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2018年9月20日発売

ゆまに書房

童話療法の展開―自己再生の表現療法

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内容紹介
<新たなる童話療法への統合> 蘭 香代子
童話療法における、童話作成は「自分という子どもに向けたお話」でありながら、「簡潔な問題解決にいたるシミュレーションである」ことが分かってきました。つまり童話に内在する起承転結は、そのままストレスコーピングの見取り図としても有効なのです。クライエントは、物語がより充実するように、斬新な表現を試みたり、場面場面の適応を試みたり、背景や脇役を変えて新たな環境や対人交流を表現したりします。中間領域を楽しみ、同質の原理や介入を体験することで、新しい創作となり、童話作成は自己再生の表現療法として機能するのです。
 「童話療法は難しい」という声を聞きますが、それは童話がもつ複合的な視点と多元な価値を整理することが難しいからです。しかし表現療法としての童話療法は作成自体の行為のなかに、大きな自己治癒力を発揮します。童話を表現し楽しむだけでイメージを自立させる力を持っています。驚き、感動、洞察が自己治癒力を育て、心理的な成長をもたらすのです。
 童話作成による表現療法は、向かい合うクライエントの状態を汲んで、無意識からアプローチを試みることのできる貴重な心理療法なのです。複合的だからこそ、セラピストに新しい気づきや驚きをもたらします。今回、童話療法のこれまでの歩みを総括し、この療法の発展と研究に携わって来た方々の新たな知見を『童話療法の展開』としてまとめることで、童話療法は新たなるターニング・ポイントを迎えます。
目次
第1部 心理臨床における童話療法(蘭 香代子)
 Ⅰ 表現療法としての童話療法/Ⅱ 童話療法の過程/Ⅲ 童話療法の方略/Ⅳ 童話療法面接の実際/Ⅴ 童話療法および童話と関連する知見の実際

第2部 保育者養成に活かす童話療法(大須賀隆子・織田栄子)
 Ⅰ 保育者養成と童話作成/Ⅱ 保育者養成に活かす童話療法のワークと事例/Ⅲ 保育者養成に活かす童話療法の実際と課題

第3部 研究報告(熊野春菜・蘭 香代子)

第4部 意識的語りと無意識的語りをつなぐもの(田中千穂子)
 「箱庭のものがたり」と童話療法

・コラム(大前玲子・小池久美・志村実生・新宮一成・武内珠美・森岡正芳・吉崎亜里香)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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