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2021年9月13日発売

時事通信出版局

一生幸せなHSCの育て方

「気が付き過ぎる」子どもの日常・学校生活の「悩み」と「伸ばし方」を理解する
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内容紹介
◎子どもの日常、特に学校生活は刺激に満ちています
私たち大人の毎日と比べると、子どもの日常生活は実に「刺激的」です。電車や消防車などの大好きな乗り物が通って大喜びしたり、大きな犬に吠えられて泣いたり、初めて通る道にドキドキしたり、いろいろな場面で様々な刺激を受けながら日常生活を送っています。
さらに学校生活が始まると、子どもはそれ以前の生活と桁違いといってもよいほど強い刺激を受けるようになります。いろいろな性格のクラスメイトがいて先生からは「元気よくご挨拶しましょう」「手を挙げて大きな声で発表しましょう」「給食は残さず食べようね」など、次々とルールや指示が示されます。初めて経験する刺激が次から次へと押し寄せてくる生活を送っています。

◎刺激に耐えられない子どもが存在します
世の中には5人に1人という割合でHSC(Highly Sensitive Child)と呼ばれる子どもが存在します。HSCはとても繊細な感性を持ち合わせており、ほかの子どもには何ともない刺激でも、怖がったり、不安になったりします。そのため学校生活が始まると、例えば次のようなことに「衝撃」を受けます。
・先生の言うことを聞かない子どもがいる
・大泣きしたり大笑いしたりする子どもがいる
・ものを取り合う子どもがいる
・「よい」「悪い」をみんなの前で言う
・要領がよくてずるい子が褒められることがある
・大声で怒る先生がいる
HSCはこんな混沌とした状況で、なぜクラスメイトたちが平気で過ごせるのか理解できません。騒ぐクラスメイトを脇目に先生がいつ怒りだすかと毎日緊張しながら過ごしています。そして彼らから丁寧に聞くと、学校に居心地の悪さを感じる自分がおかしいのだと自らを責めて疲弊していることもよくあるのです。

◎変えるべきはHSCではなく「環境」です
実はHSCの子どもたちは「社会性」が高いとされています。誤解がないようにしたいのは「社交性」ではなく「社会性」が高いのです。
学校などの集団生活においては、社交的・活動的で堂々と大きな声で意見を言える子どもが評価されがちです。しかし子どもたちの集団をよく見てみると、HSCの子どもたちが身を削って協調性や共感性を発揮し、貢献していることが必ず分かります。
この子どもたちが適切な環境のもとでそのまま成長を遂げれば、計り知れないほど社会に貢献することになるでしょう。きっと社会全体の幸福度まで上がるはずです。

結論から言えば、HSCの子どもは何かを「変える」必要はまったくありません。むしろ、うまくその資質を伸ばしていければ思慮深いリーダーにもなれるし、わずかな変化も見逃さない優れた医師や研究者にもなれます。
HSCについて存分に理解できるときっと「この子をこのまま育てる」という「覚悟」が芽生えるはずです。そして我が子がもっている力を誇らしく思いその伴走者であることの喜びを感じるようになるでしょう。
本書を通じてHSCとHSCを愛情深く育んでいる保護者の皆さん、教育関係者に心からエールを送りたいと思います。
目次
■はじめに
STEP1 HSCを理解する
1 そもそもHSCってなに?
2 HSCと非HSCでは、同じ「刺激」でも受け取り方は違う!
3 HSCは敏感さを活かして素晴らしい人生を送れる!
STEP2 HSCにとっての学校生活を理解する
1 HSCにとって学校は「未知との遭遇」そのもの!
2 HSCにとって「先生」はどんな存在?
3 HSCにとって「クラスメイト」はどんな存在?
4 HSCにとっての「学校生活・行事」とは?
5 HSCにとっての「学校」という存在をまとめると?
STEP3 HSCを伸ばすための関わり方を知る
1 HSCを伸ばすためのマインドセット(心構え)
2 環境づくり
3 話を聞き方
4 話しかけ方
5 日々のサポート
STEP4 日常生活の悩みを解決する
1 引っ込み思案で心配
2 苦手な子への対応
3 「みんなと一緒」に疲れている
4 人に譲ってばかり
5 HSCの言い分を否定していい?
6 過度に心配する
7 がいつも緊張している
8 暗いニュースにショックを受ける
9 過保護ではないかと悩む
10 HSCの行動にイライラする
11 乱暴な行動が目立つとき
12 子どもが一人で悩みを抱えてしまう
13 体調不良を理由に学校を休もうとする
14 転校させるか悩む
STEP5 学校生活の悩みを解決する
困りごとを学校に「伝える・伝えない」問題
1 学校にHSCであることを伝える・伝えないで悩む
2 怒鳴る先生がいて怖い
3 先生の言葉遣いがきつくて怖い
4 先生が子どものできないことや失敗を責める
5 「悪い例」をみんなの前で公表する先生
6 作業を急かされると上手くできなくなる
7 給食が食べられるか心配
8 手を挙げられないから褒められない
9 先生の「頑張って」という言葉がプレッシャーに
10 子どものしたいことが先生に理解されない
11 先生価値観・判断基準があわない
12 先生がいつも忙しそうで、子どもが声を掛けられない
13 理解あるよい先生に出会えない
■おわりに
著者略歴
杉本景子(スギモトケイコ sugimotokeiko)
1978年生まれ。公認心理師・看護師・保護司。NPO法人千葉こども家庭支援センター理事長。千葉市スクールメディカルサポート・コーディネーター。元厚生労働技官(国立病院機構下総精神医療センター閉鎖病棟配属)。杉本景子公認心理師事務所主宰。精神医療センター時代に重度精神疾患患者の閉鎖病棟や隔離室における治療の看護を通じ、QOL(特に人生における幸福感)について考えるようになる。医療センター退職後、3人の子育てをしつつカウンセラーとして活動。育児書通りではうまくいかない子育てに大きな不安や肩身の狭い思いをしている親が多数いることを実感する。相談の多くは学校生活に関することであり子どもたちが安心して力を発揮できる環境づくりが必要だと痛感し、家庭と学校の架け橋となるべくNPO法人を立ち上げ、不登校児童生徒をサポートするフリースクール「ペガサス」を開設。そんな中、アーロン博士の研究に出会い、HSCとその保護者へのカウンセリングや教育委員会・学校現場にHSCを広めるための啓発活動などを行うようになる。自然体でのカウンセリングは安心感を覚えるとクライエントから定評があり、リピート率は90%を超える。
タイトルヨミ
カナ:イッショウシアワセナエッチエスシーノソダテカタ
ローマ字:isshoushiawasenaecchiesushiinosodatekata

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