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2019年2月20日発売

京都大学学術出版会

出版社名ヨミ:キョウトダイガクガクジュツシュッパンカイ

今からはじめる哲学入門

学術選書
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内容紹介
なんだか難しそうな哲学。中身は分からなくても、漠然と難しそうにみえる哲学。しかし、哲学することはなにも特別な行為ではない。哲学が扱うのはどれも実は身近な問題ばかりである。ニュースなどで見かける問題、人と話すときに話題にするようなこと、実はそこに哲学が隠れている。本書は、これを手がかりにさらに読者なりに考えを深めるための道具箱のようなものである。カントいわく、哲学は学べない。読者はこれをヒントに自分で考える。そこに哲学が存在する。
目次
はじめに(戸田剛文)

第一部 身近なテーマから

第1章……いま芸術に何が期待されているのか(阿部将伸)
はじめに
1 視線の向けかえ―古代
2 視線の落ち着き先の変容1―古代末から中世へ
3 視線の落ち着き先の変容2―近代
4 コミュニティ感覚
おわりに
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第2章……犬と暮らす(戸田剛文)
はじめに
1 動物への道徳的配慮
2 具体的な問題
3 動物を食べることは正当化できるのか
4 幸福な社会
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第3章……宗教原理主義が生じた背景とはどのようなものか(谷川嘉浩)
はじめに
1 原理主義とはどのようなものか
2 近代化と、キリスト教原理主義
3 手のなかに収まらないものへ
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第4章……幸福の背後を語れるか(青山拓央)
はじめに
1 幸福をめぐる三説
2 「私」の反事実的可能性
3 私的倫理と自由意志
4 『論考』と言語
5 『論考』と倫理
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第二部 哲学の伝統

第5章……原因の探求(豊川祥隆)
はじめに―「なぜ」という問いかけ
1 言葉の根―「アイティア」について
2 近代科学という営みと「目的」の瓦解
3 ドミノ倒し
4 現代の「原因」観―概念の多元主義にむけて
5 おわりに―人間の進歩と面白さ
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第6章……言葉と世界(佐野泰之)
はじめに―言葉のない世界
1 言語論的転回
2 論理実証主義への批判
3 解釈学的転回
おわりに―私たちは言語の囚人なのか?
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第7章……知識と懐疑(松枝啓至)
はじめに
1 古代懐疑主義
2 デカルトの「方法的懐疑」
3 「懐疑」について「懐疑」する―ウィトゲンシュタインの思索を手掛かりに
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第8章……存在を問う(中川萌子)
はじめに
1 「存在とは何か」という問いの動機と必要性―ニーチェとハイデガーの時代診断
2 存在とは何か? 「存在とは何か?」と問うことはどのような営みか?
3 「存在とは何か」という問いの形式と歴史
4 「存在とは何か」と問うことの自由と責任―ハイデガーとヨナスの責任論
おわりに
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あとがき
索引(人名・事項)
著者略歴
戸田 剛文(トダ タケフミ toda takefumi)
京都大学大学院人間・環境学研究科准教授 主な著訳書に『バークリ―観念論・科学・常識』(法政大学出版局、2007年)、『世界について』(岩波ジュニア新書、2011年)、『哲学するのになぜ哲学史を学ぶのか』(編著、京都大学学術出版会、2012年)。翻訳として、ジョージ・バークリ『ハイラスとフィロナスの三つの対話』(岩波文庫、2008年)、トーマス・ピンク『哲学がわかる 自由意志』(豊川祥隆、西内亮平と共訳、岩波書店、2017年)がある。
タイトルヨミ
カナ:イマカラハジメルテツガクニュウモン
ローマ字:imakarahajimerutetsugakunyuumon

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