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定価:4,950円(4,500円+税)
判型:A5変形
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内容紹介
資本主義が引き連れてきた強制労働、搾取、差別、貧困、格差、支配、収奪、侵略、殺戮、戦争の桎梏から解放される人類のシステムはないか?資本主義に内在して根本的な矛盾を生んでいる価値の「先取り」経済(=バブル経済)の克服方法を60年来研究・思考してきた著者のポスト資本主義論としてまとめたもの。新型コロナ感染症などの現象を素材として「共存主義」の見取り図を描く力作。
目次
『共存主義論―ポスト資本主義の見取り図』
廣田尚久(弁護士) 著
【目 次】
はじめに
第一章 転換期を迎えた世界
第一節 個と全体のジレンマ
1 認識の契機
2 宗教、戦争、疫病
3 中世ヨーロッパの黒死病と封建制度の崩壊
4 大航海時代の到来とルネッサンス
5 ペスト禍後と新型コロナウイルス禍後との異同
第二節 パラダイムシフト
1 新型コロナウイルス禍後の関心事
2 パラダイムシフトが起こるか
3 「資本主義」では器が小さ過ぎる
4 パラダイムシフトの引き金
第二章 資本主義の矛盾=「先取り経済」
第一節 「先取り」仮説
1 資本主義の矛盾についての考察
2 「先取り」仮説とは?
3 「先取り」仮説の方法論
第二節 「先取り」に関する経済学者の言説
1 マルクスの言説
2 ケインズの言説
第三節 「バブル」と「先取り」
1 「バブル」と「先取り」との概念の相違
2 「価値の先取り」の意味と主体
第四節 危険水域と法的枠組み
1 「先取り」の危険水域
2 「先取り」が使用する法的枠組み
第五節 「先取り」を考察する方法
1 歴史的事実の選択理由
2 帰納法と演繹法
3 論述する方法
第三章 収奪の歴史
第一節 収奪の歴史を考察するにあたって
1 史観について
2 少数支配の鉄則
第二節 遠征と植民地支配
1 十字軍の遠征
2 スペイン帝国の南米征服
3 奴隷貿易と植民地
第三節 産業革命と資本主義の確立
1 産業革命
2 資本主義の確立
第四節 近代以前の「先取り経済」の歴史
1 チューリップ狂騒劇
2 ジョン・ローとフランス革命
第五節 近代以後の「先取り経済」の歴史
1 ワイマール体制下のドイツのハイパー・インフレーション
2 大恐慌―― 一九二九年
3 昭和恐慌から二・二六事件へ
第六節 地価暴騰とサブプライム・ローン
1 地価暴騰と価値の「先取り」
2 サブプライム・ローンによる「先取り」
第七節 収奪との訣別
1 収奪と格差の実相
2 収奪の歴史との訣別
第四章 終焉しつつある資本主義
第一節 なぜ資本主義の終焉が認識されないのか
1 資本主義の終焉の特殊性
2 次の時代の名称がないこと
第二節 資本主義の定義と終焉の指標
1 資本主義の定義
2 資本主義の終焉の指標
第三節 資本主義の基礎の崩壊
1 私的所有の崩壊現象
2 契約と法的主体性に入っている亀裂
第四節 漂流する資本主義
1 資本主義を終焉させまいとする試み
2 漂流の果てに
第五節 社会主義、混合経済
1 社会主義
2 混合経済
第六節 経済学の第三の道
1 第三の道
2 新自由主義経済学批判
3 ケインジアンと新自由主義から次のステップへ
第七節 ポスト資本主義について
1 資本主義の終焉の認識
2 ポスト資本主義についての論考
(1) 広井良典―― 定常化時代
(2) 榊原英資・水野和夫―― よりゆっくり、より近く、より寛容に
(3) ユヴァル・ノア・ハラリ―― テクノロジーとサピエンスの未来
(4) マイケル・ハート―― 共有のもの
(5) ポール・メイソン―― プロジェクト・ゼロ
(6) 斎藤幸平―― 脱成長コミュニズム
3 登山口と頂上
第五章 共存主義のパースペクティブ
第一節 共存主義の前提と定義
1 共存主義を考察する必要性
2 共存主義の前提
3 共生主義について
4 共存主義の定義
5 パラダイム転換をはかるためのキー概念
6 個と全体という問題意識
第二節 共存主義の基礎
1 共存主義の基礎を考察するにあたって
2 個人の主体性
3 共存的所有
4 公正な合意
第三節 価値の源泉
1 労働価値説
2 存在価値説
第四節 ベーシック・インカム
1 ベーシック・インカムとは何か
2 ベーシック・インカム導入の現在的意義
3 ベーシック・インカムのメリットとデメリット
4 ベーシック・インカムに対する抵抗感の排除
5 ベーシック・インカムと労働との関係
6 ベーシック・インカムの本質
7 ベーシック・インカムの社会性
8 ベーシック・インカムを阻む財源の壁
9 ベーシック・インカムと現代貨幣理論(MMT)
第五節 共存主義における通貨
1 通貨の本質
(1) 商品貨幣論
(2) 信用貨幣論
2 通貨の機能
3 金融機関による通貨の創造
4 通貨の洪水と重圧
5 共存主義における通貨の在り方
6 通貨の信認
第六節 ストックと株式会社
1 貴重なストック
2 ストックから見えてくる共存主義の課題
3 株式会社の構造
4 株式会社による「先取り」
5 利潤率の低下とゼロ配当
6 上場会社の株主構成
7 株式会社から法人格を有する結社へ
第七節 集団の構成と意思決定
1 入会集団の意思決定
2 共同体と地方分権
3 国 家
4 世界規模の課題
5 戦争か平和か
第八節 政治システム
1 法律の制定
2 政党の役割
3 行政の在り方
4 治安・国防・外交
5 独裁制か民主制か
第九節 紛争解決システム
1 紛争解決の二つの源流
2 和解の論理構造
3 和解の技術
4 付帯条件つき最終提案調停・仲裁
あとがき
参考文献
索 引
廣田尚久(弁護士) 著
【目 次】
はじめに
第一章 転換期を迎えた世界
第一節 個と全体のジレンマ
1 認識の契機
2 宗教、戦争、疫病
3 中世ヨーロッパの黒死病と封建制度の崩壊
4 大航海時代の到来とルネッサンス
5 ペスト禍後と新型コロナウイルス禍後との異同
第二節 パラダイムシフト
1 新型コロナウイルス禍後の関心事
2 パラダイムシフトが起こるか
3 「資本主義」では器が小さ過ぎる
4 パラダイムシフトの引き金
第二章 資本主義の矛盾=「先取り経済」
第一節 「先取り」仮説
1 資本主義の矛盾についての考察
2 「先取り」仮説とは?
3 「先取り」仮説の方法論
第二節 「先取り」に関する経済学者の言説
1 マルクスの言説
2 ケインズの言説
第三節 「バブル」と「先取り」
1 「バブル」と「先取り」との概念の相違
2 「価値の先取り」の意味と主体
第四節 危険水域と法的枠組み
1 「先取り」の危険水域
2 「先取り」が使用する法的枠組み
第五節 「先取り」を考察する方法
1 歴史的事実の選択理由
2 帰納法と演繹法
3 論述する方法
第三章 収奪の歴史
第一節 収奪の歴史を考察するにあたって
1 史観について
2 少数支配の鉄則
第二節 遠征と植民地支配
1 十字軍の遠征
2 スペイン帝国の南米征服
3 奴隷貿易と植民地
第三節 産業革命と資本主義の確立
1 産業革命
2 資本主義の確立
第四節 近代以前の「先取り経済」の歴史
1 チューリップ狂騒劇
2 ジョン・ローとフランス革命
第五節 近代以後の「先取り経済」の歴史
1 ワイマール体制下のドイツのハイパー・インフレーション
2 大恐慌―― 一九二九年
3 昭和恐慌から二・二六事件へ
第六節 地価暴騰とサブプライム・ローン
1 地価暴騰と価値の「先取り」
2 サブプライム・ローンによる「先取り」
第七節 収奪との訣別
1 収奪と格差の実相
2 収奪の歴史との訣別
第四章 終焉しつつある資本主義
第一節 なぜ資本主義の終焉が認識されないのか
1 資本主義の終焉の特殊性
2 次の時代の名称がないこと
第二節 資本主義の定義と終焉の指標
1 資本主義の定義
2 資本主義の終焉の指標
第三節 資本主義の基礎の崩壊
1 私的所有の崩壊現象
2 契約と法的主体性に入っている亀裂
第四節 漂流する資本主義
1 資本主義を終焉させまいとする試み
2 漂流の果てに
第五節 社会主義、混合経済
1 社会主義
2 混合経済
第六節 経済学の第三の道
1 第三の道
2 新自由主義経済学批判
3 ケインジアンと新自由主義から次のステップへ
第七節 ポスト資本主義について
1 資本主義の終焉の認識
2 ポスト資本主義についての論考
(1) 広井良典―― 定常化時代
(2) 榊原英資・水野和夫―― よりゆっくり、より近く、より寛容に
(3) ユヴァル・ノア・ハラリ―― テクノロジーとサピエンスの未来
(4) マイケル・ハート―― 共有のもの
(5) ポール・メイソン―― プロジェクト・ゼロ
(6) 斎藤幸平―― 脱成長コミュニズム
3 登山口と頂上
第五章 共存主義のパースペクティブ
第一節 共存主義の前提と定義
1 共存主義を考察する必要性
2 共存主義の前提
3 共生主義について
4 共存主義の定義
5 パラダイム転換をはかるためのキー概念
6 個と全体という問題意識
第二節 共存主義の基礎
1 共存主義の基礎を考察するにあたって
2 個人の主体性
3 共存的所有
4 公正な合意
第三節 価値の源泉
1 労働価値説
2 存在価値説
第四節 ベーシック・インカム
1 ベーシック・インカムとは何か
2 ベーシック・インカム導入の現在的意義
3 ベーシック・インカムのメリットとデメリット
4 ベーシック・インカムに対する抵抗感の排除
5 ベーシック・インカムと労働との関係
6 ベーシック・インカムの本質
7 ベーシック・インカムの社会性
8 ベーシック・インカムを阻む財源の壁
9 ベーシック・インカムと現代貨幣理論(MMT)
第五節 共存主義における通貨
1 通貨の本質
(1) 商品貨幣論
(2) 信用貨幣論
2 通貨の機能
3 金融機関による通貨の創造
4 通貨の洪水と重圧
5 共存主義における通貨の在り方
6 通貨の信認
第六節 ストックと株式会社
1 貴重なストック
2 ストックから見えてくる共存主義の課題
3 株式会社の構造
4 株式会社による「先取り」
5 利潤率の低下とゼロ配当
6 上場会社の株主構成
7 株式会社から法人格を有する結社へ
第七節 集団の構成と意思決定
1 入会集団の意思決定
2 共同体と地方分権
3 国 家
4 世界規模の課題
5 戦争か平和か
第八節 政治システム
1 法律の制定
2 政党の役割
3 行政の在り方
4 治安・国防・外交
5 独裁制か民主制か
第九節 紛争解決システム
1 紛争解決の二つの源流
2 和解の論理構造
3 和解の技術
4 付帯条件つき最終提案調停・仲裁
あとがき
参考文献
索 引
著者略歴
廣田 尚久(ヒロタ タカヒサ hirota takahisa)
タイトルヨミ
カナ:キョウゾンシュギロン
ローマ字:kyouzonshugiron
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