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2024年2月28日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

動物×ジェンダー

マルチスピーシーズ物語の森へ
神奈川大学人文学研究叢書
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内容紹介
人間と動物を対立させる価値観を退け、ポストヒューマンやクィアの思想を取り込んで、動物表象に潜むジェンダー力学を浮き彫りにする。動物や人間、精霊やウイルスをめぐる物語に分け入り、マルチスピーシーズとジェンダーの視野で作品の可能性を浮上させる。
目次
序 文 マルチスピーシーズ物語の森のマッピング 村井まや子/熊谷謙介

第1部 記された〈動物〉と〈性〉

第1章 共苦による連帯とその失敗――大江健三郎「泳ぐ男」における性差と動物表象の関係を手がかりに 菊間晴子
 1 大江作品にみられる動物表象
 2 想像力の挫折の物語としての「泳ぐ男」
 3 女性の犠牲者に対するまなざし
 4 動物としての男性
 5 非‐動物としての女性
 6 共苦から生まれる動物との連帯
 7 共苦する想像力、その限界と暴力性
 8 「わからなさ」の先の共同性

第2章 多和田葉子の動物演劇の試み――『夜ヒカル鶴の仮面』から『動物たちのバベル』へ 小松原由理
 1 両テクストにおける動物の役割
 2 言葉遊びから始まる――人間と動物の「重なり」
 3 「穴アキ(ルビ:アナーキー)演劇」として?――動物演劇のアンガージュマン

第3章 皮膚感覚的快楽の果てをめざして 熊谷謙介
――松浦理英子『犬身』論
 1 熱い触れ合い――『犬身』前後
 2 人間―犬―狼の異種間コミュニケーション
 3 スキンシップと性的快楽のあわい

第4章 マルチスピーシーズ・フェアリーテール研究序説 村井まや子
 1 ATUインデックスと人間中心的バイアス
 2 「マルチスピーシーズ・フェアリーテール」の分類法
 3 マルチスピーシーズ・フェアリーテール・ライブラリー

第2部 多様な種の文化表象へ

第5章 銃を持つダイアナ――二十世紀転換期アメリカにおける狩猟とジェンダーをめぐる言説 信岡朝子
 1 狩猟する女性の「発見」
 2 アメリカの祖先としてのハンター
 3 文明的な狩猟の創造
 4 安全装置としての女性ハンター
 5 象を撃つダイアナ――デリア・エイクリーの狩猟記
 6 男性らしい(manly)白人女性の自意識

第6章 オーストラリア児童文学におけるアボリジナル文化――精霊の表象を手がかりに 鈴木宏枝
 1 パトリシア・ライトソンの試み
 2 スー・マクファーソン――共生と抱擁

第7章 モクモク村のQちゃん――「野性」と「男性性」のクィア・リーディング 菅沼勝彦
 1 『モクモク村のけんちゃん』
 2 セジウィックと「クィア・パフォーマティヴィティ」
 3 けんちゃんと魔王の男性性
 4 モクモク村のQちゃん
 5 「クィア・パフォーマティヴィティ」と「フェロックス」の実践

第8章 ワクチンとしての物語――章夢奇のドキュメンタリー作品における女性の語りを手がかりに 秋山珠子
 1 幼女たち
 2 少女たち
 3 老女たち
著者略歴
村井 まや子(ムライ マヤコ murai mayako)
神奈川大学外国語学部教授、おとぎ話文化研究所所長。専攻はおとぎ話文化、比較文学。著書にFrom Dog Bridegroom to Wolf Girl、共編著にRe-Orienting the Fairy Tale(ともにWayne State University Press)、共著にThe Fairy Tale World(Routledge)、A Cultural History of Fairy Tales(Bloomsbury)、『男性性を可視化する』(青弓社)など。
熊谷 謙介(クマガイ ケンスケ kumagai kensuke)
神奈川大学国際日本学部教授。専攻はフランス文学・文化、表象文化論。著書にLa Fête selon Mallarmé(L'Harmattan)、編著に『男性性を可視化する』『破壊のあとの都市空間』、共著に『〈68年〉の性』『〈悪女〉と〈良女〉の身体表象』(いずれも青弓社)、共訳書に『古典BL小説集』(平凡社)など。
タイトルヨミ
カナ:ドウブツジェンダー
ローマ字:doubutsujendaa

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