 4 都市封鎖

あとがき
著者略歴
金川 英雄(カネカワ ヒデオ kanekawa hideo)
1953年生まれ。1980年3月、昭和大学医学部卒業、84年3月、昭和大学大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学附属烏山病院、昭和大学医学部助手を経て、93年10月から東京武蔵野病院、2013年4月から横須賀市立うわまち病院、15年4月から関東労災病院勤務、18年7月から国立病院機構埼玉病院に勤務、19年4月に精神科外来を立ち上げ、現在、精神科部長。2002年3月に慶應義塾大学文学部卒業、帝京平成大学客員教授を経て、13年7月から昭和大学精神神経科教室客員教授。医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医。著書に『三浦半島の医療史――国公立病院の源流をたどる』『日本の精神医療史――明治から昭和初期まで』、共著に『精神病院の社会史』(いずれも青弓社)、翻訳・解説に『[現代語訳]呉秀三・樫田五郎 精神病者私宅監置の実況』(医学書院)、『[現代語訳]わが国における精神病に関する最近の施設』(青弓社)など。
タイトルヨミ
カナ:カンセンショウトカクリノシャカイシ
ローマ字:kansenshoutokakurinoshakaishi

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