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定価:1,210円(1,100円+税)
判型:新書
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内容紹介
《支那事変》 ある日本青年の戦争体験
GHQによって廃棄、隠蔽された幻の“名作”
日本人兵士が最前線を赤裸々に綴った真実の記録
戦後の日本人の記憶からは消されてしまった、勇敢に闘う父祖たちの姿、美しき日本人の心とはー
昭和13年刊行の“直木賞候補”となった戦争ドキュメント!
昭和12年、中国・上海近郊の戦線で、一等兵たちの壮絶な戦いが始まる。
過酷な戦いの日々、つかの間の休息、そして、突然に訪れる戦友の死。
──涙なくしては語れない、前線兵士たちの真実の姿がここにある。
僕は「戦友」という言葉が嫌いだった。
しかし戦線に立ってこの「戦友」という言葉の深さを知った。
生命を一つに結び合わせて、友情以上の友情が僕たちには流れている。
たった一個、まったく一個のキャラメルを分け合ってしゃぶる他人と他人、
一本の煙草を十人で喫う心、おのれの骨をたのむ心情は、決して軍歌の文句の絵空ごとではない。
僕は戦場の教訓をありがたいと思っている。
(本文より)
GHQに没収・隠蔽され本とは
戦後、日本を占領したGHQ(連合国軍総司令部)は昭和21年、
戦前・戦中に出版された7,700点を超える刊行物を「宣伝用刊行物」に指定。
これらを、個人宅と図書館を除くあらゆる場所から秘密裏に没収し、
紙パルプに再利用するためとして、事実上の廃棄処分にした。
GHQによって廃棄、隠蔽された幻の“名作”
日本人兵士が最前線を赤裸々に綴った真実の記録
戦後の日本人の記憶からは消されてしまった、勇敢に闘う父祖たちの姿、美しき日本人の心とはー
昭和13年刊行の“直木賞候補”となった戦争ドキュメント!
昭和12年、中国・上海近郊の戦線で、一等兵たちの壮絶な戦いが始まる。
過酷な戦いの日々、つかの間の休息、そして、突然に訪れる戦友の死。
──涙なくしては語れない、前線兵士たちの真実の姿がここにある。
僕は「戦友」という言葉が嫌いだった。
しかし戦線に立ってこの「戦友」という言葉の深さを知った。
生命を一つに結び合わせて、友情以上の友情が僕たちには流れている。
たった一個、まったく一個のキャラメルを分け合ってしゃぶる他人と他人、
一本の煙草を十人で喫う心、おのれの骨をたのむ心情は、決して軍歌の文句の絵空ごとではない。
僕は戦場の教訓をありがたいと思っている。
(本文より)
GHQに没収・隠蔽され本とは
戦後、日本を占領したGHQ(連合国軍総司令部)は昭和21年、
戦前・戦中に出版された7,700点を超える刊行物を「宣伝用刊行物」に指定。
これらを、個人宅と図書館を除くあらゆる場所から秘密裏に没収し、
紙パルプに再利用するためとして、事実上の廃棄処分にした。
著者略歴
松村 益二(マツムラ エキジ matsumura ekiji)
松村益二
大正2(1913)年、徳島市に生まれる。文化学院文学部卒業後、
徳島日日新報社を経て、昭和11(1936)年、毎日新聞社に入社。
昭和12(1937)年、支那事変に応召され、昭和13(1938)年、応召解除。
同年10月には、『一等兵戦死』が春秋社から刊行され、同書は昭和13年上期の直木賞候補となる。
昭和19(1944)年、従軍記者としてビルマ戦線へ派遣、昭和21(1946)年に復員。
その後は、徳島新聞社編集局長、徳島日本ポルトガル協会理事、四国放送代表取締役社長などを歴任。
昭和59(1984)年、腎不全のため逝去。享年70。
他著に、『薄暮攻撃』(春秋社・1939年)、『モラエスつれづれ : 松村益二随筆選』(モラエス会・2013年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:フキュウバンフッコクバン イットウヘイセンシ
ローマ字:fukyuubanfukkokuban ittouheisenshi
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