近刊検索 デルタ

10月11日発売予定

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

テレビドラマ研究の教科書

ジェンダー・家族・都市
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内容紹介
テレビドラマについてレポートや卒論を書きたいけれど、どこから始めればいいかわからない。そもそも、テレビドラマってどうやって研究するの?

そうした疑問に答えるテレビドラマ研究の入門書。ドラマの選び方、時間軸やキャラクターの考え方などの基本的な要素を押さえたうえで、「ジェンダー」「LGBTQ」「都市」「権力」など、人文学・社会学の視点からテレビドラマを研究する方法を案内する。

取り上げるドラマは『男女7人夏物語』のような有名作から、『逃げるは恥だが役に立つ』や『きのう何食べた?』、『silent』をはじめとする話題作まで。13の研究テーマで、台詞や登場人物の関係性の描き方から浮かび上がる若者や家族、都市像をひもといていく。

当たり前に描いてあるように見える家族や恋愛、仕事に時代性や社会の変化が映し出されていることを指摘し、さまざまな「テレビドラマの見方」を提示する。テレビドラマ研究の第一歩に最適の入門書。
目次
序 章 テレビドラマ研究の目的・対象・方法について
 1 テレビドラマ研究の目的
 2 研究対象の番組選び
 3 テレビドラマの研究方法
 4 本書の使い方

第1部 テレビドラマ分析のために

第1章 テレビドラマの進行と時間
 1 物語の進行
 2 ドラマと時間
 研究テーマ1—1 物語の定型とは――『ドクターX――外科医・大門未知子』
 研究テーマ1—2 最終回について――『日曜の夜ぐらいは…』
 研究テーマ1—3 居心地のいい深夜番組枠――『お耳に合いましたら。』/『量産型リコ――プラモ女子の人生組み立て記』
 研究テーマ1—4 現在と過去の往還――『生きるとか死ぬとか父親とか』
 研究テーマ1—5 ドラマと時間――『MIU404』

第2章 テレビドラマの人間関係
 1 登場人物の造形
 2 登場人物同士の関係
 3 台詞による人物と人間関係の構築
 研究テーマ2—1 キャラクターとは――『35歳の少女』
 研究テーマ2—2 マンガ原作の何が悪い――『きのう何食べた?』
 研究テーマ2—3 俳優イメージについて――『有村架純の撮休』
 研究テーマ2—4 ドラマにとって台詞とは何か――『カルテット』

第2部 二十一世紀日本のジェンダー・家族・都市

第3章 現代の恋愛
 研究テーマ3—1 恋愛ドラマについて:1――『この恋あたためますか』
 研究テーマ3—2 恋愛ドラマについて:2――『東京ラブストーリー』(二〇二〇年版)
 研究テーマ3—3 若者と恋愛――『silent』

第4章 女性像――仕事と結婚
 研究テーマ4—1 現代女性像:1――『逃げるは恥だが役に立つ』
 研究テーマ4—2 現代女性像:2――『私の家政夫ナギサさん』
 研究テーマ4—3 現代女性像:3――『獣になれない私たち』/『わたし、定時で帰ります。』

第5章 ジェンダーとLGBTQ
 研究テーマ5—1 LGBTQについて――『おっさんずラブ』/『女子的生活』
 研究テーマ5—2 LGBTQ 相互理解ということ――『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
 研究テーマ5—3 「男らしさ」とは――『半沢直樹』
 研究テーマ5—4 ホモソーシャルな物語とは――『ゆとりですがなにか』

第6章 現代の若者像
 研究テーマ6—1 『やまとなでしこ』以後
 研究テーマ6—2 「ゆとり世代論」を超えて――『木更津キャッツアイ』/『ゆとりですがなにか』

第7章 現代の家族
 研究テーマ7—1 家族ドラマの困難さについて――『ひよっこ』
 研究テーマ7—2 不倫ドラマ、その先へ――『恋する母たち』/『大豆田とわ子と三人の元夫』

第8章 都市と地域社会
 研究テーマ8—1 無印都市とは――『G線上のあなたと私』
 研究テーマ8—2 地域社会の描き方――『遅咲きのヒマワリ――ボクの人生、リニューアル』

第9章 権力と差別
 研究テーマ9—1 権力について――『今ここにある危機とぼくの好感度について』
 研究テーマ9—2 マイクロアグレッションとは――『問題のあるレストラン』
 研究テーマ9—3 差別を描く――『フェンス』

第3部 一九七〇—九〇年代日本――二つの東京と若者たち

第10章 一九七〇年代日本の若者――『俺たちの旅』が描く若者像
 研究テーマ10—1 シラケ世代論を超えて
 研究テーマ10—2 一九七〇年代の女性像

第11章 東京郊外の視覚化――『金曜日の妻たちへ』と近代家族の揺らぎ
 研究テーマ11—1 東京郊外の視覚化
 研究テーマ11—2 ニューファミリーの理想と現実
 研究テーマ11—3 「不倫」ブームとは何か

第12章 ウォーターフロントという舞台――『男女7人夏物語』と引き延ばされた青年期
 研究テーマ12—1 ウォーターフロントという舞台
 研究テーマ12—2 非婚の選択
 研究テーマ12—3 終わりのない青春

第13章 新しい男女関係――『29歳のクリスマス』と女性の自立
 研究テーマ13—1 シングルマザーという生き方
 研究テーマ13—2 女と男の共棲

取り上げたテレビドラマ

初出一覧

おわりに――テレビドラマ研究のこれまで/これから
著者略歴
藤田 真文(フジタ マフミ fujita mafumi)
1959年、青森県生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授。専攻はメディア論、マスコミュニケーション論、テレビドラマ研究。著書に『ギフト、再配達――テレビ・テクスト分析入門』(せりか書房)、編著に『メディアの卒論――テーマ・方法・実際[第2版]』(ミネルヴァ書房)、共編著に『メディアが震えた――テレビ・ラジオと東日本大震災』(東京大学出版会)、共著に『ニュース空間の社会学――不安と危機をめぐる現代メディア論』(世界思想社)、監修に『現代ジャーナリズム事典』(三省堂)など。
タイトルヨミ
カナ:テレビドラマケンキュウノキョウカショ
ローマ字:terebidoramakenkyuunokyoukasho

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