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2019年4月10日発売

芙蓉書房出版

出版社名ヨミ:フヨウショボウシュッパン

東北人初の陸軍大将 大島久直

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内容紹介
戊辰戦争・西南戦争・日清戦争・日露戦争。明治四大戦争すべてに従軍し、東北人初の陸軍大将となった旧秋田藩士大島久直の評伝。

東北人でありながら長州閥の山県有朋・桂太郎・児玉源太郎に重用された大島久直とはどんな人物だったのか。
自伝や回想記などを遺していない大島の足跡を『第九師団凱旋紀念帖』をはじめ数百点の文献から浮き彫りにした労作。
目次
序章★江戸への旅立ち
慶応4年(明治元年)、秋田県北部にまで来ていた桂太郎率いる奥州鎮撫軍長州部隊に秋田藩勤王派の密使として派遣されたことから大島の人生が動いていく。
第一章★戊辰戦争―秋田藩の戦士の一人として
戊辰戦争で勝利を得た薩長土肥を主体とする新政府軍が、幕末時の政治の様相を一気に単純化・効率化させた。大島は秋田藩の戦士として満19歳で参戦し、新政府軍勝利のための一役を担っている。
第二章★西南戦争―実戦部隊の指揮官として
草創期の陸軍に身を投じ、次男坊という日蔭者の身分から脱却した大島は、東京鎮台第一連隊第一大隊長(少佐)として出征し、部下約600名を率いて7か月にわたって九州各地を転戦した。西郷隆盛軍本隊を追って九州山地の中央地帯を縦断し、最終的決戦の城山戦では突入部隊の指揮官として敵陣地への銃剣突撃を敢行した。
第三章★日清戦争(前篇)―海城へ
陸軍大学校の第二代校長を務めた大島は第六旅団長(少将)として出征し、朝鮮半島から中朝国境を越えて南満洲地域にまで攻め入り、戦勝につながる働きを果たした。西南戦争以後、海城の無血占領に至るまでの軌跡を追う。
第四章★日清戦争(後篇)―遼河平原へ
明治28年12月中旬以後の激戦の連続の中で、大島部隊を含む日本軍が清国の最精鋭的軍団との戦いを制し、戦勝に至るまでの軌跡を追う。
第五章★日露戦争(前篇)―旅順戦篇
実戦部隊の指揮官(第九師団長・中将)として極限的状況に置かれた大島の旅順戦を描く。岩石や鉄とコンクリートの掩蓋、鉄条網、防壁を相手に戦っていたようなものといわれる戦いの実相。
第六章★日露戦争(後篇)―奉天戦篇
数においてはるかに勝る露軍を相手に“人間力勝負”を挑み、はるか北方のハルビンにまで敗走させた奉天戦の軌跡を追う。
終章★晩 節
大島久直の晩年は長かった。満65歳で後備役編入、70歳で退役。郷里秋田との縁も遠くなり東京都下豊多摩郡落合村に隠棲、80歳で死去。「一代の勇将逝く」と新聞各紙が報じた。
著者略歴
渡部 由輝(ワタナベ ヨシキ watanabe yoshiki)
1941年、秋田県生まれ。東京大学工学部卒。元予備校の数学教師。数学関係の著書多数。数学教師の傍ら戦史を研究。著書に『宰相桂太郎』(光人社NF文庫)、『数学者が見た二本松戦争』(並木書房)がある。
タイトルヨミ
カナ:トウホクジンハツノリクグンタイショウ オオシマヒサナオ
ローマ字:touhokujinhatsunorikuguntaishou ooshimahisanao

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