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2022年6月6日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

くじ引きしませんか?

デモクラシーからサバイバルまで
法と哲学新書
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内容紹介
◆〈運の平等主義〉と〈結果の不平等〉を多角的視点から考える「法と哲学新書」第2作。◆
人生に対して運が作用することをどう評価するか。現代のデモクラシーの淵源は、古代ギリシアの公職者くじである。また、生存のくじ、臓器くじ、じゃんけん等による決定方法、いわゆる「くじ」について、〈運の平等主義〉と〈結果の不平等〉を多角的な視点から考究する。意外に「ましな決定方法?」くじ引きへの誘い。「知の糧」への企て(法と哲学新書)第2弾。
目次
  『くじ引きしませんか?―デモクラシーからサバイバルまで(法と哲学新書)』

  瀧川裕英(東京大学大学院法学政治学研究科教授) 編著

【目  次】

はしがき

1 くじ引きは(どこまで)公正なのか――古代と現代における空想的事例をめぐって〔古田徹也〕
はじめに
I 古代ギリシアにおける「くじ」
 1 世界分領神話とくじ引き
 2 「神意」としてのくじ
 3 プラトンの〈エルの神話〉におけるくじ引きの役割
 4 プラトンの国制構想におけるくじ引きの役割
 5 くじ引きの背景 ①――誰がなぜ、いつくじ引きを行うと決めるのか
 6 くじ引きの背景 ②――くじ引きによって何が、誰の間で割り当てられるのか
 7 くじ引きの背景 ③――「いかさま」の可能性をどう考慮すべきか
Ⅱ 現代における「臓器くじ(サバイバル・ロッタリー)」
 1 「臓器くじ」とは何か
 2 「臓器くじ」におけるくじ引きという方法それ自体をめぐる諸問題
 3 現代においてくじ引きに対して向けるべき姿勢

2 選挙制・任命制・抽選制〔岡﨑晴輝〕
Ⅰ 抽選制議会
 1 抽選制議会論の争点
 2 選挙制議院+抽選制議院の擁護
Ⅱ 抽選制市民院の構想
 1 選挙制参議院から抽選制市民院へ
 2 抽選制市民院の効用
 3 憲法改正の問題
 〈中間考察〉
Ⅲ 抽選官僚制
 1 抽選制の自由主義的可能性
 2 混合抽選制の擁護
Ⅳ 抽選官僚制の構想
 1 最高裁判所への適用
 2 内閣法制局への適用
 3 その他の公職への適用
 結 語

3 くじ引き投票制の可能性〔瀧川裕英〕
Ⅰ 選挙と抽選
 1 くじと民主制
 2 くじ引き投票制
 3 くじ引き投票制の利点と欠点
Ⅱ 人数問題
 1 総 和
 2 追 加
 3 総和と追加
 4 均等確率説
 5 公平確率説(個人くじ)
 6 くじ引き投票制と公平確率説
Ⅲ 事前くじと事後くじ
 1 抽選が先か、投票が先か
 2 事前くじと事後くじの相違
 3 事後くじの優位?
Ⅳ 事前くじの可能性
 1 ミニ・パブリックスと事前くじ
 2 裁判員制度と事前くじ
 3 事前くじの優位性
 4 事前くじの欠陥
 5 事前くじの擁護
 6 くじに対する信頼

4 投票かじゃんけんか?〔坂井豊貴〕
 はじめに
 1 ギバード・サタスウェイトの不可能性定理
 2 くじの導入による不可能性の回避
 3 票数に比例する確率で決定
 4 おわりに
 
5 くじによる財の配分――リスクの観点から〔飯田 高〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ リスク選好
 1 リスク選好とは
 2 損失の回避
 3 リスク選好に影響する諸要素
Ⅲ くじによる決定はどれくらい支持されるか――社会調査データの分析
 1 調査の概要と集計結果
 2 くじに対する態度の分析
Ⅳ 考察とまとめ
 1 くじは「平等」か
 2 くじによる決定の望ましさ
Ⅴ おわりに
著者略歴
瀧川 裕英(タキガワ ヒロヒデ takigawa hirohide)
東京大学大学院法学政治学研究科教授
岡﨑 晴輝(オカザキ セイキ okazaki seiki)
古田 徹也(フルタ テツヤ furuta tetsuya)
坂井 豊貴(サカイ トヨタカ sakai toyotaka)
飯田 高(イイダ タカシ iida takashi)
タイトルヨミ
カナ:クジビキシマセンカ
ローマ字:kujibikishimasenka

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