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2020年9月10日発売

芙蓉書房出版

出版社名ヨミ:フヨウショボウシュッパン

戦略の格言【普及版】

戦略家のための40の議論
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内容紹介
E.ルトワック、M.クレフェルトとともに“現代の三大戦略思想家”といわれたコリン・グレイ(2020年2月27日没)が、戦争の本質、戦争と平和の関係、戦略の実行、軍事力と戦闘、世界政治の本質、歴史と未来などを40の格言で解説する。

Fighting Talk: Forty Maxims on War, Peace, and Strategyの完全日本語訳

※本書は2009年刊の同名書のソフトカバー普及版です
目次
イントロダクション――大きな問題を正しく理解するために
■パート1 戦争と平和
格言1 最も重要なのは戦争の「コンテクスト」である
格言2 戦争は平和につながり、平和が戦争になることもある
格言3 戦争をするよりも平和を形作るほうが難しい
格言4 戦争は効く! しかし意図しなかった結果や不測の事態は常に発生する
格言5 平和と秩序は自律的なものではなく、誰かによって維持・管理されなければならない
格言6 政治体だけではなく、社会や文化も戦争と平和の形を決定する
格言7 理性は戦争の上に君臨しているが、激情と偶然はそれを支配しようと脅かす
格言8 戦争には戦闘行為よりも多くのことが含まれている
格言9 政策はたしかに王様であるが、その王様は戦争の本質や性格については無知であることが多い
格言10 戦争は常にギャンブルである
■パート2 戦 略
格言11 戦略に関する知識は致命的に重要だ。戦略研究の炎は灯し続けられなければならない
格言12 戦略は、政策や戦術よりも難しい
格言13 まずい戦略は致命的だが、同じことは政策や戦術にも言える
格言14 もしトゥキディデス、孫子、そしてクラウゼヴィッツが語っていなければ、それはおそらく語る価値のないものだ
格言15 今日の「流行の戦略コンセプト」は明日になると陳腐化するのだが、それもいつかは再発見、再利用されて「新しい真理」として啓示される
格言16 敵も決定権を持っている
格言17 「時間」は、戦略の中でも最も容赦のない要素だ
格言18 「摩擦」は避けられないものだが、必ずしも致命的なものではない
格言19 全ての戦略は「地政戦略」だ――地理は根本的な基礎である
格言20 戦略のすべてが軍事に関することではない
格言21 不可能なものは不可能だ。まだ解決法が見つかっていないのは「問題」そのものではなく、その状況を作っている「条件」のほうだ
■パート3 軍事力と戦闘行為
格言22 人間が最も重要である
格言23 軍事力は政治における最後の手段だ
格言24 軍隊の優秀さは、戦争における活躍によってのみ証明される
格言25 軍事面での優秀さも戦略の成功を保証できるわけではない
格言26 戦闘での勝利は戦略的・政治的な成功に必ずしもつながるわけではないが、戦略・政治面での敗北は確実に失敗につながる
格言27 戦争で大切なのは火力だけではないし、敵は単なる標的のまとまりではない
格言28 ロジスティクスは戦略的チャンスの裁決者である
■パート4 安全保障とそれに対する脅威
格言29 苦しい時はまたやってくる
格言30 外には常に暴虐者や悪者、ならず者、そして愚か者がいるが、内にも害を及ぼしてくる奴らがいる
格言31 超大型の脅威は必ず現れる
格言32 慎重さというのは、国家運営と戦略における最高の美徳である
格言33 戦略史では善意が罰せられる
格言34 防衛費は確実なものであるが、そこから得られる安全保障上の利益は不確実で議論の余地が残るものだ
格言35 軍備はコントロールできるかもしれないが、「軍備管理」ではコントロールできない
■パート5 歴史と未来
格言36 本当に重要なものは変化しない。近代史は「近代的」にあらず
格言37 歴史は何かを「証明」するために乱用されることもあるが、それでも未来を見通すために我々に残された唯一のものだ
格言38 未来は予見できるものではない。今日にとっての「明日」ほど素早く過ぎ去るものはない
格言39 サプライズは避けられないが、それが及ぼす影響は防げる
格言40 悲劇は起こる
あとがき――戦いのための教訓
訳者あとがき(奥山真司)
著者略歴
コリン・グレイ(コリン グレイ korin gurei)
(Colin S. Gray) 1943-2020 専門は安全保障、戦略研究、地政学、戦略文化など多岐におよぶ。1943年英国生まれ。1970年にオックスフォード大学で博士号(Ph. D.)を取得。英国やカナダの大学で教鞭をとった後、ニューヨークのハドソン研究所で研究員を務め、英米の二重国籍を取得。自らもワシントンにシンクタンクを設立し、レーガン政権では戦略アドバイザーを5年間務めた。1990年代半ばに英国ハル大学教授となり、2000年からレディング大学教授。2020年2月27日没。著書は20冊を超えるが、邦訳されているものは本書のほか『戦略の未来』(奥山真司訳、勁草書房)、『現代の戦略』(奥山真司訳、中央公論新社)、『核時代の地政学』(小島康男訳、紀尾井書房)などがある。
奥山 真司(オクヤマ マサシ okuyama masashi)
1972年生まれ。地政学・戦略学者。戦略学Ph.D. 国際地政学研究所上席研究員、戦略研究学会常任理事、日本クラウゼヴィッツ学会理事。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、英国レディング大学大学院で戦略学の第一人者コリン・グレイ博士に師事。 著書に『地政学』(五月書房)、最近の訳書に『目に見えぬ侵略』(C・ハミルトン著、飛鳥新社)、『ルトワックの日本改造論』(E・ルトワック著、飛鳥新社)、『大国政治の悲劇』(J・ミアシャイマー著、五月書房)、『現代の軍事戦略入門』(E・スローン著、芙蓉書房出版)、『戦略の未来』(C・グレイ著、勁草書房)、『ルトワックの“クーデター入門”』(E・ルトワック著、芙蓉書房出版)、『真説孫子』(D・ユアン著、中央公論新社)などがある。
タイトルヨミ
カナ:センリャクノカクゲン
ローマ字:senryakunokakugen

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