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2020年6月25日発売

芙蓉書房出版

出版社名ヨミ:フヨウショボウシュッパン

青い眼が見た幕末・明治

12人の日本見聞記を読む
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内容紹介
幕府が崩壊し維新政府が誕生し、そして日露戦争に湧く時代に、日本にのめり込んだ欧米人たちは何を見たのか。
ゴンチャローフ、ハリス、ヒュースケン、オールコック、サトウ、ベルツ、イザベラ・バードなど、幕末・明治期、重要なプレイヤーとして振る舞った青い眼の12人が残した日本見聞記を読み解く。
目次
はじめに 我が家に残る明治/徳冨蘆花夫人・愛子さん
■第1部 幕末・明治を外から見る
1 ロシア文豪が見た幕末日本――閉ざされた玉手箱
  ❖ゴンチャローフ『ゴンチャローフ日本渡航記』
勝海舟は語る/ずるがしこい政策で交際を迫る/日本側のO・MO・TE・NA・SHI大作戦始まる/英仏に隠れてロシア人が半年間滞在、船を造って脱出/日本初の洋式帆船建造/正式な日ロ交渉の始まり
2「ペリーがかんぬきを外し、ハリスが門を開けた」
  ❖ハリス『日本滞在記』
イギリスはアジア全部を盗む暴君/幕府と庶民では態度が違う/ハリスついに星条旗をひるがえし江戸へ/英文の聖書を初めて読み上げる/殿中で大君に謁見/幕府上層部はミカドを軽視している
3 ヒュースケン暗殺――恐怖の夜が続く
  ❖ヒュースケン『ヒュースケン日本日記』
「飲む・打つ・買う」(?)のヒュースケンの評判/恰幅のいい通人すぎるヒュースケン/「西洋の人々が彼らの重大な悪徳をもちこもうとしている…」/冷淡なハリスの態度
4 美しい日本――危険な役人たち
  ❖オールコック『大君の都―幕末日本滞在記』
英国公使の幕末大活躍物語/アンドラはヨーロッパの日本/美しい日本、しかし役人たちは?/テロリストに狙われる日々/外国人では初めて霊峰富士へ/遊女から天皇まで―日本の女性の地位/「売春婦」から総理夫人へ/文明と野蛮/上海・香港の急成長
5 サトウ詣での有力者たち
  ❖サトウ『一外交官の見た明治維新』
敗戦前、25年間封印されていた禁書/乙女たちとテロリストが待つ江戸へ/命知らずの外交官&研究者/首切り処刑の詳細観察/武器商人─アヘンから軍艦まで扱う総合商社/ジャーディン・マセソン社の果たした役割/長崎を見下ろす豪邸/戦争は先に攻撃した方が勝ち/サトウの英国策論/巨漢医師ウィリアム・ウィリスの活躍/最前線で活躍するウィリス/賠償金の金貨を山積みにして薩摩へ向かう/薩摩に英国医学をもたらす
6 蚕を求めてやってきたイタリア使節団
  ❖アルミニヨン『イタリア使節の幕末見聞記』
  サヴォイア家勲功騎士団
7 小国デンマークを襲う危機
  ❖スェンソン『江戸幕末滞在記』
  デンマルク国の話―内村鑑三/フランス海軍軍人として横浜へ
8 灯台の父――地震・オヤジも恐れずどんどん進め
  ❖ブラントン『お雇い外人の見た近代日本』
  何でも真似し、欲しがる日本人/過大な科学技術幻想
9 ロシア・ナロードニキの見た明治「革命」
  ❖メーチニコフ『回想の明治維新』
ヨーロッパから来た不良外人たち/明治革命―民衆からの視座/土着的革命としての明治維新/下からの革命と上からの改革
10 大義ばうち忘れとる今の政府ば倒す
  ❖マウンジー『薩摩反乱記』
「堕落した」武士たち/不平士族の反乱/ロマンティックな戦争?/西郷の人品、名望/唯今戦争始め候/薩軍も官軍もアンビリーバボー/官軍は、鹿児島に入り、また帰ってしまった!?/「天は我々を見放した」/最大の激戦地・田原坂/「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」/日本が西南戦争で失ったもの/本来政府の性は善ならずして注意す可きは只その悪さ加減の如何による(福沢諭吉)/西南戦争にいあわせた外国人/西郷―進歩と反動の二重のシンボル/叛逆者は徹底的に殲滅せよ
11 近代日本医学の父
  ❖トク・ベルツ編『ベルツの日記』
革命の不穏な空気が広がってきた/明治の重要人物たちとの付き合い/日露戦争、銃後の日本は/民衆と一体化した軍隊/高まる反ドイツ感情
12 トラブルを恐れぬレディ・トラベラー
  ❖イザベラ・バード『日本奥地紀行』
英国婦人の一人旅はじまる/壁に耳あり、障子に目あり、悪魔的な騒音あり/ザ・グレート・ゲーム(英露の中央アジア争奪戦)の陰で/キリスト像に似たアイヌ人
■第2部 幕末・明治 サイド・ストーリー
「悪の枢軸」英仏の毒牙が日本に届かなかった訳/自覚的にうそをつく組織としての官僚制度/幕末暗殺あるある、恐怖の逆ロシアンルーレット/テロに脅える犬たち/イギリス残酷物語―エンゲルスが見た労働者階級の状態/ラスト・サムライの覚悟/西洋強国による東方侵略の危機-明治のベストセラー『佳人の奇遇』/ヨーロッパ植民地主義の圧力/鎖国の遅れを取り戻す「翻訳」/謀反論/日清・日露に参戦した軍医/カナダへ向かうメリーポピンズ達/鎖国が遅らせた「幻のベンガル湾海戦」
著者略歴
緒方 修(オガタ オサム ogata osamu)
現在、東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター長、NPOアジアクラブ理事長ほか。 1946年生。中央大学卒、文化放送記者・プロデューサーを経て1999年より沖縄大学教授。早稲田大学オープン教育センター講師など。著書は、『青い眼の琉球往来』『シルクロードの未知国―トルクメニスタン最新事情』(以上、芙蓉書房出版)、『客家見聞録』『燦々オキナワ』(以上、現代書館)、『沖縄野菜健康法』(実業の日本社)、『歩きはじめた沖縄』(花伝社)など。
タイトルヨミ
カナ:アオイメガミタバクマツメイジ
ローマ字:aoimegamitabakumatsumeiji

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