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2021年10月27日発売

晶文社

出版社名ヨミ:ショウブンシャ

見捨てられる<いのち>を考える

京都ALS嘱託殺人と人工呼吸器トリアージから
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内容紹介
生きるべきひと/死んでいいひと、もう選別は始まっている……
安楽死と尊厳死、そして優生思想をめぐって緊迫していく現況に警鐘を鳴らす

2020年7月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者に薬物を投与したとして、
ふたりの医師が嘱託殺人の容疑で逮捕された。
同じ年、コロナ禍で医療が逼迫するなか、
人工呼吸器をどの患者に優先して使うべきかの議論が紛糾。
医療がひとの生命を縮めうるという事実に、私たちは直面せざるを得なくなった。

研究者として当事者として支援者として、
死生学や生命倫理に長らく携わってきた著者たちが緊急セミナーで結集。
安楽死・尊厳死、そして優生思想をめぐり、先走っていく世論に警鐘を鳴らす。

【目次より】

まえがき――安藤泰至

第1 部 京都ALS 嘱託殺人と人工呼吸器トリアージ

◆「安楽死」「尊厳死」の危うさ――安藤泰至
◆ALS 患者の「死ぬ権利」?――川口有美子
◆医療が死を早めてよいのか?――島薗進

第2 部 「安楽死」「尊厳死」言説といのちの学び

◆殺される/殺すのはだれか?――安藤泰至
◆<間>の生を聴く/<間>の生を語る――大谷いづみ
◆いのちの選別をめぐって何が起きていたのか?――島薗進
◆ディスカッション

第3 部 「死」へと追い詰められる当事者たち

◆生命倫理問題における「当事者」の再考――いのちを守るとはどういうことか――安藤泰至
◆家族に「殺させる」社会を生きる――「大きな絵」のなかで「小さな物語」に耳を澄ます―児玉真美
◆医療資源について語るとき考えなければならないこと――島薗進
◆ディスカッション

あとがき――島薗進
目次
まえがき――安藤泰至

第1 部 京都ALS 嘱託殺人と人工呼吸器トリアージ

◆「安楽死」「尊厳死」の危うさ――安藤泰至
◆ALS 患者の「死ぬ権利」?――川口有美子
◆医療が死を早めてよいのか?――島薗進

第2 部 「安楽死」「尊厳死」言説といのちの学び

◆殺される/殺すのはだれか?――安藤泰至
◆<間>の生を聴く/<間>の生を語る――大谷いづみ
◆いのちの選別をめぐって何が起きていたのか?――島薗進
◆ディスカッション

第3 部 「死」へと追い詰められる当事者たち

◆生命倫理問題における「当事者」の再考――いのちを守るとはどういうことか――安藤泰至
◆家族に「殺させる」社会を生きる――「大きな絵」のなかで「小さな物語」に耳を澄ます―児玉真美
◆医療資源について語るとき考えなければならないこと――島薗進
◆ディスカッション

あとがき――島薗進
著者略歴
安藤泰至(アンドウヤスノリ andouyasunori)
鳥取大学医学部准教授(生命倫理)、日本学術会議連携会員。 著書に『安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと』(岩波書店)、 『「いのちの思想」を掘り起こす』(編著・岩波書店)など。
島薗進(シマゾノススム shimazonosusumu)
上智大学グリーフケア研究所所長、東京大学名誉教授(宗教学・死生学)。 著書に『いのちを“つくって”もいいですか』(NHK出版)、 『悪夢の医療史』(共編著・勁草書房)など。
川口有美子(カワグチユミコ kawaguchiyumiko)
NPO法人ALS/MND サポートセンターさくら会副理事長。 著書に『逝かない身体』(医学書院、第41 回大宅壮一ノンフィクション賞)、 『末期を超えて』(青土社)など。
大谷いづみ(オオタニイヅミ ootaniizumi)
立命館大学産業社会学部教授(生命倫理学・生命倫理教育)、同大学生存学研究所副所長。 『はじめて出会う生命倫理』(編著・有斐閣)、 『ケアという思想(ケア その思想と実践 1)』(共著・岩波書店)など。
児玉真美(コダママミ kodamamami)
フリーライター、一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。 著書に『殺す親 殺させられる親』(生活書院)、 『私たちはふつうに老いることができない』(大月書店)など。
タイトルヨミ
カナ:ミステラレルイノチヲカンガエル
ローマ字:misuterareruinochiokangaeru

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