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2023年8月21日発売

めこん

出版社名ヨミ:メコン

小さな民からの発想

顔のない豊かさを問う
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内容紹介
80年代・90年代、若者のあいだに圧倒的な人気と影響力を持った社会学者村井吉敬の代表作を新しい装いで出版しました。環境汚染、戦乱、飢餓、経済格差、差別、偏見などが地球規模で深刻化する今こそ、村井吉敬が提起した問題をみんなで真剣に考えてみる必要があるでしょう。
「誰のため、何のための「開発」かという当然の疑問をいま私たちは発するべきではないだろうか」
「中央から、上から、大組織から命令される「開発」が、民衆の多様な生活の営みを破壊し、創意と自立性を失わしめ、犠牲を強いている事例は枚挙にいとまがない」…
目次
序章 南の国とニッポン人
 〝豊かな日本〟
 インドネシアとニッポン人
 「開発」を問う

第1章 土佐の村・ジャワの村
 森の隠遁者
 「満州」棄民
 〝豊かな〟村
 機械貧乏
 村の前途は暗澹たるものです…
 幻の隠遁者
 西ジャワの区長さん
 〝在郷〟の人びと
 貧困線
 めぐりめぐっておかしい
 貧しき村の歩み
 つながれる村と村
 
第2章 二つの刃物
 〝焼き按配〟は口では伝わらぬ
 やはり鍛冶屋
 二つの刃物
 西ジャワの鍛冶屋
 チウィデイの鉈(なた)
 小さな火、大きな火
 技術と必要
 植民地と知恵
 三条金物発達の歩み
 〈いい〉ことの裏側

第3章 ベチャと〝コルト〟
 路上で死ぬ人、死なす人
 人間の顔をした移動
 人力車
 輪タクヘのささやかな飛報
 ベチャからベモヘ
 トヨタ車を売った男
 〝コルト〟 社会
 周辺への皴寄せ
 〝死んでらあ〟
 乗り物再考

第4章 小さな民・大きな企業
 裸足のジャムー売り
 エス・リリンの歌――日本民衆の商業進出
 ブッドの世界
 カキ・リマに未来はあるか
 テレビからコマーシャルが消える
 日本商品の広告
 多国籍商品人間
 エリートのプライドと日系企業
 夢の島と活火山
 現場の技術者
 幻の企業進出

あとがき


『小さな民からの発想』はどうやって生まれたのか――村井吉敬が考えたこと  宮内泰 介            
著者略歴
村井吉敬(ムライヨシノリ muraiyoshinori)
1943-2013年。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程中退。上智大学外国語学部教授。早稲田大学アジア研究機構研究員教授を歴任。 著書: 『スンダ生活誌――変動のインドネシア社会』(NHKブックス、日本放送出版     協会。2014年『インドネシア・スンダ世界に暮らす』と改題。岩波書店、岩波現      代文庫)     『小さな民からの発想――顔のない豊かさを問う』(時事通信社、1982年)     『スラウェシの海辺から――もうひとつのアジア・太平洋』(同文舘、1987年)     『エビと日本人』(岩波書店、岩波新書、1988年)     『サシとアジアと海世界――環境を守る知恵とシステム』(コモンズ、1998年)     『グローバル化とわたしたち――国境を越えるモノ・カネ・ヒト 』(岩崎書      店、2006年)     『エビと日本人Ⅱ――暮らしのなかのグローバル化』(岩波書店、岩波新書、      2007年)     『ぼくの歩いた東南アジア――島と海と森と』(コモンズ、2009年)     『パプア――森と海と人びと』(めこん、2013年)     『海境を越える人びと 真珠とナマコとアラフラ海』(共編著、コモンズ、201      6年)
宮内泰介(ミヤウチタイスケ miyauchitaisuke)
1961年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。北海道大学大学院文学研究院教授。 著書:『歩く、見る、聞く 人びとの自然再生』(岩波書店、2017年)    『かつお節と日本人』(共著、岩波書店、2013年)    『なぜ環境保全はうまくいかないのか』(編著、新泉社、2013年)    『開発と生活戦略の民族誌』(新曜社、2011年)
タイトルヨミ
カナ:チイサナタミカラノハッソウ
ローマ字:chiisanatamikaranohassou

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