近刊検索 デルタ

2020年10月9日発売

名古屋大学出版会

出版社名ヨミ:ナゴヤダイガクシュッパンカイ

租税回避と法 GAARの限界と解釈統制

GAARの限界と解釈統制
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内容紹介
スターバックスやアップル、グーグルなど、名だたるグローバル企業がおこない、世界的に問題化した租税回避行為をいかに抑止すべきか。各国で導入が進むGAARの効果と限界を実証的に浮き彫りにし、岐路に立つわが国がとるべき道を、GAARにかわる第三のアプローチとともに提示する。
目次
序 章 租税回避の現在
1 はじめに
2 租税回避とは何か
3 世界におけるGAARの状況
4 本書の取り組む課題

第I部 アメリカ法の対応――経済的実質主義の制定法化

はじめに

第1章 アメリカにおける判例法理の発展
1 租税回避の概念
2 経済的実質主義の形成
3 形成後の展開
4 小括

第2章 制定法化までの経緯と議論
1 判例法理の課題
2 立法の沿革
3 2010年ヘルスケアおよび教育調整法
4 小括

おわりに

第II部 カナダ法の対応――一般的租税回避否認規定(GAAR)

はじめに

第3章 カナダにおける伝統的な租税回避への対処
1 租税回避の概念
2 連邦議会による租税回避への対応
3 裁判所による租税回避への対応
4 小括

第4章 GAARの導入へ
1 導入の背景
2 GAARの立法過程
3 制定されたGAAR
4 小括

第5章 GAARの運用実態
1 GAARの適用件数
2 主な適用事例
3 判決の傾向
4 GAARの評価
5 小括

おわりに

第III部 日本法の対応――GAARを導入すべきか

はじめに

第6章 日本における租税回避対策の展開
1 租税回避への伝統的な対処
2 実質主義にもとづく租税回避対策の試み
3 司法的なアプローチの模索
4 近年の裁判例
5 GAAR導入論の再燃
6 小括

第7章 日本法への示唆
1 新たなアプローチの検討
2 GAAR導入の是非
3 法解釈的手法の立法化の是非
4 わが国への提案――解釈統制アプローチ
5 小括

おわりに

終 章 GAAR導入論を超えて

参考文献
あとがき
索引
著者略歴
本部 勝大(ホンブ カツヒロ honbu katsuhiro)
1990年、愛知県に生まれる。2018年、名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、立命館大学経済学部准教授(博士、法学)。
タイトルヨミ
カナ:ソゼイカイヒトホウ
ローマ字:sozeikaihitohou

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