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5月25日発売予定

青弓社

海外ルーツの子ども支援

言葉・文化・制度を超えて共生へ
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内容紹介
日本で生活している海外ルーツの子ども10万人のうち、1万人は何の支援もない無支援状態だ。こうした無支援状態の子どもたちや、自治体による支援制度の対象にならない子どもたちは、主に地域ボランティアが運営する日本語教室などでサポートを受けてきた。支援者らは日本語を教えるだけでなく、外国人保護者に学校の「おたより」をわかりやすく説明したり、困りごとの相談に乗るなど、外国人と地域・情報とをつなぐ「仲介役」を担ってきた。

しかし、新型コロナウイルスのためにその活動が休止を余儀なくされるなか、情報弱者になりやすい外国人や海外ルーツの子どもたちの支援が空白になりつつあり、地域社会にも大きな影響を与えている。
平時から、義務教育の対象外であることや、支援体制の整備の遅れなどから教育機会へのアクセスが限定的になりやすい海外ルーツの子どもたちにとって、現在の事態は教育機会の一層の断絶につながりやすく、リスクが高い状況にある。

日本語を母語にしない子どもたちへの支援活動を続けている著者が、支援現場の実態と提言をまとめる。ともに生きる未来をめざして!
目次
はじめに――ともに生きる未来へ:海外ルーツの子ども支援の現場から

第1章 海外ルーツの子どもを取り巻く環境
 1 共生社会に近づくために――あらためて考える「海外ルーツの子ども」という呼び方
 2 不十分な受け入れ体制――自治体間格差と担い手不足
 3 在留許可が出ない理由を知りたかったけど――日本出生のタイにルーツをもつ高校生、上告取り下げ

第2章 海外ルーツの子どもへの日本語教育の必要性と課題
 1 日本語指導を必要とする子どもたちはいま
 2 高校進学率七〇%という現実
 3 ダブルリミテッド――日本語も母語も“中途半端”な子どもたち
 4 海外ルーツの子どもと発達障害

第3章 「受け入れ体制の整備」から「共生社会の基盤づくり」へ
 1 言葉を学ぶ権利(言語権)の保障に向けて
 2 「外国人保護者は教育に無関心」は本当か

第4章 海外ルーツの子どもの課題解決に求められる多面的支援とは
 1 外国人の子どもの教育機会保障に必要なこととは
 2 海外ルーツの子どもたちの貧困
 3 所属なき言語難民――「既卒」のティーンエージャーたち
 4 海外ルーツの「呼び寄せ」の子どもと家族再統合
 5 外国人保護者の出産・子育て支援にサポートを

第5章 多様な人々がともに生きる社会へ
 1 子どもや外国人にもわかりやすく――NHKの津波警報で注目の「やさしい日本語」とは
 2 ことばのバリアフリー
 3 二〇二〇年代の新成人たちへ――共生社会に向けて若者こそが担える役割とは
 4 専門家による教育支援事業YSCグローバル・スクール

コラム 当事者の声を聞く
 学校ではしゃべらない。日本社会の片隅で孤立する「海外ルーツの子どもたち」

むすびにかえて
著者略歴
田中 宝紀(タナカ イキ tanaka iki)
1979年、東京都生まれ。NPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部責任者。16歳で単身フィリピンのハイスクールに留学。フィリピンの子ども支援NGOを経て、2010年から現職。現在までに40カ国、1,000人を超える海外ルーツの子ども・若者の学習と就労を支援。日本語や文化の壁、いじめ、貧困など、子どもや若者が直面する課題を社会化するために、SNSやウェブメディア、講演会などを通して積極的に発信している。
タイトルヨミ
カナ:カイガイルーツノコドモシエン
ローマ字:kaigairuutsunokodomoshien

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青弓社の既刊から
ダン・レヴィ/著 川瀬晃弘/監訳
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岩渕功一/編著
もうすぐ発売(1週間以内)
みらいパブリッシング:北山建穂 
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