( )
定価:2,750円(2,500円+税)
判型:A5
電子書籍をチェック
書店在庫をチェック
内容紹介
アジアを学ぶとき日本人として必ず整理しておかなければないテーマ——―。
日本人はいつごろから、どのようなかたちで、東南アジアに進出していったのか?
アジア太平洋戦争の時代、日本軍は東南アジアで何をしたのか?
日本が戦争遂行の大義として掲げた「大東亜共栄圏」とは何だったのか?
その大義は果たされたのか? 東南アジアの人たちはどのように受け止めたのか?
その記憶は、東南アジアでは、どのように受け継がれているのか?
日本では?
大量の文献と先行研究の分析を基に、包括的かつ客観的にまとめた「アジアの基礎知識」。
日本人はいつごろから、どのようなかたちで、東南アジアに進出していったのか?
アジア太平洋戦争の時代、日本軍は東南アジアで何をしたのか?
日本が戦争遂行の大義として掲げた「大東亜共栄圏」とは何だったのか?
その大義は果たされたのか? 東南アジアの人たちはどのように受け止めたのか?
その記憶は、東南アジアでは、どのように受け継がれているのか?
日本では?
大量の文献と先行研究の分析を基に、包括的かつ客観的にまとめた「アジアの基礎知識」。
目次
第1部 戦前期日本は東南アジアとどう関わったのか
1二〇世紀転換期の日本と東南アジア
国際関係の中のアジア
日本・東南アジア相互認識の形成
初期日本人社会の相貌
1「からゆきさん」再論
2東南アジア関心の高まり
3在留富邦人の二重構造
「中継地域」と東南アジア
1小笠原諸島領有と南洋群島
2台湾=「図南の飛石」
東南アジアから見た日本
1日本人社会へのまなざし
2日露戦争のインパクト
2一九三〇年代の日本の「南進」と国際環境
第一次世界大戦後の国際秩序と日本
東南アジアへの経済進出
1貿易摩擦と対日警戒感
2漁業問題の発生・展開・帰結
東南アジアの華僑ナショナリズムと日中関係
「一九三六年危機」論をめぐって
1国際連盟脱退から「無条約時代」へ
2「非常時日本」と太平洋世界
3「躍進台湾」と南進論
「国策ノ基準」と「南進」政策
1海軍と「国策ノ基準」
2新南群島の台湾編入
3豪亜地中海・ポルトガル領ティモール問題
アジア主義者の東南アジア関心
1大亜細亜協会と南方問題
2『大亜細亜主義』に見る在日東南アジア民族主義者の発言
東南アジアのナショナリズムと日本
1日本の東南アジア観の引照枠
2一九三〇年代東南アジア民族主義者の日本観
⑴インドネシア民族主義者と日本
■Ⅿ・ハッタの訪日記録
■スバルジョの滞日一年
■スカルノの「太平洋戦争」予見論
⑵フィリピン――M・ケソン大統領訪日と日比米関係
⑶ビルマ――ウー・ソオ著『日本案内』
第2部 東南アジアにとって「大東亜共栄圏」とは何であったのか
3東亜新秩序論から開戦へ
日中関係と台湾
政策決定過程における「南進」問題
1陸軍の南方関心
2日蘭会商と仏印進駐
東南アジア占領構想の基本方針
1「重圧」受忍論
2海軍省調査課作成の「大東亜共栄圏論」
「大東亜戦争」開戦と戦争目的
4東南アジアと「大東亜戦争」
基本的諸問題の鳥瞰
1帰属問題
2資源問題
3インフレ問題
4抗日抵抗運動の諸類型
統治形態別に見た各地域の状況
1同盟国タイ
⑴強いられた同盟関係
⑵バーンポーン事件と泰緬鉄道
⑶ピブーン首相と大東亜会議
⑷戦局悪化とプリーディー派政権の登場
2二重支配地域――仏印三国とポルトガル領ティモール
⑴ベトナム
■日本軍の南部仏印進駐
■ベトナム復国同盟会とクオン・デ候
■開戦後の仏印
■仏印処理とベトナム民族主義運動
⑵ラオス
■日仏二重氏支配期のラオス
■仏印武力処理後の地方都市
■プーミー・ヴォンヴィチット回想録
⑶カンボジア
■日仏二重支配期と「傘のデモ」
■仏印武力処理とカンボジア
⑷ポルトガル領ティモール
■日本のポルトガル領ティモール関心
■横浜=ディリ航空路開設と総領事館設置
■日本軍支配とティモール人
3軍政施行地域
⑴ビルマ
■東条首相議会演説と対ビルマ方針
■バ・モオ首相と対日協力
■抗日蜂起へ
⑵フィリピン
■開戦前後のケソン大統領メッセージ
■日本軍のフィリピン認識と「独立問題」
■「独立」後の日比関係と大東亜会議
■激化する抗日ゲリラ活動
⑶マラヤ・シンガポール
■「帝国領土」への編入対象
■マレー人社会の指導層
■華僑ナショナリズムと日本
■抗日運動
⑷インドネシア
■政治・軍事面
■社会・経済面
■文化面
■「独立問題」をめぐって
第3部 「大東亜共栄圏」をめぐる嚙み合わない歴史認識
5東南アジア諸国の対日歴史認識の比較
東南アジアの日本占領期認識の比較
1歴史教科書の比校
2二人の「建国の父」の日本軍政観
⑴インドネシア・スカルノ大統領の独立記念日演説から
⑵シンガポール・リー・クアンユー首相回顧録から
3世論に見る東南アジアの日本観
日本の東南アジア占領認識
1一九九三年細川首相発言と「歴史認識問題」
2教科書記述に見る東南アジア占領
6「殺身成仁」史観を超えて——―真の「未来志向」の関係とは
あとがき
関連略年表
主要参考文献
索引
1二〇世紀転換期の日本と東南アジア
国際関係の中のアジア
日本・東南アジア相互認識の形成
初期日本人社会の相貌
1「からゆきさん」再論
2東南アジア関心の高まり
3在留富邦人の二重構造
「中継地域」と東南アジア
1小笠原諸島領有と南洋群島
2台湾=「図南の飛石」
東南アジアから見た日本
1日本人社会へのまなざし
2日露戦争のインパクト
2一九三〇年代の日本の「南進」と国際環境
第一次世界大戦後の国際秩序と日本
東南アジアへの経済進出
1貿易摩擦と対日警戒感
2漁業問題の発生・展開・帰結
東南アジアの華僑ナショナリズムと日中関係
「一九三六年危機」論をめぐって
1国際連盟脱退から「無条約時代」へ
2「非常時日本」と太平洋世界
3「躍進台湾」と南進論
「国策ノ基準」と「南進」政策
1海軍と「国策ノ基準」
2新南群島の台湾編入
3豪亜地中海・ポルトガル領ティモール問題
アジア主義者の東南アジア関心
1大亜細亜協会と南方問題
2『大亜細亜主義』に見る在日東南アジア民族主義者の発言
東南アジアのナショナリズムと日本
1日本の東南アジア観の引照枠
2一九三〇年代東南アジア民族主義者の日本観
⑴インドネシア民族主義者と日本
■Ⅿ・ハッタの訪日記録
■スバルジョの滞日一年
■スカルノの「太平洋戦争」予見論
⑵フィリピン――M・ケソン大統領訪日と日比米関係
⑶ビルマ――ウー・ソオ著『日本案内』
第2部 東南アジアにとって「大東亜共栄圏」とは何であったのか
3東亜新秩序論から開戦へ
日中関係と台湾
政策決定過程における「南進」問題
1陸軍の南方関心
2日蘭会商と仏印進駐
東南アジア占領構想の基本方針
1「重圧」受忍論
2海軍省調査課作成の「大東亜共栄圏論」
「大東亜戦争」開戦と戦争目的
4東南アジアと「大東亜戦争」
基本的諸問題の鳥瞰
1帰属問題
2資源問題
3インフレ問題
4抗日抵抗運動の諸類型
統治形態別に見た各地域の状況
1同盟国タイ
⑴強いられた同盟関係
⑵バーンポーン事件と泰緬鉄道
⑶ピブーン首相と大東亜会議
⑷戦局悪化とプリーディー派政権の登場
2二重支配地域――仏印三国とポルトガル領ティモール
⑴ベトナム
■日本軍の南部仏印進駐
■ベトナム復国同盟会とクオン・デ候
■開戦後の仏印
■仏印処理とベトナム民族主義運動
⑵ラオス
■日仏二重氏支配期のラオス
■仏印武力処理後の地方都市
■プーミー・ヴォンヴィチット回想録
⑶カンボジア
■日仏二重支配期と「傘のデモ」
■仏印武力処理とカンボジア
⑷ポルトガル領ティモール
■日本のポルトガル領ティモール関心
■横浜=ディリ航空路開設と総領事館設置
■日本軍支配とティモール人
3軍政施行地域
⑴ビルマ
■東条首相議会演説と対ビルマ方針
■バ・モオ首相と対日協力
■抗日蜂起へ
⑵フィリピン
■開戦前後のケソン大統領メッセージ
■日本軍のフィリピン認識と「独立問題」
■「独立」後の日比関係と大東亜会議
■激化する抗日ゲリラ活動
⑶マラヤ・シンガポール
■「帝国領土」への編入対象
■マレー人社会の指導層
■華僑ナショナリズムと日本
■抗日運動
⑷インドネシア
■政治・軍事面
■社会・経済面
■文化面
■「独立問題」をめぐって
第3部 「大東亜共栄圏」をめぐる嚙み合わない歴史認識
5東南アジア諸国の対日歴史認識の比較
東南アジアの日本占領期認識の比較
1歴史教科書の比校
2二人の「建国の父」の日本軍政観
⑴インドネシア・スカルノ大統領の独立記念日演説から
⑵シンガポール・リー・クアンユー首相回顧録から
3世論に見る東南アジアの日本観
日本の東南アジア占領認識
1一九九三年細川首相発言と「歴史認識問題」
2教科書記述に見る東南アジア占領
6「殺身成仁」史観を超えて——―真の「未来志向」の関係とは
あとがき
関連略年表
主要参考文献
索引
著者略歴
後藤乾一(ゴトウケンイチ gotoukenichi)
1943年生まれ。早稲田大学名誉教授、法政大学沖縄文化研究所国内研究員。本書関連の近著として、『東南アジアから見た近現代日本』(岩波書店、2012年)、『近代日本の「南進」と沖縄』(岩波書店、2015年)、『「南進」する人びとの近現代史-—小笠原諸島・沖縄・インドネシア』(龍溪書舎、2019年)。
タイトルヨミ
カナ:ニホンノナンシントダイトウアキョウエイケン
ローマ字:nihonnonanshintodaitouakyoueiken
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
後藤乾一 最近の著作
もうすぐ発売(1週間以内)
近刊:ランダム
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。