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2018年10月25日発売

青弓社

風俗絵師・光琳

国宝『松浦屏風』の作者像を探る
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内容紹介
「風俗図」「美人図」の絵師としての視座から光琳に新しいアプローチを試み、光琳絵画の根幹を明らかにする。同時に、近世の主要作品としてはその由来の解明が進んでいない『松浦屏風』をめぐる未確定事項、とりわけ作者像について一つの推論を加える労作。
目次
はじめに

第1章 多様な図像表現を生んだ江戸文化
 1 描画媒体の変遷と内容の進展
 2 絵画の隆盛に至る文化の変遷

第2章 『松浦屏風』の画面構成と絵画としての特質
 1 『松浦屏風』の制作意図
 2 『松浦屏風』に凝縮されたさまざまな意匠

第3章 風俗図としての『松浦屏風』
 1 カルタ図柄の『松浦屏風』への反映
 2 『松浦屏風』の衣裳図柄と文物

第4章 『松浦屏風』と元禄様式
 1 遊楽図、風俗図の変遷と『松浦屏風』
 2 『松浦屏風』の小袖図柄と時代背景

第5章 『松浦屏風』と光琳芸術の意匠の特徴
 1 光琳の美意識と小袖の光琳模様
 2 『松浦屏風』にみられる光琳風の図案描写
 3 「小西家旧蔵資料」画稿にみる光琳風面立ちの生成プロセス

第6章 『松浦屏風』と『燕子花図屏風』の近似性
 1 同じ発想から生まれた『松浦屏風』と『燕子花図屏風』
 2 『燕子花図屏風』から『松浦屏風』が派生した脈絡

第7章 光琳作品と『松浦屏風』とのさまざまな共通点
 1 光琳風の面立ちに近似する『松浦屏風』の遊女たち
 2 光琳作品における複数の視座と西洋絵画

第8章 繊細な動勢によって拡張する光琳風空間
 1 『松浦屏風』と『佐野渡図』との多様な類似点
 2 光琳美学を構成する色彩と描線

第9章 『松浦屏風』の構成美と革新性
 1 光琳絵画にみられる近代的構成美
 2 光琳芸術の構図上の意匠

第10章 『松浦屏風』と『誰が袖図屏風』との関連
 1 琴棋書画図からの多様な展開
 2 『誰が袖美人図屏風』は「誰が袖図」なのか

第11章 「小西家旧蔵資料」画稿から『誰が袖美人図屏風』の世界へ
 1 『誰が袖美人図屏風』にみる光琳風表現スタイル
 2 光琳の特質を反映する二つの特異な作品

終 章 京の伝統と光琳
 1 妍を競うことと『松浦屏風』
 2 「人体の人工化」と『松浦屏風』



参考文献

あとがき
著者略歴
小田 茂一(オダ シゲカズ)
1949年、石川県生まれ。愛知淑徳大学教授。東京大学文学部(美術史)卒業、広島大学大学院社会科学研究科博士課程前期修了。1976年から2006年までNHK教育・教養系番組のディレクター、プロデューサーなどとして多くの番組制作に携わる。著書に『色彩のメッセージ――三原色と補色の絵画史』『流用アート論――一九一二―二〇一一年』『絵画の「進化論」――写真の登場と絵画の変容』(いずれも青弓社)。テレビ番組に『NHKスペシャル 立花隆のシベリア鎮魂歌 抑留画家・香月泰男』『白を育む日々 人間国宝・三輪休雪の世界』の制作、『日曜美術館 漂泊のフォービスト小泉清』の構成、生中継「BS吟行俳句会」「BS短歌会」シリーズの開発・演出がある。また、個展などを通じて書家としての活動もおこなっている(「小田茂一作品集《書+絵画+写真+》」〔http://oda.art.coocan.jp〕)。

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