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2019年5月24日発売

芙蓉書房出版

出版社名ヨミ:フヨウショボウシュッパン

米海軍戦略家の系譜

世界一の海軍はどのようにして生まれたのか
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内容紹介
第一次大戦から第二次大戦終結までの歴代の海軍長官、海軍次官、作戦部長の思想と行動から、米国海軍が世界一となった要因を明らかにする。

◎戦略・戦術研究に主眼を置いたユニークな海軍大学校
◎海のフロンティア(海外進出)を推進したセオドア・ルーズベルト
◎米国海軍に絶大な影響を与えたマハン
◎7つの海を支配する海軍に育て上げたフランクリン・ルーズベルト
◎2人のルーズベルトはマハンの信奉者だった
◎マハンは実は黄禍論者だった
◎海軍に多くの新機軸を導入したダニエルズ長官
◎海軍史上最大の演習を行ったクーンツ作戦部長
◎統合陸海軍会議の議長を務めたヒューズ作戦部長
◎ワシントン軍縮条約に賛成したプラット作戦部長
◎新聞人から海軍長官になったノックス
◎太平洋は「防衛」、大西洋は「攻撃」の戦略を提唱したスターク作戦部長
◎キング作戦部長の対日戦戦略
◎海軍長官から初代国防長官になったフォレスタル
目次
第1章❖米海軍省の歴史
第2章❖戦略研究機関としての米海軍大学校の創設と理論家マハン大佐
  1 海軍大学校創設に情熱を燃やしたルース提督
世界に例のない研究機関をつくりたい
海軍内の根強い反対を抑えて海軍大学校が開校
  2 マハン大佐を海軍史・海軍戦略教官として招く 
孤立していたマハンの庇護者となったルース
マハンがルースの後任の二代目校長に
  3 他国の海軍大学校とは異なった特色
  4 マハンの思想はどのように形成されたのか
父に「軍人向きでない」と言われたマハン少年
明治維新直前の日本を見たマハン
  5 マハンの思想は世界にどんな影響を与えたか
『海上権力史論』とはどのような本か
トレーシー海軍長官は国外進出の外洋海軍を重視
マハンの信奉者となった二人のルーズベルト
マハンを歓待したドイツ皇帝
大きな影響を受けた日本海軍
ソ連への影響
  6 マハンは黄禍論者だった

第3章❖世界第二位の海軍力に育てたセオドア・ルーズベルト
  1 ルーズベルト家の家系
  2 念願の海軍次官になるまで
  3 マッキンリー大統領暗殺により史上最年少の大統領に
  4 海軍力の大増強を図る
  5 アジアで台頭する日本への警戒感
  6 日露講和斡旋に乗り出す
  7 ポーツマス条約調印にこぎつける
  8 大艦巨砲主義の時代とマハンの死
  9 海兵隊の改革とパナマ運河建設
  10 白色艦隊による日本への示威航海
  11 ルーズベルトでも実現出来なかった海軍参謀本部問題
  12 アフリカ・欧州旅行から終焉まで

第4章❖海軍作戦部創設とダニエルズ海軍長官
  1 新聞人から海軍長官に
  2 「軍人はシビリアンの指導に従うべきである」
  3 海軍長官の反対にもかかわらず海軍作戦部が創設

第5章❖第一次大戦とフランクリン・ルーズベルト海軍次官
  1 フランクリン・ルーズベルトの生涯
  2 ニューヨーク州議員から海軍次官に
  3 海軍に君臨していたルーズベルト一族
  4 海軍次官としての仕事ぶり
  5 第一次大戦勃発とルーズベルト次官の活躍
  6 海軍行政を知りつくした自信と人脈の形成

第6章❖第一次大戦後の軍縮時代―対日戦への序曲と4人の作戦部長―
  1 対日戦を念頭に大演習を敢行した第二代海軍作戦部長クーンツ
第一次大戦後の海軍縮小の課題
ワシントン海軍軍縮会議をめぐる三大海軍国のかけひき
航空局と合衆国艦隊の創設
合衆国艦隊長官として大演習を行う
  2 日本人移民問題と第三代海軍作戦部長エーベル
先鋭化する日米間の対立
日本人移民排斥問題が日米対立に深刻な影響を
「航空兵力は決戦兵器ではない」
海軍予備士官隊(NROTC)創設とジュネーブ海軍軍縮会議
  3 ロンドン軍縮会議と四代目作戦部長ヒューズ
ショーフィールド少将の状況分析
対日戦計画(オレンジ計画)の最新版をつくる
巡洋艦建造問題
戦艦、航空兵力対策
海軍航空の父モフェット航空局長
ロンドン海軍軍縮会議
  4 五代目海軍作戦部長プラット
海軍軍縮会議と大恐慌
失敗に終わった第1回ジュネーブ海軍軍縮会議
アダムズ海軍長官とロンドン海軍軍縮条約
日本海軍とロンドン軍縮会議
第2回ジュネーブ軍縮会議(1932年)

第7章❖フランクリン・ルーズベルト大統領と第二次大戦
  1 第1次大戦終了、雌伏の時代
  2 ニューヨーク州知事から大統領に
  3 挙国一致内閣を名目に共和党のノックスを海軍長官に起用
  4 対日禁輸と在米日本資産凍結
  5 第二次大戦への参戦を
  6 人種偏見意識の持ち主
  7 スターク作戦部長による対日戦計画
  8 統合参謀長会議の創設
  9 米英軍首脳による連合参謀長会議創設

第8章❖第二次大戦 キング元帥と対日戦略
  1 スタークを更迭しキングが作戦部長に就任
  2 合衆国艦隊長官と海軍作戦部長を兼務
  3 合衆国艦隊司令部
  4 キングの対日戦初期戦略
  5 日本海軍の対米戦初期戦略
  6 キングの対日戦中期戦略
  7 中部太平洋進攻かフィリピン進攻か
  8 ルーズベルト、マッカーサー、ニミッツによるハワイ会談

第9章❖フォレスタル 海軍長官から初代国防長官へ
  1 フランクリン・ルーズベルトと同郷
  2 ウォールストリートの社債を販売
  3 陸海軍統合問題に海軍案を策定
  4 三軍統合へのトルーマン大統領の執念
  5 初代国防長官に就任
  6 国防長官辞任、そして自殺
著者略歴
谷光 太郎(タニミツ タロウ tanimitsu tarou)
1941年香川県生まれ。1963年東北大学法学部卒業。同年三菱電機入社。1994年山口大学経済学部教授。2004年大阪成蹊大学現代経営情報学部教授。2011年退職、現在に至る。 著書に、『米海軍から見た太平洋戦争情報戦』(芙蓉書房出版)、『ルーズベルト一族と日本』(中央公論新社)、『米軍提督と太平洋戦争』(学習研究社)、『情報敗戦』(ピアソン・エデュケーション)、『敗北の理由』(ダイヤモンド社)、『海軍戦略家マハン』(中央公論新社)、『海軍戦略家キングと太平洋戦争』(中公文庫)、『統合軍参謀マニュアル』(翻訳、白桃書房)、『黒澤明が描こうとした山本五十六』(芙蓉書房出版)などがある。
タイトルヨミ
カナ:ベイカイグンセンリャクカノケイフ
ローマ字:beikaigunsenryakukanokeifu

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