近刊検索 デルタ

2016年9月30日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

怪異を歩く

怪異の時空
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内容紹介
土地と移動にまつわる怪異を、私たちはどう受け止めてきたのか――評論家・東雅夫へのインタビューを筆頭に、怪談、『鬼太郎』、妖怪採集、イタコ、名古屋のオカルト、心霊スポット、タクシー幽霊などの怪異を掘り起こし、恐怖と快楽の間を縦横に歩き尽くす。
目次
はじめに 一柳廣孝

第1章 怪異を旅する:東雅夫インタビュー 聞き手:今井秀和/大道晴香

第1部 往く人、来る人

第2章 旅を棲家に、夢は枯野を……――江戸の客死と怪談 今井秀和
 1 異国人の幽霊
 2 旅先で死ぬということ
 3 幽霊ニ足ノ有ルコト
 4 唐に死す、大宰府に死す
 5 江戸の旅人と客死
 6 異郷と故郷と道中と
 7 客死の妖怪「ヒダル神」
 8 道中という〈非・日常〉

第3章 地方を旅する鬼太郎――怪異が生じる場所を求めて 清水 潤
 1 調布で生まれ育った鬼太郎
 2 地方へと旅立つ鬼太郎
 3 紅衛兵に追われた妖怪たち

第4章 「妖怪採集」のすすめ――日常を拡張するまなざしの獲得に向けて 市川寛也
 1 書を携えてまちに出る――あずき洗い橋を求めて
 2 歩く人のまなざし――テキストからの解放
 3 路上の発見者――妖怪の考現学
 4 まちで見つけた妖怪たち――隅田川妖怪絵巻の活動を通して
 5 聞き手から語り手へ――泪橋のことだま返し

第2部 異郷と故郷

第5章 蔵の中の近代――『会津怪談集』と妖怪博士 伊藤龍平
 1 『会津怪談集』について
 2 対比される近世と近代
 3 安部佐市という個性
 4 妖怪博士・井上円了との対峙

第6章 土地の神が〈怪異〉になるとき――泉鏡花「山海評判記」から 富永真樹
 1 「山海評判記」の〈怪異〉と白山信仰
 2 柳田国男の「学問」
 3 土地の神が結ばれるとき

第7章 岡本太郎とイタコ――「神秘」というまなざし 大道晴香
 1 《イタコ》ブームと岡本太郎
 2 「神秘」というまなざし
 3 「神秘の世界」としての東北

第3部 ここではない場所

第8章 尾張名古屋、魔の往く道――都市空間のなかのオカルト街道 小松史生子
 1 名古屋城下の妖怪屋敷
 2 名古屋城脱出ルートとオカルト街道の出現
 3 魔が駆け抜ける道――都市伝説と交通

第9章 よみがえれ、心霊スポット 広坂朋信
 1 人はなぜ心霊スポットに行くのか
 2 江戸時代の心霊スポット探訪記
 3 心霊スポットとはどんな場所なのか
 4 心霊スポットの危機

第10章 幽霊はタクシーに乗る――青山墓地の怪談を中心に 一柳廣孝
 1 幽霊が乗るもの――馬から自動車へ
 2 青山墓地という場所
 3 幽霊はタクシーに乗る

おわりに 今井秀和/大道晴香
著者略歴
一柳 廣孝(イチヤナギ ヒロタカ ichiyanagi hirotaka)
和歌山県生まれ。横浜国立大学教育人間科学部教授。専攻は日本近代文学、日本近代文化史。著書に『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉』(講談社)、『催眠術の日本近代』(青弓社)、『無意識という物語』(名古屋大学出版会)、編著に『オカルトの帝国』『「学校の怪談」はささやく』『心霊写真は語る』、共編著に『ライトノベル研究序説』『ライトノベル・スタディーズ』(いずれも青弓社)など。
今井 秀和(イマイ ヒデカズ imai hidekazu)
東京都生まれ。国際日本文化研究センター機関研究員。専攻は日本近世文学、民俗学、比較文化論。共著に『妖怪・憑依・擬人化の文化史』(笠間書院)、『皿屋敷』(白澤社)、『闇のファンタジー』(青弓社)など。
大道 晴香(オオミチ ハルカ oomichi haruka)
青森県生まれ。國學院大學大学院特別研究員。専門は宗教学。論文に「霊場恐山の近代化」(「文化/批評」第7号)、「大衆文化としての〈イタコ〉」(「宗教研究」第376号)など。
タイトルヨミ
カナ:カイイヲアルク
ローマ字:kaiioaruku

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