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2021年2月28日発売

信山社出版

人権の歴史と理論

「普遍性」の史的起源と課題
辻村みよ子著作集
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内容紹介
◆辻村みよ子著作集 ― 憲法・比較憲法・ジェンダー法学など広範な著作をテーマ別に編集◆
憲法学の基層から、根源的な権利を追求し続けた、憲法研究者としての50年にわたる軌跡の集大成。憲法・比較憲法・ジェンダー法学など広範な著作をテーマ別に編集。

●第2巻は、人権宣言の実証研究から、ミクロからマクロまで、現代的人権の「難問」に挑む。個人の尊重、生存権、生命権、平和的生存権、安全等への飽くなき追究。
目次
『人権の歴史と理論―「普遍性」の史的起源と課題(辻村みよ子著作集第2巻)』
 辻村みよ子(東北大学名誉教授) 著

【目  次】

第1章 フランス人権宣言の「普遍性」―近代人権の史的起源を求めて
1 1789年人権宣言の制定と意義〔1992年〕
〔辻村みよ子『人権の普遍性と歴史性』創文社,1992年,第二章第一節「1789年人権宣言の制定と意義」69-96頁〕
 Ⅰ 1789年宣言の歴史的意義
 Ⅱ 1789年宣言の起源―「人権宣言論争」の現在
 Ⅲ 1789年宣言の制定過程
 Ⅳ 諸草案の特徴―「人権」の構造を中心に
〔補 遺〕

2 人権宣言の構造と人権の「普遍性」〔1992年〕
〔辻村みよ子『人権の普遍性と歴史性―フランス人権宣言と現代憲法』1992年,創文社,
 第二章第二節「人権宣言の構造と人権の『普遍性』」96-123頁〕
 Ⅰ 1789年宣言の構造
 Ⅱ 「人の権利」の内容と限界
 Ⅲ 「市民の権利」の内容と限界
 Ⅳ 1789年宣言の「普遍性」と限界
〔補 遺〕

3 人権宣言に対する批判論の展開〔1992年〕
〔辻村みよ子『人権の普遍性と歴史性―フランス人権宣言と現代憲法』創文社,1992年,
 第二章第四節「人権宣言に対する批判論の展開」154-169頁〕
 Ⅰ 批判論の諸潮流
 Ⅱ イギリス功利主義からの批判―バークとベンサム
 Ⅲ フランスの伝統主義からの批判―ドゥ・メストルの摂理主義とコンスタンの自由主義
 Ⅳ 史的唯物論からの批判―初期マルクス
〔補 遺〕

4 フランスの憲法伝統と人権宣言―二つの「自由」論と二つの「デモクラシー」論の交錯〔1992年〕
〔辻村みよ子「フランスの憲法伝統と人権宣言」『人権の普遍性と歴史性―フランス人権宣言と現代憲法』
 創文社,1992年,第三章第一節171-190頁〕
 Ⅰ 二つの「自由」論と「デモクラシー」論
 Ⅱ フランスの憲法伝統と1789年宣言―第一の留意点
 Ⅲ ルソー・モデルとロック・モデル―第二の留意点
 Ⅳ ジャコバン型国家像の源流―第三の留意点
〔補 遺〕

5 人権論をめぐる憲法伝統の展開―自由主義法制の確立と二つの「自由」の対抗〔1992年〕
〔辻村みよ子『人権の普遍性と歴史性―フランス人権宣言と現代憲法』創文社,1992年,第三章第二節 190-212頁〕
 Ⅰ 人権保障の歴史的展開
 Ⅱ 人権論の「憲法学化」と活性化
 Ⅲ 人権論と政治展開―新聞法をめぐる政治展開
 Ⅳ 人権保障をめぐる今日的課題―200周年以後の新しい展開
〔補 遺〕

第2章 人権と女性の権利
6 フランス人権宣言と女性の権利宣言〔1992年〕
〔辻村みよ子『人権の普遍性と歴史性―フランス人権宣言と現代憲法』創文社,1992年,第二章第三節123-154頁〕
 Ⅰ フランス革命と女性の権利
 Ⅱ 女性の権利要求と「女性の権利宣言」
 Ⅲ 「人権宣言」と「女性の権利宣言(女権宣言)」―比較の観点から
 Ⅳ 女性の権利要求運動と「女性の権利宣言」の限界
〔補 遺〕

7 フランス人権宣言とオランプ・ドゥ・グージュ〔2016年〕
〔辻村みよ子「『人権の普遍性と歴史性―フランス人権宣言と現代憲法』創文社(1992年)をめぐって」
 東海ジェダー研究所『ジェンダー研究』18号(2016年2月)〕
 Ⅰ はじめに―フランス革命200周年のパリでの「再会」
 Ⅱ 「近代人権論」への疑問
 Ⅲ オランプ・ドゥ・グージュと女性の権利
 Ⅳ 日本との関係―結びにかえて
〔補 遺〕

8 「近代的人権」の成立と女性の権利の排除〔2008年〕
〔辻村みよ子「「近代的人権」の成立と女性の権利の排除」『女性と人権』日本評論社,1997年,第一章31-78頁,
 同『ジェンダーと人権―歴史と理論から学ぶ(『女性と人権』改訂版)』2008年,第一章33-76頁〕
 Ⅰ 「近代的人権」とは何か―「89年」をめぐるエピソード
 Ⅱ 近代以前の女性の地位
 Ⅲ フランス革命期の「近代的人権」と女性の権利
 Ⅳ イギリス・アメリカでの「人権」の成立と女性の権利
〔補 遺〕

第3章 人権宣言と日本の憲法
9 人権宣言と日本の憲法〔1992年〕
〔辻村みよ子『人権の普遍性と歴史性―フランス人権宣言と現代憲法』創文社,1992年,第四章第一節229-262頁〕
 Ⅰ 自由民権運動と人権宣言
 Ⅱ ジブスケ口譯『佛蘭西憲法』と1789年宣言
 Ⅲ 中江兆民と1793年宣言 
 Ⅳ 自由民権運動とフランス人権宣言
〔補 遺〕

10 日本国憲法とフランス人権宣言〔1992年〕
〔辻村みよ子『人権の普遍性と歴史性』創文社,1992年,第四章第二・三節「日本国憲法と人権宣言」262-278頁〕
 Ⅰ 日本国憲法の基本原理と人権宣言
 Ⅱ フランス人権宣言から日本国憲法へ
 Ⅲ 人権宣言の意義と憲法学の課題
 Ⅳ 人権宣言をめぐる理論的検討課題
〔補 遺〕

11 日本における女性の権利の展開〔2008年〕
〔辻村みよ子『ジェンダーと人権―歴史と理論から学ぶ』日本評論社,2008年,第三章「日本における人権と女性の権利の展開」143~168頁
(初版,『女性と人権―歴史と理論から学ぶ』1997年,133-160頁)〕
 Ⅰ 明治時代以前の女性の地位
 Ⅱ 明治初期の人権思想と女性の権利
 Ⅲ 「婦選運動」と女性の権利否認論
 Ⅳ 日本国憲法の制定と女性の権利獲得
〔補 遺〕

第4章 現代の人権論と人権主体
12 近代人権論批判と憲法学〔2002年〕
〔辻村みよ子「序論 近代人権論批判と憲法学」全国憲法研究会『憲法問題』13号(特集:憲法状況の変容と憲法学),
 三省堂,2002年,7~20頁〕
 Ⅰ はじめに―序論的考察
 Ⅱ 近代人権論批判の潮流と近代人権原理の「ゆらぎ」
 Ⅲ 日本の人権状況と憲法学
 Ⅳ 現代人権論の課題と展望―若干の考察
〔補 遺〕

13 人権の観念〔1994年〕
〔樋口陽一編『講座 憲法学 第三巻 権利の保障⑴』日本評論社,1994年,12-41頁〕
 Ⅰ 人権と人権論をめぐる問題状況
 Ⅱ 人権の観念と人権批判論・正当化論の展開
 Ⅲ 人権主体と内容・類型の歴史的展開
 Ⅳ おわりに―「人権総論」のなかの解釈論的課題
〔補 遺〕

14 人権と憲法上の権利〔2008年〕
〔辻村みよ子「人権と憲法上の権利」大石眞=石川健治編『憲法の争点』ジュリスト増刊,新法律学の争点シリーズ3,有斐閣,2008年
 Ⅳ 国民の権利及び義務(1)人権総論26,64~65頁〕
 Ⅰ はじめに―人権の観念と用法をめぐる諸論点
 Ⅱ 人権の観念と用法
 Ⅲ 「人権(=基本的人権)」と「憲法上の権利」の内容
 Ⅳ 人権総論の諸課題との関係
〔補 遺〕

15 人権論の50年〔1996年〕
〔辻村みよ子「人権論の50年(1)」樋口陽一=森英樹=高見勝利=辻村みよ子編『憲法理論の50年』日本評論社(1996年)19-38頁〕
 Ⅰ はじめに―戦後人権論総括への視点
 Ⅱ 改憲論の動向と人権規範
 Ⅲ 人権のための裁判闘争と「新しい人権」の創成
 Ⅳ 学界内の研究動向
 Ⅴ 人権基礎理論をめぐる問題
 Ⅵ 今後の人権論の課題―むすびにかえて
〔補 遺〕

16 「女性の人権」の法的構造―差別撤廃から個人の尊重へ〔1995年〕
〔辻村みよ子「『女性の人権』の法的構造―差別撤廃から個人の尊重へ―」成城法学48号 矢崎光圀古稀祝賀記念号(1995年3月)375-199頁〕
 Ⅰ はじめに―「女性の人権」をめぐる問題状況と憲法学的課題
 Ⅱ 「人権」としての女性の権利―その意義と内容
 Ⅲ 女性の権利の構造と体系
 Ⅳ おわりに
〔補 遺〕

17 「女性の人権」と平和の理論―「人権と平和」の理論化への一視角〔1998年〕
〔辻村みよ子「『女性の人権』と平和の理論―『人権と平和』の理論化への一視角」深瀬忠一ほか編『恒久世界平和のために―日本国憲法からの提言』
 勁草書房,1998年,895頁-922頁〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 人権と平和の理論的接合―現状と課題
 Ⅲ 「女性の人権」の展開と平和―グージュから北京女性会議まで
 Ⅳ 平和・女性・人権をめぐる論点と課題
〔補 遺〕
〔要 旨〕

18 人権主体と性差―リプロダクティヴ・ライツを中心に〔2012年〕
〔辻村みよ子「人権主体と性差―リプロダクティヴ・ライツを中心に」『講座 ジェンダーと法 第4巻』日本加除出版,2012年,
 第Ⅰ部「人権論と平等論―課題と展望」3-16頁〕
 Ⅰ はじめに―ジェンダーをめぐる人権体系論再検討の課題
 Ⅱ 人権と性差
 Ⅲ リプロダクティヴ・ライツの構造
 Ⅳ 代理懐胎をめぐる課題と権利の制約原理
 Ⅴ おわりに:人権主体と性差をめぐる理論的課題と展望
〔補 遺〕

第5章 難問としての現代の人権
19 自己決定権と「生まれない権利」―ぺリュシュ事件〔2013年〕
〔辻村みよ子「「生まれない権利」は認められるか―ぺリュシュ事件」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,第一講,2-16頁〕
 Ⅰ 事件の概要―「ペリュシュ事件」
 Ⅱ 法制化の展開―各国の状況等
 Ⅲ 議論の焦点―子の「権利」をめぐる理論的課題
 Ⅳ 日本への示唆
〔補 遺〕

20 生殖補助医療と代理母問題―三つのM事件〔2013年〕
〔辻村みよ子「代理母問題をめぐって―三つのM事件」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,第二講,17-37頁〕
 Ⅰ 事件の概要―3つのM事件
 Ⅱ 各国の法制度―代理出産の禁止をめぐる国家の規制
 Ⅲ 日本の議論と論点
 Ⅳ 今後の課題―権利構造論の課題
〔補 遺〕

21 信教の自由とスカーフ問題〔2013年〕
〔辻村みよ子「ムスリム女性のスカーフ,ブルカ規制問題をどうみるか」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,第三講,38-53頁〕
 Ⅰ 事例―スカーフ禁止とブルカ禁止法
 Ⅱ フランスとヨーロッパ諸国の立法動向
 Ⅲ 争点:スカーフ禁止の論理をめぐる3つの図式
 Ⅳ スカーフ論争の多様性
 Ⅴ ブルカ禁止法の展開
〔補 遺〕

22 職業選択の自由と女性兵士問題〔2013年〕
〔辻村みよ子「女性兵士は男女平等への道か」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』岩波書店,2013年,第七講,108-122頁〕
 Ⅰ 事実の概要
 Ⅱ 女性兵士の解禁―諸国の動向
 Ⅲ 理論的課題
 Ⅳ 日本の課題―「人権アプローチ」の有効性
〔補 遺〕

23 表現の自由とポルノ規制〔2013年〕
〔辻村みよ子「ポルノ問題で揺れる日本社会」『人権をめぐる15講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,第九講,140-159頁〕
 Ⅰ 事例―マッキノンの定義とポルノグラフィー論争
 Ⅱ 各国のポルノ規制
 Ⅲ 児童ポルノの規制問題
 Ⅳ 表現の自由と青少年保護・児童ポルノ
〔補 遺〕

24 少年犯罪と報道規制〔2013年〕
〔辻村みよ子「少年犯罪に対する報道規制は認められるか」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,第十講,160-174頁〕
 Ⅰ 事例―長良川リンチ殺人事件
 Ⅱ 青少年保護と表現の自由
 Ⅲ 少年法61条と報道の自由,「知る権利」
 Ⅳ 報道・取材の自由と「知る権利」
 Ⅴ 「知る権利」の現代的課題
〔補 遺〕

25 生活弱者の生存権―親族間の扶養義務〔2013年〕
〔辻村みよ子「生活弱者の生存権はいま―親族間の扶養義務」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,十二講,191-202頁〕
 Ⅰ 事例―学資保険積立ての可否
 Ⅱ 生存権の法的性格
 Ⅲ 判例の展開
 Ⅳ 親族間の扶養義務問題
 V 今後の課題
〔補 遺〕

26 原発問題と平和的生存権・生命権・環境権〔2013年〕
〔辻村みよ子「原発問題から平和的生存権へ―福島第一原発事故損害賠償訴訟」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,十三講,204-223頁〕
 Ⅰ 事例―福島第一原子力発電所事故をめぐる裁判
 Ⅱ 原子力発電所をめぐる訴訟(原発訴訟)の展開
 Ⅲ 憲法25条・13条と生存権・環境権・生命権
 Ⅳ 生存・安全とジェンダー
 Ⅴ 今後の課題―災害復興とジェンダーに関する検討課題
〔補 遺〕

27 安全保障と平和的生存権―「人権としての平和」論の展望〔2013年〕
〔辻村みよ子「安全保障と平和的生存権について考える―イラク派兵違憲訴訟」『人権をめぐる十五講―現代の難問に挑む』
 岩波書店,2013年,十四講,224-236頁〕
 Ⅰ 事例―イラク派兵違憲訴訟2008〈平成20〉年4月17日名古屋高裁判決
 Ⅱ 平和的生存権の意義と構造
 Ⅲ 平和や安全に関する世界の憲法―7つの類型
 Ⅳ 今後の課題
〔補 遺〕

〔資料篇〕
(1) 1789年8月26日 人および市民の権利宣言(フランス人権宣言)
(2) 主要人権宣言草案
(3) オランプ・ドゥ・グージュ「女性および女性市民の権利宣言」
(4) 女性の所信宣言(アメリカ,1848年)対訳
(5) ジブスケ口訳 「佛蘭西憲法」
(6) 中江兆民訳 フランス1793年宣言〔漢文〕
(7) 千葉卓三郎「日本帝国憲法」
(8) 著作集第2巻(人権の歴史と理論)に関連する著作一覧
著者略歴
辻村 みよ子(ツジムラ ミヨコ tsujimura miyoko)
東北大学名誉教授
タイトルヨミ
カナ:ジンケンノレキシトリロン
ローマ字:jinkennorekishitoriron

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