近刊検索 デルタ

2022年2月28日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

現代フランスのエリート形成

言語資本と階層移動
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
名門グランゼコール在学生・卒業生、その親、受験準備学級の教師たちにインタビューをして、現代フランスでエリートになるためには、フランス語の卓越した運用能力が専攻を問わず重視され、それ自体が言語資本として機能していることを明らかにする。
目次
はじめに

序 章
 1 問いと研究背景
 2 先行研究と本書の位置づけ、独自性
 3 本書における「エリート」と「言語資本」定義
 4 研究方法

第1部 現代フランスのエリート形成におけるフランス語の位置づけ

第1章 グランゼコール入学試験におけるフランス語
 1 名門グランゼコール入学試験でのフランス語係数
 2 グランゼコール入学試験で求められるフランス語能力

第2章 エリート選抜におけるフランス語の位置づけ――プレパ教師の語りから
 1 プレパとは
 2 調査の概要
 3 プレパ教師によるエリート選抜でのフランス語の位置づけ

第3章 エリート形成におけるフランス語の位置づけ――エリートの語りから
 1 調査概要
 2 理系エリートによるフランス語の位置づけ
 3 文系エリートによるフランス語の位置づけ

第1部結論 現代のエリート形成におけるフランス語の重要性の保持

第2部 フランス語の言語資本の獲得とエリート選抜における機能

第4章 言語資本の獲得方法・獲得過程――エリートのライフストーリーから
 1 ライフストーリー・インタビュー調査の概要
 2 親が教師であるエリートたちの言語資本の獲得
 3 親が教師ではないエリートたちの言語資本の獲得

第5章 家庭における言語資本の獲得――親へのインタビューから
 1 教師である親による子供の言語資本の獲得への関与
 2 教師以外の職業をもつ親による子供の言語資本の獲得への関与

第6章 学校における言語資本の獲得――プレパでの教育実践
 1 プレパ教師による言語資本の獲得に向けた教育実践
 2 中等教育におけるフランス語教育の学習指導要領

第7章 エリート選抜試験における言語資本の投資と機能
 1 文系エリートによる入学試験における言語資本の投資と機能
 2 理系エリートによる入学試験における言語資本の投資と機能

第2部結論 家庭によって獲得される土台、学校によって与えられるテクニック

終 章 二十一世紀の言語資本と階層移動
 1 本書の二つの問いからみえたこと
 2 言語資本に対する捉え方
 3 二十一世紀の言語資本とは何か
 4 言語資本の変容と階層移動
 5 今後の課題

補章1 インタビュー調査について
 1 調査に関する詳細
 2 インタビューの方法と分析方法の選択
 3 調査における困難、限界

補章2 その他補足説明
 1 名門グランゼコール
 2 名門プレパ

参考文献

初出一覧

おわりに
著者略歴
山﨑 晶子(ヤマザキ アキコ yamazaki akiko)
日本学術振興会特別研究員(CPD)、博士(社会学)。専攻は社会学、社会階層論、質的調査法。分担執筆に『フランスの高等教育改革と進路選択――学歴社会の「勝敗」はどのように生まれるか』(明石書店)、論文に「言語資本の獲得と読書習慣――フランス人エリートの語りから」(「年報社会学論集」第32号)、「グランゼコール受験準備学級におけるフランス語教育――教師たちの語りから」(「フランス教育学会紀要」第31号)など。
タイトルヨミ
カナ:ゲンダイフランスノエリートケイセイ
ローマ字:gendaifuransunoeriitokeisei

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。